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花粉症の症状が「肩こり」助長 血行改善で予防を

日経Gooday

2017/3/15

この季節、せきやくしゃみで肩こりや首の痛みを訴える人が増えるという(c)PaylessImages-123rf
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 春はスギ花粉や黄砂によって、アレルギー疾患に悩む人が最も多くなる季節。アレルギーが原因のせきやくしゃみから、肩こりや背中の痛みにつながる“季節性アレルギーこり”を訴える人も増えるという。2月22日、呼吸器専門医として知られる池袋大谷クリニック(東京・豊島)の大谷義夫院長が、東京・大手町で行った講演「春から夏にかけて起こりやすいアレルギー症状によるこりや不調のメカニズムとケア法」の内容をお届けしよう。

 アレルギー疾患に悩む人が増えている。池袋大谷クリニックの大谷義夫院長は、「今や日本人の2人に1人はアレルギーの時代。国民病であるスギ花粉症も3人に1人が発症しています。特に3月から5月は、アレルギー疾患に悩む人が最も多くなる季節です」と話す。

 スギ花粉症は3月にピークを迎えるが、4月からゴールデンウイーク(GW)にかけてはヒノキ花粉症に悩まされる人が増えてくる。また、中国から飛んでくる黄砂やPM2.5の飛散量もこの時期がピーク。これらによって鼻炎やぜんそくを起こす人も少なくない。

 実際、春はアレルギー症状がひどくなりやすい。2016年12月、大谷院長は医療衛生用品などを製造販売するピップと共同で、アレルギー症状による服薬経験を持つ20~50代の男女416人にアンケート調査を行った。「秋よりも春先の方がアレルギー症状を強く感じますか?」という質問に対し、73.8%が「イエス」と回答している。

■せきやくしゃみによって肩こりや首の痛みが

せきやくしゃみをするときは前傾姿勢になりやすい。これも、こりを助長する原因だ(c)Eric Gevaert-123rf

 アレルギー症状の鼻水や鼻づまりから、せきやくしゃみが出やすくなるが、それによって肩、首、背中にこりやハリを感じる人も意外と多い。

 大谷院長とピップの調査によると、83.2%の人は「せき、くしゃみをするとき身体に力が入ってしまう」と回答。「アレルギー症状によるせきやくしゃみが原因で筋肉痛や肩こりなどの経験がある」人も43.5%いた。これがいわゆる“季節性アレルギーこり”だ。

 「1回せきをすると2キロカロリーのエネルギーを使うというデータもある。たくさんせきをすることは、肉体的にも疲れるんです。また、せきやくしゃみをするときは周囲に迷惑をかけないように前傾姿勢になりやすい。これも、こりを助長します」(大谷院長)

 ちなみに大谷院長とピップの調査でも、「体を縮こませるのは周囲の人に迷惑をかけないため」という質問に71.1%の人が「イエス」と答えている。

 なぜ前傾姿勢がいけないかというと、肺を圧迫して酸素の取り込み量が少なくなるため。その結果、筋肉に運ばれる酸素が減り、こりがひどくなってしまうという。

■姿勢ひとつで大きく変わる「肺年齢」

 大谷院長は、姿勢による肺年齢の違いも調べている。33歳の健康な男性に、1秒間強く息を吐いてもらって肺年齢を調べた。普通の姿勢で行ったときは18歳と出たが、前傾姿勢で行うと41歳に。姿勢ひとつで23歳も肺年齢が変動した。

 さらに、呼吸が浅くなって酸素の取り込み量が減ると、他にも弊害が表れる。「ブドウ糖や脂肪の代謝がうまくできず、疲れやすくなったり、太りやすくなったりします」と大谷院長。そんなことからも、深い呼吸をして血行を改善することが重要になる。

■大谷院長の「4つのアドバイス」

 具体的にはどうすればいいのだろう? 血行を改善して、季節性アレルギーこりを防ぐため、大谷院長は以下4つの方法をアドバイスする。

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