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実行するたび幸せ度上がる「後回しにしてたこと」

"もったいない"脱出の仕事術

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NIKKEI STYLE

コミュニケーション・コーチの岩田ヘレンです。この連載「"もったいない"脱出の仕事術」は、当初4回ほどの予定でスタートしました。幸い読者の皆さんに関心を持っていただけたので、さらに続けることにしました。今回からは、これまでとは少し違ったテーマで構成してみたいと思います。

私の仕事は、コミュニケーションの習慣をより良いものにすることでグローバルなビジネスで成功を収め、人生においても幸せになるようにサポートをすることです。同時に、私自身が成長するために勉強し、その結果についてもシェアをしています。最近は、もっともっと自分の成長を目指したいという気持ちがさらに強くなりました。知人にも「ヘレンは『自己成長中毒者』ね」と言われるほどです。

以前も書きましたが、飛行機の緊急時には酸素マスクが下がってきますね。酸素マスクはまず自分自身につけるように指示がされています。そうしないと他人も助けられないからです。同じように、自分の成長や自分へのケアにまずフォーカスしてこそ、他人のサポートもできるようになるのです。

そこで、これからは毎月、私自身の学びについてお伝えしてみようと思います。これは「もったいない」状況から脱出するための学びでもあります。自分の生活や人生の中で、生産性が低い、能力を出しきれていない、あまりハッピーじゃないなど、数々の「もったいない」状況をどう乗り越えるかをいつも考えています。これを毎月、記事で共有していきたいと思います。状況は違っても、読者の皆さんにとって何かのヒントになったり、役に立ったりすることがきっとあるでしょう。

「やったほうがいい」のに、なぜ「やらないまま」にしているの?

さて、私は最近「今月の言葉」を自分で決めています。その月に意識的に取り組みたいテーマ、あるいはその月のキーワードのようなものです。例えば昨年12月の言葉は、ホリデーシーズンなので「JOY(喜び)」にしました。私はいつも仕事を早く終わらせて家族や友人と過ごしたいのに、一方ではすべてを完璧にしないと気が済まず、すぐストレスをためてしまうので、「JOY」は私にとって重要な意味を持つ言葉なのです。

2月のキーワードは「SYSTEM AND SPACE」にしました。SYSTEMとは、生産性を上げるための「仕組み」、SPACEは「場所、空間、余裕」です。なぜ「SYSTEM AND SPACE」にしたのかを説明しましょう。

まず「SYSTEM」について。今年に入ってから、仕事への新しい問い合わせが増えました。そのすべてに対応するためには生産性をもっと上げないと、クオリティーを保つのが難しくなるおそれがありました。例えば企業での研修のとき、クライアントのニーズに合わせて内容を毎回カスタマイズするのは大変なので、あらかじめ一部テンプレートのような仕組みを作っておけば効率がもっと上がると考えました。これが「SYSTEM」です。

次に「SPACE」についてです。我が家には玄関の近くに収納スペースがあります。その中にはたくさんのモノが整理されずに入っていて、見るたびにうんざりしていました。そこにはプリンター一式も置いてあるので、パソコンから何かを出力してそこに取りにいくたびに片付いていない状態が目に入り、そのたびにうんざりしていたのです。その収納スペースを片付ければ、もっと気持ちが落ち着くのではないかとずっと思っていました。

実は、環境から受けるちょっとしたストレスというのが体にとっては一番危ないのだそうです。人間のストレス対応能力は、一時的な強いストレスに対しては乗り切れるくらい強いのですが、日常の生活環境からくるようなじわじわとしたストレスに対しては弱くて、病気の原因になってしまうのだそうです。

生産性を上げるためのSYSTEM作りと、SPACEの片付け。なぜこれまで、やっていなかったのか不思議ですが、ちょっと皆さんにお聞きしましょう。「これをやると明らかに自分にとってベネフィット(利益)があるけど、やっていない」ということが、あなたにもありませんか? きっと思い付くことがありますよね。では、なぜそれをやっていないのでしょうか。

私の場合、やることがたくさんあるといつも「ほかの人のためになること」を優先してしまうためでした。つまり、酸素マスクをいつも他人につけて、自分のためになることは後回しにしていました。

そこで2月は、テンプレート作成の優先度を上げることにしました。さらに、SPACEの片付けも優先してやることに決めました。現在、やり始めて1週間ほど過ぎたところですが、既に研修コンテンツのテンプレートをかなり作りましたし、電子ファイルの整理の仕方も変えて、かなり効率が上がりました。そして玄関そばの収納スペースは、少なくともプリンターの周囲はきれいに片付きました!

