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ナビタイムおじさんが英語で名所案内 訪日客にアプリ

2017/3/17 日経MJ

質問に自動応答する観光情報アプリ(写真右)を開発し、英語版(同左)も導入した

 ナビタイムジャパン(東京・港)は、質問に自動で応答する「チャットボット」機能を備えた観光情報アプリの提供を始める。東京五輪・パラリンピックで増加が見込まれる訪日外国人客(インバウンド)の利用を見込み、英語にも対応。スマートフォン(スマホ)で「おなかがすいた」「お薦めのお寺は」などと入力すると、お薦めスポットを紹介してくれる。土地勘のない外国人の曖昧な要望にも応えられる。

 iPhone(アイフォーン)向けアプリ「鎌倉ナビタイムトラベル」の提供を月内に始める。ナビタイムの観光情報アプリは沖縄、北海道、京都に続いて4本目。訪日客の利用を意識して初めて英語やチャットボット機能を盛り込んだ。他のエリアの観光アプリも今後、同機能に対応させていく。

 既存の観光情報アプリは日本語でしか使えないにもかかわらず、利用者の約50%を外国人が占めていた。訪日外国人向けに外国語で観光情報を提供するサービスが不足しているためで、ニーズは大きいと判断した。

 鎌倉版アプリでは観光スポットや飲食店など400カ所の情報や観光案内記事を日本語と英語で用意し、地図や条件から観光情報を調べられるようにした。

 チャットボットを用意したのも訪日外国人を意識したためだ。土地勘のない外国人や観光客が自ら詳細な条件を選んで行き先を絞り込むことは難しい。計画していた観光スポットを回り終えたら時間が余っていたので「おなかがすいた」と入力し、人気の飲食店を提案してもらう、といった使い方を想定する。

 米マイクロソフト(MS)の言語認識サービスを活用し、利用者が入力した文章からキーワードと意図を抽出する。同サービスは日本語と英語を含む9カ国に対応しており、将来的に多言語対応しやすい点を評価した。

 抽出したキーワードと意図から、条件に合う観光スポットを探し、1つ表示する。まずは一問一答形式で案内するが、将来は対話を繰り返して利用者の希望を絞り込んでスポットを見つけだすことも想定する。

 メモを書き込んでおいた観光スポットに近づくと通知する機能や、英語での利用者が日本語混じりで検索しても回答する機能なども備えた。

 アプリの利用は無料。ナビタイムは利用者の移動履歴データを自治体や企業に販売したり、自社で旅行プランを個人に販売したりして収益を得る。訪日客の多くが使う観光アプリに成長させ、関連事業の拡大を狙う。

(竹居智久)

[日経MJ2017年2月20日付]

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