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「大阪最高峰」立ち飲み ウニ、イクラ、マグロ山盛り トレンド

2017/3/13

 大阪・京橋の歓楽街から少し外れた路方にある、ほぼ屋台のような建物。この日は寒さ厳しい2月で、ストーブはあるものの、冷たい北風が頬に当たり、手足はだんだんとかじかんでくる。

屋台のような「居酒屋 とよ」

 決して「心地いい」とは言い難いこの環境で、15時半の開店から、30分もたたずに大盛況。気候のいい時期なら、開店時間にはすでに30人を超える行列という繁盛店こそ「大阪最高峰の立ち飲み」の呼び声高い「居酒屋 とよ」だ。

Summary
1.安ウマ王国・大阪で「いいネタを山盛り!しかも安い」と評判の立ち飲み
2.店主は魚店や居酒屋、市場で確かな包丁技術を磨いた“名物大将”
3.「おかえりなさい」と常連客に呼びかける、温かい接客も行列の理由

 「安うまグルメ」がひしめく大阪にあって、そのネタの鮮度、盛りの良さが常に注目を集め、数々のメディアにも登場。はるか遠方はもちろん、最近は海外から訪れる人も多いという。

「名物大将」の熟練の包丁さばきがピカイチ!

筑元豊次さん

 その「居酒屋 とよ」に欠かせない、愛すべき「大将」がこの人。店主の筑元豊次(ちくもととよじ)さん、64歳だ。

 お客の会話や箸の進み具合に常に気を配り、ジョークで笑わせ、場を盛り上げながらも、その包丁さばきは正確無比。「お客さんが安心できるように」と、オープンな調理場で繰り広げられる技に、思わず箸を止めて見入ってしまう人も多い。

 筑元さんは、喜界島からの集団就職で、わずか15歳の時に大阪へ。最初はラジオの組み立てを仕事にしながら、夜は叔母の経営する居酒屋で皿洗いをしていた。その後プラスチックの成形工を経て再び店長候補として別の居酒屋へ。さらに鮮魚店、居酒屋、市場などを転々とする中で、持ち前の負けん気を発揮し、魚の目利きや保存方法、包丁技術などを身につけていった。

「誰も教えてくれないから、とにかく先輩を観察して、あとはお客さんとして来店するプロ達に教えを請いました。知らないことは何でも周りに聞いていましたね。とにかく先輩に負けじという気概と向上心の塊で、18歳でフグ免許も取ったんです」と笑顔で振り返る。

ウニ、イクラ、マグロの「ドカ盛り」の魚介は鮮度も抜群!

赤身一人前セット、トロ追加

 そんな話に引き込まれていると、ドーンと目の前に到着したのは、大将イチオシの「赤身一人前セット」(2,400円)に「トロ」(1,050円)を追加したもの。インドマグロの上質なものだけを厳選する中トロに、大きくカットされた赤身。さらに手巻きのシャリの上には、こぼれんばかりのウニとイクラが乗った大盤振る舞いの一品だ。

 写真では伝わりにくいが、1人前と言わず、3人でつついても十分なボリューム。この盛りと価格の理由はひとえに大将の「おいしいものを市場価格でお腹いっぱい食べてもらいたい」という想いからだとか…。味わえば、トロはまさにとろけんばかりの口溶けで、赤身はモチモチでうまみがしっかり。イクラはプチプチと弾け、ウニはとろんと濃厚…。いずれもひと口で、そのクオリティーの高さが伝わってくる。

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