目標は小さく簡単に、実行は朝一番に

「やったほうがいいのに後回しにしていたこと」をやり始める際に、大事なことをお伝えしましょう。それは「小さな部分からやる」ということです。例えば、大きな引き出しの中を片付けようとするなら、1回に引き出しの半分だけ、または4分の1だけなど、目標を小さくして必ず完了できるようにします。1秒でできる範囲だっていいのです。小さな目標でも達成できれば脳は快楽ホルモンを出すので、やる気や幸福感がアップします。とにかく少しずつやるのがポイントです。

もう一つ、とても重要なのが「いつやるか」です。これまで、片付けようという気持ちはあったのにできなかった理由は何でしょうか。たぶん、仕事や家事、家族の世話などに優先して時間を使っていたため、それらが終わったらもう疲れてしまっていたからではないでしょうか。

そこで、「いつも後回しにしていたこと」を実行するには、朝一番の時間帯がおすすめです。例えば夜、寝る前に、次の朝にやることを付箋などに書いて、目に付くところに貼っておいてはどうでしょうか。洗面所の鏡や冷蔵庫の扉など、絶対に見るところに貼っておいて、行動をスタートする「きっかけ」にするのです。そのとき、もし少しでも「イヤだなあ」と感じたら、さらに目標を小さく、簡単にしてしまいましょう。仕事の場ではおそらく「ストレッチ目標」などといって、多少無理をしないと達成できないような目標を作ったりしているでしょう。でも自分の生活や人生ではそんな目標は大変すぎますし、必要でもありません。

それでも何かの都合で、やっぱり思い通りに実行できないこともあるでしょう。そうしたらまた次の日から小さい目標で始めればよいのです。自分を責めないことが大切です。

「セルフトーク」を意識的に変えてみる

以前も書きましたが、自分自身とのコミュニケーションにおいて自分にプレッシャーを与えていないか、注意しなくてはいけません。そのためには、自分の頭の中のセルフトークを聞いてみましょう。いつも頭の中で「これをやらなくちゃ」「あれをやらなくちゃ」とつぶやいていたら、大きなプレッシャーになっている可能性があります。

頭の中で「I need to do ~!(~をやらなくちゃ!)」というセルフトークがずっと続くと強いストレスになります。そんなときは「I choose to do ~!(~をやることにする!)」とか、もっと良いのは「I get to do ~!(~をやることができる!)」と頭の中で言い換えてみます。「〇〇さんと電話会議をしなきゃ」ではなく「〇〇さんと電話会議で話せる!」と言い換えてみると、自然に感謝の気持ちがわいてきます。感謝というのはとても強力な感情なので、感謝を感じている間、脳は他の感情を同時に感じることができません。「イライラ」や「悲しみ」や「憎悪の気持ち」などを感じないですむのです。これはすばらしいことですね。

◇  ◇  ◇

読者の皆さんは、自分の成長と自分へのケアをどのくらいの優先事項にしていますか。もし今、酸素マスクを最初に自分につけていないとしたら、長期的に自分の生活や人生にとってどのような影響があるでしょうか。考えてみてください。

たとえ小さな目標や行動でも、毎日実行することによって大きなインパクトをもたらすはずです。ぜひ実行してみて、どのような変化があったかをメールでお知らせください( helen@sasugacommunications.com )。また来月、私の自己成長について報告します。それまでにぜひ、自分自身に酸素マスクをつけて喜びや感謝を見つけてください。

岩田ヘレン(いわた・へれん)
 グローバル・コミュニケーション・コーチ。英国ヨークシャー出身、さすがコミュニケーションズ代表。ウイズ株式会社 アドバイザー。日本翻訳者協会理事長、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社コミュニケーション・マネージャーなどを経て2013年にさすがコミュニケーションズを設立。グローバル・ビジネスを想定した企業向けのコミュニケーション・スキル研修などを実施している。著書に『英語の仕事術 グローバル・ビジネスのコミュニケーション』(小学館)。

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