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安近短なのにパウダー 絶景も満喫、札幌のスキー場 外国人も熱視線

2017/3/11

サッポロテイネの山頂部からは札幌駅など市の中心部に飛び込んでいくような絶景が楽しめる(札幌市)

 北海道のスキー場で取り上げられることが多いのはニセコ(倶知安町)やルスツ(留寿都村)、富良野(富良野市)などの大型スキーリゾートだが、人口約200万人の大都会、札幌市の近くにも魅力的なスキー場が多いのをご存じだろうか。近いところでは市中心部からわずか20分。道具一式はすべてレンタルでき、旅行や出張の合間でも手ぶらで滑れる。さっぽろ雪まつりなどの開催中を除くと冬季は道内観光の閑散期なのでホテル代も安く、食事や娯楽などのアフタースキーもたっぷり楽しめる。大半のスキー場は3月いっぱいまで営業し、5月の大型連休まで滑走できるスキー場もあるので、ちょっと立ち寄ってはいかが。

 「海外も含めて数多くのスキー場を訪れたが、地元テイネが世界一だった」と話すのは、土産菓子「白い恋人」の製造元、石屋製菓社長でプロ顔負けのスキーヤー、石水創氏。サッポロテイネは札幌市の北西部にある市内最大級のスキー場で、1972年の札幌冬季五輪の会場となったほどの規模とパウダースノー(粉雪)に恵まれ、本格派から家族連れまで幅広い層が楽しめる。

晴れた日は石狩湾だけでなく対岸の暑寒別連山も見えるサッポロテイネ(札幌市)

 同スキー場の売りの1つが標高1023メートルの手稲山の山頂付近から見る絶景だ。天候に恵まれれば左に石狩湾、正面からやや右側にJR札幌駅など市の中心部を一望できる。「大都会と本格的なゲレンデという組み合わせは世界でも珍しい」(元五輪スキーヤーの川端絵美氏)ため、山頂に到着したスキーヤーは景色に見とれてしまい、なかなか滑り出さないほどだ。

 テイネは札幌市中心部から車で行っても、鉄道とバスを乗り継いでも40分程度の距離にある。より手軽にスキーを楽しみたいのであれば、さっぽろばんけいスキー場や札幌藻岩山(もいわやま)スキー場がおすすめ。大通や中島公園などホテルが集中する地区からはタクシーで20分程度と近い。

 ばんけいは札幌の高級住宅地として有名な円山地区の裏山といっていいほどの近さ。モーグルやハーフパイプ用の専用コースを備え、サービスの改善にも熱心なのが特徴だ。市中心部からの往復タクシー代と道具のレンタル料金などがすべて含まれるパック商品を用意したほか、2016年末にはレンタルスキーコーナーを大幅に広げた。

 藻岩山は一般的な緩斜面、急斜面だけでなく、夏は自動車が走る有料道路をゲレンデに転用した全長2620メートルの長いコースが魅力。スノーボードが禁止されているため、スキーを練習したい人には最適な環境だ。ばんけい以上に市民スキー場としての色彩が強く、フォームを確認しながらゆっくり滑る上級者の姿は上達の参考にもなる。

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