トラベル

クローズアップ

いま注目のサファリリゾート アフリカで「野生」満喫 旅エディター・ライター 坪田三千代

2017/3/21

 ライオン、チーター、バファロー、ヌー、シマウマ、キリン、セグロジャッカル、インパラ。さて、次はどんな動物に出合えるのか。ゲームドライブは、探索-発見-観察-移動-探索-発見-観察-移動……の果てない繰り返しだが、不思議と飽きることがない。動物が見つからないときは、どこまでも広がる草原の地平線や、空を眺めやるだけでも爽快だ。

動物の観察には双眼鏡が必携、カメラはズーム付きがほしい(写真=山口規子) 
(写真=山口規子)

■弱肉強食の世界 目の当たりに

サバンナの先に美しい地平線が広がる(写真=山口規子)

 私のサファリ体験はこれまで30回ほどだが、初めてのゲームドライブの際、忘れがたい光景を見た。夕暮れ時、車の前に飛び出してきたインパラの喉に、1匹のワイルドドッグが噛みついた。すぐに群れの残り6匹のワイルドドッグもインパラを囲み、噛みつき、肉を食らい、骨になるまでしゃぶり尽くした。

 ずっと集中して観察すること、2時間ほど。その一部始終、音やにおい、次第に暗くなる光の移り変わり、最後に残された骨のあっけらかんとした絵は、今も生々しく心に残っている。人間が立ち入ることのできない、尊厳ある野生の世界の現実。弱肉強食の現場を目のあたりにして、心がざわざわするような、日常との乖離(かいり)を強く感じた。

■歩くのも、空から見下ろすのもサファリ

プライベートプールが備わったヴィラもある(写真=山口規子)

 サファリロッジのタイムスケジュールは、動物優先で組まれている。朝と夕方、動物が活動する時間は人間もゲームドライブに出かけ、動物が寝ている昼間は人間もロッジでくつろぐ。プールやスパが備えられているところもあるので、のんびりリラックスしたい。ゲームドライブの間は、トイレ休憩を除くと、車から降りることは基本的にできないので、足腰のストレッチなども欠かさずに。

 ロッジには、自然や動物に詳しい専門家が常駐しているところが多く、昼間にゲスト向けの講義が行われることもある。また、ロビーなどにログブック(日誌)が置いてあるので、きのうはどのあたりでどんな動物が見られたか、チェックするのも面白い。

足もとに落ちているのは何の骨? ウオーキングサファリで(写真=山口規子)

 サファリは車だけでとは限らない。ロッジの周囲を歩きながら、昆虫や植物、動物の足跡などを観察するウオーキングサファリも意外に面白い。大きな捕食動物と鳥や虫が共生する様子や、地域独自の植生や生態系を知ることができる。

 気球や小型飛行機で上空から動物の群れを観察するのも、これまたサファリ。天、地、人の視点とでもいおうか、いろいろなアングルから動植物を眺めることで、その場所への理解もぐんと深まる。

■動物たちの息づかいにドキドキする夜

暗くなると、ロッジの周囲には動物たちの息づかいが感じられる(写真=山口規子)

 夕方は、またゲームドライブへ。夜行性の動物が活発になる時間帯は、昼間寝ていたライオンの群れがのっそりと起きてきて、捕食に出かける様子なども見られる。鳥のさえずりが聞こえる静かな昼間とは異なり、動物たちの遠ぼえが聞こえてくる夜は、ちょっとドキドキする時間帯だ。

トラベル新着記事