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候補銘柄が1カ月で急騰 次の「10倍株」はこれだ

日経マネー

2017/3/27

日経マネー

 『日経マネー』2017年2月号で、「今は10倍株を探す絶好のチャンス」と語った複眼経済観測所の渡部清二さん。その際にピックアップした有望銘柄の株価は、1カ月で1.5~2.5倍に急騰した。有望銘柄をピタリと当てた渡部さんに、改めて「狙い目」となる銘柄の選び方を聞いた。

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複眼経済観測所所長 渡部清二さん

──『17年は「10倍株」の当たり年? 大化け株はこう探す』で紹介した「10倍株候補」の銘柄が軒並み急騰して話題になりました(下グラフ)。

 株価が上がったのは良かったのですが、私が提唱する「10倍株候補」は、あくまで長期投資で株価が大化けする可能性がある銘柄を選び出したものです。1カ月で上がったのはたまたまですね。ただ、2017年は10倍株候補にとっていい環境が続くとみています。

──17年の日本株相場の見通しは。

 来期の日本企業の業績は増収増益に転じるものの、増益率はぎりぎり2桁程度の予測で、大きな驚きはありません。トランプ政権始動、世界的な選挙ラッシュというイベントリスクを考えると、波乱含みの展開を予想します。

 一つ、興味深い相場のデータがあります。日本株の年間勝率(年間の騰落率がプラスなら勝ち)を西暦の下1桁で比べると、下1桁が「7」の年の戦後の勝率は16.7%となり、0~9の中で最低です。一方、干支(えと)で勝率を比べると、「酉(とり)年」は70%と高い。果たして17年はどちらのデータが当てはまるか気になりますが、実は酉年の7勝3敗のうち、2敗は十干十二支の「丁酉(ひのととり)」年なのです。そして17年は丁酉年です。アノマリーからも波乱の展開を警戒すべきといえます。

注:年間勝率のデータは1878年~2016年。戦前は東京株式取引所株、戦後は日経平均株価が対象。複眼経済観測所調べ

──狙い目の銘柄は。

 全体相場が不調だと、中小型株に資金が集まりやすくなるので、10倍株候補を狙うのは引き続き良い戦略だと思います。

 銘柄選びの条件で、特に大事なのは売上高の伸び(記事末を参照)。この規模の企業は、成長のために投資を行うと、利益の伸びが一時的に鈍化することがあります。売上高がしっかり伸びていれば利益は後から付いてきます。ざっくり、4年で売り上げ2倍(年率20%増程度)が大化けの目安です。

 また、10倍を達成した銘柄は、時価総額が急成長する過程で株式分割をするケースが多い。「直近で株式分割をしているか」なども注目点です。

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