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キャリアコラム

電話は嫌い、非通知出ない 人事も驚く今どきの就活生

2017/3/8

 ある東証マザーズ上場のアプリ開発会社の人事担当者は「電話の対応はチェックする」ときっぱり。面接やインターンシップ(就業経験)など、「よそ行き」の顔がいくらしっかりしていても、電話のやりとりができなければ評価が下がるそうだ。また、この会社はメールの返信の早さ、遅さなどの対応力も見ているという。

 その一方、「『未登録の03ナンバーは怪しい』と思われているのだろう」と、電話に出ない学生の行動に理解を示した。着信履歴を見たらまず検索でチェックし、企業名を確かめてから折り返す、という動きは、IT(情報技術)リテラシーの高い学生には当たり前の自己防衛なのかもしれない。

 どちらにしても、インターネット上にマニュアルが流布する今だからこそ、メールや電話の対応力が「学生の素を見たい」という採用担当者にとって絶好の機会の一つとなっているようだ。

 マスコミに勤務する30歳代の女性は、送られてきたOG訪問の依頼メールに感心した。「拝啓」に始まり「敬具」まで、非常に丁寧な文面だったためだ。ところが、実際に会ってみて、もっと驚いた。「会ってみたら目をあわせてくれないし、ずっと、おどおどしていた。メールではしっかりしていたのに……」。電話にかぎらず、面と向かっての対応が苦手、という学生は多い。

■「非通知」なんてありえない

 「学生は電話が苦手」と断言するのは、20年以上採用市場を見てきた就職情報大手、マイナビ(東京・千代田)の栗田卓也HRリサーチ部長だ。今どきの就活生は、LINEや フェイスブックの無料対話アプリ「メッセンジャー」など、文字だけのコミュニケーションに慣れている世代だ。しかも、同世代の友人とのやり取りがほとんどなため、「急に大人と接触する機会が訪れたり、電話で話そうとしたりすると緊張してしまう」(栗田部長)。さらに、「非通知」の電話には出ないという学生が少なくないという。

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