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私のモノ語り

家入レオ 歌詞つづる万年筆、3文字に100字の思い

2017/3/17

「作詞をする上で万年筆にはすごく助けられている」という家入レオさん

 高校生だった17歳の時にデビューし、5周年を迎えた今年、初のベストアルバム「5th Anniversary Best」をリリースした、シンガーソングライターの家入レオさん。彼女が「すごく助けられている」というのが1本の万年筆。以前は鉛筆を使って歌詞を書いていた彼女が、万年筆を使うようになった理由とは?

■歌詞を書く筆記具が鉛筆から万年筆へ

 今回持ってきたのは、モンブランの「マイスターシュテュック」という万年筆。20歳の誕生日にお世話になっている方からプレゼントでいただいたものです。

 約3年前から歌詞を書く時に、万年筆を使うようになりました。これ以外にも何本か持っています。それまでは鉛筆を使っていたんです。ただ気持ちがノッてきちゃうと筆圧がつい上がって、ボキッと折っちゃうことも多くて。だから小学校低学年の子たちが使っている、芯の軟らかい4Bの鉛筆で書いていました。10代の頃は、感情をストレートにぶつけるように詞を書いていたんです。でも20代となった今は、その初期衝動のような気持ちとも、客観的に付き合えるようになってきました。もちろん熱い気持ちはあるんですけど、それをダイレクトには詞に出さなくなったというか。

この日持ってきてくれた万年筆は、20歳の誕生日にプレゼントされたモンブランの「マイスターシュテュック」。この他にも何本か万年筆は持っているという

 そういう意味では、今は作詞をする上で、万年筆にはすごく助けられていると思います。ペン先がデリケートなので力任せには書けないため、いい意味で冷静になることができる。カッコよく言うなら、「年齢とともに万年筆を使いこなせるようになってきた」ということなんですかね(笑)。

 とは言っても万年筆で書き上げた作詞原稿には、何度も書き直した文字が散乱しているので、それをパソコンで改めて清書して完成させるようにしています。歌詞って、3文字の中に100文字分の思いを凝縮しなくちゃいけないから、試行錯誤が欠かせないんです。

万年筆で書き上げた作詞原稿をパソコンで改めて清書して完成させるという

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 筆記具で有名な「モンブラン」は1906年、ドイツ・ハンブルグで創業した。モンブランという現在の社名になったのは1910年。ヨーロッパ最高峰の山からとられたという。

 ドイツ語で「マスターピース」を意味する「マイスターシュテュック」が誕生したのは1924年。以来、モンブランを代表するコレクションとして、ハンブルグの本社工場で生産され続けている。ちなみにペン先に刻印された「4810」という数字はモンブラン山の標高。

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■10代の頃は直筆の手紙でスタッフとコミュニケーション

 文字が書きやすいのも万年筆のいいところです。いろいろなテーマで詞を書くようになってからは、作詞作業で葛藤するときがあって。万年筆を使うようになってからは、そういう時でも作業がはかどるようになりました。手にもすごくなじむので、持つと文字を書きたくなるんです。

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