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ポケモンGO 新種80匹で久々の盛り上がり

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日経トレンディネット

2016年に大ブームを巻き起こした米ナイアンティックのスマホゲーム「ポケモンGO」が大型アップデートを実施した。80匹以上の新しいポケモンを追加したほか、ポケモンをさらに進化するためのアイテムを追加するなどの改良を図った。一時のブームが沈静化して日常的にプレーする人が急減するなか、ポケモンの大量追加でブーム再燃を狙う。旧バージョンからのアップデートは無料だ。

アップデートでのおもな改良点は以下の通り。

新しいポケモンを80匹以上追加、図鑑を完成させていく楽しみが復活

今回のアップデートでもっとも大きな改良といえるのが、これまで出現しなかった新しいポケモンを追加したことだ。1999年に発売したゲームボーイ用ソフト「ポケットモンスター 金・銀」に登場するポケモンで、今回は約80匹以上を追加したという。実際にフィールドを歩いてみると目新しいポケモンが続々と登場し、久々にワクワク感が味わえた。

ポケモンGOのユーザー離れが急速に進んだ大きな要因は、新しいポケモンが手に入りづらくなったからだ。「捕まえられるのはポッポやコラッタなど同じポケモンばかり」という状況が飽きを感じさせ、プレーをやめることにつながった。

実は、2016年12月に実施したアップデートで「ピチュー」や「トゲピー」などの新しいポケモンが8種類ほど追加された。だが、これらのポケモンはフィールドには現れず、入手するにはタマゴからふ化させるしかなかった。タマゴをふ化させても、これらのポケモンが必ず現れるとは限らず、「結局入手できない」と不満を高める結果となった。

タマゴ以外から入手できるポケモンの大量追加で、ポケモンGOの登場時に味わった「新しいポケモンを探す」という楽しさがよみがえり、プレーを再開する人が増えそうだ。

進化用のアイテムが新たに登場し、一部のポケモンがさらに進化できるようになったのも見逃せない。ポケストップから入手できる「たいようのいし」や「メタルコート」などの特殊なアイテムを持っていると、これまで進化できなかった「ポリゴン」や「ストライク」など特定のポケモンが進化する。

進化用のアイテムはポケストップ上で入手できるが、登場する確率は相当低いようで、なかなか出てこない。根気よくポケストップを回ってみたい。

アメが多くもらえる「パイルのみ」など新アイテムが登場

ポケモンを捕まえる際に使うとさまざまな効果が得られる「きのみ」にも、新たなアイテムが登場した。これまでは、ポケモンが捕まえやすくなる「ズリのみ」だけだったが、新たに「パイルのみ」と「ナナのみ」が追加された。パイルのみは、ポケモンを捕まえた際にもらえる「アメ」が多くなり、ナナのみはポケモンが落ち着くようになる。ナナのみとズリのみの効果の違いは不明だが、逃げられたくないポケモンが現れた際は積極的に使うとよいだろう。

新たなアイテムの追加と合わせ、使う「きのみ」の選択やモンスターボールの変更がスピーディーにできるよう操作性も改良された。

着せ替え機能が強化されるも、魅力はいまひとつ

プレーヤー(ポケモントレーナー)の着せ替え機能も強化された。機能自体はすでに実装されていたが、今回のアップデートで帽子やメガネ、服などのアイテム数が増えた。ただ、大半のアイテムはポケコインを消費して入手するしかなく、価格も100~200ポケコインが中心でやや高め。着せ替えしたプレーヤーの姿は、ジムでバトルをしない限り自分以外の第三者が目にする機会はなく、やや活用の幅が狭いのも魅力に欠けるといえる。

本命のトレード機能は見送り、搭載されれば再び大ブームがくるか

2016年7月22日に日本で配信が始まったポケモンGOは、リリース直後から老若男女を問わず一気にブームに火がつき、珍しいポケモンが出現すると話題になった場所には大勢の人が押し寄せるなどの社会現象も巻き起こした。だが、ポケモンをひととおり集め終えたらプレーする楽しみが減ることや、その後のアップデートが小幅な内容にとどまったこともあり、ブームは急速にしぼんでいった。

今回のアップデートで新しいポケモンが加わったことをきっかけに、ポケモンGOを再開したプレーヤーが多かったようだ。アップデート直後の週末は、各地のポケストップに花びらが舞っている(ポケモンを出現しやすくするために誰かがルアーを差し込んだ状態にした)様子が見られ、久々にポケモンGOが盛り上がっていることを実感できた。

ただ、プレーヤー同士でポケモンを交換するポケモントレード機能や、プレーヤー同士の対戦機能など、古くからのファンにとって本命といえる機能の追加は見送られた。これらの機能が加われば、アプリのリリース当時のような大ブームが巻き起こる可能性は高い。今後もポケモンGOの公式サイトなどでアップデート情報をチェックしたい。

(c)2016 Niantic, Inc. (c)2016 Pokemon. (c)1995-2016 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.

(日経トレンディネット 磯修)

[日経トレンディネット 2017年2月21日付の記事を再構成]

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