マネーコラム

ヴェリーが答えます

東証1部と2部の違いは? 株主数や流動性に違い

2017/3/14

 「東芝が東証1部から2部へ移るかと取り沙汰されています。東証1部と2部、どのような違いがあるのでしょうか」(東京都、50代男性)

マネーを呼ぶ「マネ~き(招き)猫」のヴェリーが、読者の疑問を解決します。

 東証1部は東京証券取引所に上場する株式の時価総額の9割超を占めます。東証が定める厳しい審査基準をクリアした企業です。東証2部は1部に比べ時価総額が小さく、流動性も乏しい中小型株が上場しています。東証によると2月末時点で1部の時価総額は565兆円で、2部は8兆円でした。1銘柄平均の時価総額も1部が約2800億円だったのに対し、2部が約150億円です。

 株式市場に上場するには、経営や財務の状況から企業の継続性があるか、有価証券報告書に虚偽記載がないかなど様々な審査をクリアしなければなりません。それに加えて1部となれば例えば株主数は2200人以上、市場に流通する株数が発行済み株式総数の35%以上など高い流動性を確保することも求められます。

 2部に新規上場し、その後1部銘柄の基準を満たして東証に申請が認められれば、1部にくら替えできます。2部から1部に変わることを「1部指定」と呼びます。一方、株主数や時価総額が1部の基準を下回ったり、有価証券報告書で債務超過が確認されたりすると1部から2部への「降格」もあります。

 昨年8月、16年3月末時点で債務超過となったシャープ(6753)は2部に指定替えされ大幅安となりました。1部銘柄で構成する東証株価指数(TOPIX)から外れ、TOPIXに連動した運用をする機関投資家が保有するシャープ株を手放したためです。原子力事業の巨額損失問題を抱える東芝(6502)も17年3月末に債務超過を解消できないとみられ、2部に指定替えになれば、株式需給が悪化する可能性があります。

[日経ヴェリタス2017年3月5日付]

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