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壁に映してタッチ操作 ソニーのプロジェクター新提案

日経トレンディネット

2017/3/14

短焦点プロジェクター「Xperia Touch」。Android OSに対応するアプリをインストールしてゲームなどを楽しめる。最大10点のマルチタッチにも対応
日経トレンディネット

 スペイン・バルセロナで開催中のIT・モバイルの展示会「Mobile World Congress 2017」(MWC 2017)に出展しているソニーモバイルコミュニケーションズは2017年2月27日(現地時間)、スマートフォンと連動するデバイス「Xperiaスマートプロダクト」のラインアップとして2製品を発表した。今春の発売が明らかになった短焦点プロジェクター「Xperia Touch」と、新たにプロトタイプを披露した両耳完全独立のBluetoothヘッドセット「Xperia Ear Open-style」だ。

■プロジェクターは壁に投写し、手で触れて操作する

 Xperiaスマートプロダクトは、ソニーモバイルが昨年のMWCでコンセプトを発表した製品群。その際、同社の十時裕樹社長は、今後、スマホやタブレット以外の製品カテゴリーにもXperiaのブランドを広く展開していくことを宣言していた。昨年11月には、第1弾モデルとして、スマホをハンズフリーで操作できるBluetoothヘッドセット「Xperia Ear」を発売している。

 Xperia Touchはそのスマートプロダクトの第2弾となる。昨年のMWCで「Xperia Projector」としてコンセプトが披露されていたが、ついに今春から全世界の各取り扱い地域で発売されることになった。欧州では同日から予約を開始したが、日本での発売時期や価格は明らかにされていない。「Projector」という“ハードウエア目線”のネーミングをあえて外し、「Touch」という“使い方”を切り取った製品名で発売するところに、インタラクティブな操作性を持たせて、既存のプロジェクターの楽しみ方を革新しようとする同社の姿勢が見える。

Android OSを搭載するコンパクトな短焦点プロジェクター「Xperia Touch」

 本体には短焦点レンズを搭載し、23インチから80インチの画面を壁やテーブルの上などに投写できる。特徴は赤外線センサーとカメラを内蔵し、プロジェクターが投写した画面に指先などで触れて操作ができること。タブレットを操作する感覚に近い。Andorid OS搭載なので、Google Playストアからゲームや動画配信サービスのアプリなどをダウンロードして楽しめる。最大10点のマルチタッチにも対応しており、家族などで並んで画面に触れ、一緒に操作できるところもいい。投写デバイスにはソニー独自開発のSXRDを採用。明るいランプが搭載されているので、レースカーテンを閉めた状態の薄暗い部屋なら十分に明るい画面が見られるはずだ。

赤外線センサーとカメラで指の動きをトレースする

 本体に32GBのメモリーを内蔵しており、ダウンロードしたアプリのコンテンツが再生できるほか、外部入力はHDMI端子を搭載。発売後のファームウエアのアップデートにより、スマホからのWi-Fiミラーリングに対応する予定。本体にスピーカーも内蔵する。電源はケーブルによる給電のほか、本体に内蔵するバッテリーで約1時間の投写が可能だ。

■外の音が聴ける開放型の「完全ワイヤレスヘッドセット」も登場

 もう一つの製品は、Xperia Earをベースに開発されたプロトタイプの「Xperia Ear Open-style」。その名前の通り、ステレオイヤホン部を開放型にして外の音が取り込めるところが特徴だ。こちらの発売時期は未定。会場にはデザインモックだけが展示されていた。

コンセプトモデルとして紹介された「Xperia Ear Open-style」

 ソニーモバイルで本機の商品企画を担当したスタッフによると、一般的な完全ワイヤレスイヤホンとの最大の違いは、Xperia Ear同様、スマホによるコミュニケーションをサポートするインテリジェントデバイスとして開発が進められている点だという。声、またはヘッドジェスチャーによる動作で、スマホに触れることなく、通話やメールの送受信、ウェブ検索などができるようになる。

カラーバリエーションも試作された

 一方で、Xperia Earとの大きな違いは左右の耳に装着するステレオ仕様である点。今回の発表時点では、対応するBluetoothのオーディオコーデックや本体が防水仕様になるのかといった情報は明らかにされなかったが、給電は専用のケース兼充電器に装着して行うスタイルになりそうだ。今後、詳細がオープンになれば、スマホユーザーだけでなく、ソニーブランドの完全ワイヤレスイヤホンを期待する音楽ファンからの注目を浴びることになりそうだ。

(ライター 山本敦)

[日経トレンディネット 2017年2月28日付の記事を再構成]

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