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ゲーム機用ソフトをパソコンで遊ぶ PS Nowの魅力

日経トレンディネット

2017/3/14

Windowsパソコンでプレイステーション3のゲームが遊べる「PlayStation Now」のサービス開始が発表された。手持ちのパソコンがPS3に早変わりする! (c)2012 Sony Interactive Entertainment Inc.

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 自宅のデスクトップパソコンや出張先に持って行ったノートパソコンでプレイステーション3(PS3)のゲームが遊べる――。家庭用ゲーム機「プレイステーション」シリーズを手がけるソニー・インタラクティブエンタテインメントは2017年2月24日、クラウド型のゲームサービス「PlayStation Now」(PS Now)の対応機種を拡充し、新たにWindowsパソコンに対応した。プレイステーション3やゲームソフトを持っている必要はない。幅広く普及したパソコンで本格的なゲームが遊べることで、「ゲームもパソコンで」という流れが広がる可能性がある。Windowsパソコン向けサービスの提供開始は2017年春の予定。

 PS Nowのサービスは、提供されているすべてのゲームが一定期間自由に遊べる「定額制サービス」と、選択した1つのゲームを一定期間自由に遊べる「レンタルサービス」の2種類を用意する。料金は、1カ月間の定額サービスが2315円、3カ月間だと5463円。レンタルサービスは最小4時間、最長90日を用意し、料金は選んだソフトによって異なる。

■ストリーミング形式のため、パソコンのスペックは低くても大丈夫

 PS Nowは、サーバー上でゲームを実行し、その画面をストリーミング形式でパソコンの画面に表示することでゲームが楽しめるクラウド型のゲームサービス。これまで、PS Nowはプレイステーション4(PS4)やプレイステーションVita(PS Vita)、ソニーの薄型テレビ「BRAVIA」などで提供されていたが、同等のサービス内容で新たにWindowsパソコンを対応機種に加えた。

ノートパソコンでも問題なくプレーできる。Windowsが普通に動かせるスペックのパソコンならば、PS Nowも問題なく楽しめるという

 サーバーで描画したゲーム画面をパソコンの画面に表示する方式のため、常時インターネットにアクセスできる環境が必須となる。推奨環境としては、5Mbps以上の速度が出るインターネット回線を必要としており、それよりも遅いと、警告が出てゲームが正常に進行しない場合があるという。

 パソコンに要求されるスペックはかなり低め。推奨スペックは3.5GHz以上のCore i3や2GBのメモリーで、高性能なグラフィックスチップを搭載する必要はない。ゲームの実行や画面の描画はすべてサーバー上で処理されるので、パソコン自体の性能は最小限で済むという。通信環境さえ整っていればノートパソコンやSurfaceのようなタブレットモデルでも問題なく動作するので、出張先のホテルなどでも楽しめそうだ。

 ゲームのプレーには、PS4に付属する「DUALSHOCK 4ワイヤレスコントローラ」か、PS3に付属する「DUALSHOCK 3ワイヤレスコントローラ」が必要。いずれも、標準では有線(USB)での接続となるが、別売の「DUALSHOCK 4 USBワイヤレスアダプター」(希望小売価格は2980円)をパソコンに装着することで、DUALSHOCK 4ワイヤレスコントローラはワイヤレス接続で使える。

プレーには、DUALSHOCK 4かDUALSHOCK 3が必要。別売のUSBワイヤレスアダプターをパソコンに接続すれば、DUALSHOCK 4はワイヤレスで使えるようになる

■ウインドウ表示でも遊べるのが便利

 実際に遊んでみたところ、遊ぶゲームを指定してから実際にタイトル画面が出て遊べるまでの時間がやや長く感じられた。今回試用した開発中のアプリでは30秒~1分ぐらいかかっていたが、製品版ではもっと短縮する予定だという。

遊びたいタイトルを選んで「開始」を押せばゲームの準備が始まる。開発バージョンではゲームが始まるまでの待ち時間が長かった (c)2012 Sony Interactive Entertainment Inc.

 タイトル画面が出て遊べるようになれば、プレーの感覚はオリジナルのPS3とほとんど変わらない。画面の描画はスムーズでカクカクと気になることはなく、かつて次世代ゲーム機といわれていたPS3用ゲームだけにグラフィックスは精細で美しい。ストリーミングを採用していることから、ごくわずかな遅延が発生するため、格闘ゲームなど一瞬のタイミングが左右するゲームは違和感を感じる人がいるかもしれない。

ネットワークの速度が遅くなると警告のアイコンが表示される。接続状況が悪くなるとゲームが中断してしまう

 便利だと感じたのが、PS3のゲーム画面はフルスクリーン表示だけでなくウインドウ表示も可能なこと。Webブラウザーを開きながらでも問題なく遊べるので、攻略サイトを参照しながらプレーする、といった本家PS3では不可能だった楽しみ方もできる。ウインドウ表示は、フルスクリーンの1/6ほどのサイズまで縮小できる。

ゲームの画面はウインドウ表示にもできる。ここまで小さくできた。動きのなめらかさはフルスクリーン時とまったく変わらない (c)2012 Sony Interactive Entertainment Inc.

 ゲームのタイトル数は約180種類を用意しており、オンライン経由でのマルチプレーにも対応する。

PS Nowで遊べるゲームタイトルは約180種類。名作と評価の高いタイトルも多い

 パソコンで遊べるゲームというと、インターネット経由で世界のプレーヤーと対戦するオンラインゲームが主流になっており、多くのゲームファンにとってはややハードルが高い印象だ。だが、PS Nowは一人で遊べる名作ゲームがそろっており、ちょっとした空き時間を利用して楽しめるのが魅力だ。プレー料金はやや高めだが、多くのゲームを楽しんでみたい人にとっては注目の存在となりそうだ。

[注]画像は、いずれも開発中のものです。

(日経トレンディネット 磯修)

[日経トレンディネット 2017年2月24日付の記事を再構成]

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