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我が家の防災対策、穴だらけ 見直し急務

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NIKKEI STYLE

東日本大震災から6年、熊本地震からもうすぐ1年。2015年、16年と関東や東北、北海道で大きな水害もあった。しかし仕事と家事に追われていると危機感は日々にうとし。備えたつもりの我が家の防災対策も穴だらけになっていた。NIKKEI STYLEのこれまでの記事も参考にしつつ、重い腰を上げて点検してみた。

避難セットの中身がダメだった

まず、普段持ち歩くもの。震災直後は不安で、携帯ラジオ兼ライト(手回し充電器つき)をいつも持ち歩いていた。しかし荷物の多さに負け、いつしか自宅に置きっぱなしに。

まず久々にこれを点検してみた。ラジオもライトも問題なく使える。しかし、充電器と携帯電話をつなぐアダプターが、ガラケー対応……。思えば東日本大震災から、既に携帯をスマートフォン(スマホ)に2度、買い替えている。これはアウトだ。スマホには懐中電灯アプリもラジオのアプリも入っているので、やはりモバイルバッテリーが必要だ。

一般社団法人「防災ガール」(横浜市)代表の田中美咲さんは、荷物の多い女性は普段の化粧ポーチにプラスして最低限のものを入れた「防災ポーチ」を持ち歩くことをすすめている。常に目にふれるポーチに入れ、使ったら補充していくことでいざというときの備えになる。あらためて実践しようと心に誓う。

もっと詳しく→ 女性の防災対策 いつものバッグに「防災ポーチ」を

次に、自宅置きの避難リュックをチェック。ソーラーバッテリー付きライト、防災ずきん、寝袋型アルミシート、ウエットティッシュ、電池、非常食として5年保存可能な水500ミリリットルと缶入りパンなどを入れている。我が家は4人家族なので4人分だ。水と缶入りパンは賞味期限がしっかり昨年末で切れている。そして、我が家は犬を飼っているので、犬と避難するつもりでドッグフードを1袋入れていた。これが盲点だった。賞味期限は不明だが、いくらなんでも無理だろう。試しに恐る恐る1粒、愛犬に差し出してみたがそっぽを向かれた。

ペットがいる家は、どのようにペットと避難するかの方策も考えておかなくてはならない。ペットが迷子になったときのことを考えると、迷子札の用意も必要だろう。

もっと詳しく→ 猫と防災 何があっても一緒に避難するための備え

これまで一般に市販されていた避難セットは、主に避難所での生活を想定したものが多かったという。だが昨年起きた熊本地震では、損壊を免れた自宅に戻って生活したり、自家用車の中で避難生活を続けた人も多かった。自宅や車中泊での避難生活では、必要なものが違うのではないかという発想から、アイリスオーヤマは昨年8月、「シーン別避難セット」を発売した。「自宅生活用」「避難所生活用」「車中泊用」「帰宅困難時宿泊用」の4種類で、「特に車中泊用が好調に売れています」(アイリスオーヤマ広報室・村越滋幸さん)という。シガーソケット用の携帯電話充電器や、外からの視線をさえぎるシェードなどが入っている。大規模災害では確かに避難所にいられるかどうかもわからない。車中泊生活を想定してクルマに備え付けておくのもよさそうだ。

もし避難所生活になった場合、プライバシーの確保をはじめ、特に女性には厳しい環境となることもあるだろう。清潔を保つための必需品や、防犯を想定して必要と思われるものを用意しておきたい。

もっと詳しく→ 地味な服・複数で行動… 被災時、女性に必要な備え

さて、一番の問題は食料の備蓄だった。

「東日本大震災までは、3日くらいで救援がくるので最低3日分の水・食料や生活用品を用意するのが基本でした。しかし、大規模災害では1週間以上たっても物資が届かないというケースから、現在では1週間以上のストックが基本というように食料備蓄の考え方も変わりました」。危機管理の専門会社、レスキューナウの危機管理情報センター専門員、三沢裕一さんはこう話す。同社の編著『大地震・火災・津波に備える 震災から身を守る52の方法[改訂版]』(アスコム)は、2006年刊行の内容に東日本大震災と熊本地震から得られた知見を加えて大幅改訂したという。

結構難しい備蓄 ローリング・ストックは理想だが

我が家が東日本大震災後にそろえたのは、主食としてアルファ米、レトルトおかゆ、そうめんやゆで時間の短いタイプのパスタ、インスタントラーメンなど麺類、そして缶入りのパンやビスケットを1人20食分ずつ用意。副食として魚や牛肉などの缶詰、レトルトのカレー、ピクルスの瓶詰めなどを用意していた。

三沢さんによれば「備蓄管理のポイントは、同じタイミングで買い替えられるように賞味期限をそろえること」。これができていなかった。賞味期限が短いものから先に食べはじめていったので、まとめて買い替えるタイミングを逸してしまった。さらに、日ごろ食べ付けないものを備蓄したことも失敗だった。普段あまり買わないインスタントラーメンやレトルトものは、食べきっても補充ができていない。缶詰は家族の好きなものが少なかったので消費が進まず、賞味期限切れが大量に残っている。備蓄のリストは虫食い状態だ。

近年は、普段から食べたり使ったりしているものを一定数買い置きして、消費しながら補充していくローリング・ストック方式が提唱されている。保存食に加えて、冷蔵庫や冷凍庫にある食品も使いながら1週間をしのぐのだ。

水は、1カ月に消費する量のミネラルウオーターを定期購入するようにしたので1人あたり20リットル、4人で80リットル分をローリングできている。あとはお米の買い置きで、カセットコンロでご飯を炊くことはできそうだ。カセットコンロ用のガスボンベのストックは20本ほど。冬場の鍋などに使ってなんとか消費と補充ができている。

ローリング・ストックに自信がない場合、超長期保存がきく食料があると安心かもしれない。セイエンタプライズが販売する、25年間保存可能な「サバイバルフーズ」は米国で宇宙食の技術をもとに作られたフリーズドライ食品。以前は自治体や企業向けに納入されていたが、1995年の阪神大震災以降、個人からも問い合わせが増えたそうだ。

価格は「ファミリーセット(チキンシチュー)」(クラッカー、チキンシチュー各30食分)が3万7200円(税抜き)と決して安くはないが、数年ごとに買い替えずにすむことを考えれば、安心材料としてはいいかもしれない。それにしても、25年後に自分が何歳になっているのかを考えると遠い目にならざるを得ない。

一昨年の関東の水害以来、水害対策も気になる。残念ながら我が家は国土交通省の水害ハザードマップで危険度がかなり高い地域に入っている。水害対策グッズとしては「土のう」がポピュラーだが、普段そんなかさばるものを置いておける場所はない。だが軽量でコンパクトな「緊急簡易土のう」(アイリスオーヤマ、税抜き5000円)なら自宅に備えておけそうだ。厚さ1センチ、1枚あたり約110グラムの吸水ポリマーが、水につけると20キログラムの土のうに変身する。乾燥させれば元通りに小さくなり、可燃ゴミとして処分できる。

編集部でも防災用品のリストを作成した。次ページに掲載するので参考にしていただけるとありがたい。

(秋山知子)

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