節約しながらセンスアップ ファッションのレンタル
新しい服や、いつもと違う雰囲気の服を着たい、おしゃれを楽しみたいというのは多くの女性の願いですが、一方でファッションへの出費も気になるもの。お財布への負担を軽くしつつ、おしゃれを楽しめるサービスとして、ファッションレンタルが注目されています。結婚式などお呼ばれのシーンに欠かせないドレス類のレンタルサービスは先行していましたが、2015年ごろからは日常生活で身につける服や小物などのレンタルサービスが増えています。
ユーザーの好みやサイズに合わせてスタイリストが選んだ服をレンタルできる「airCloset(エアークローゼット)」、高級ブランドバッグをレンタルできる「Laxus(ラクサス)」、服やバッグ、アクセサリーを自由に組み合わせてレンタルできる「SUSTINA(サスティナ)」、新品アイテムを一定期間借り続けると追加料金なしで引き取れる「mechakari(メチャカリ)」など、それぞれユニークなサービスを提供しています。
費用は月額1万円以下が主流
ファッションレンタルは、一度に借りられる点数や交換回数、月額利用料などがプランによって異なります。airClosetではLiteプラン(3点レンタル)が月額6800円、SUSTINAでは3アイテムプランが月額4800円など、利用しやすいプランも多く用意されています。基本的にクリーニングは不要なので、ウールやシルクなど手入れの難しい素材にもチャレンジしやすく、クリーニング代の心配もありません。
服や小物は、個人の好き嫌いがはっきり出やすいので、どのサービスを選ぶかしっかり吟味したいもの。自分のイメージに合うかどうかは、サイトやアプリ上のコーディネート例が参考になります。取り扱いブランド名が掲載されていればそれも確認しましょう(会員登録やアプリをダウンロードしなければ取り扱いブランド名を見られないサービスもあります)。
クローゼットのスリム化にも役立つ
mechakariのように初月の利用料がかからないサービスもあり、気軽に試すことができます。衣類が定価で売られる時期(春夏なら3~6月ごろ、秋冬なら9~11月ごろ)を中心に利用すれば、服飾費の節約効果も期待できます。使っていない服や小物をフリマサイトなどで販売し、売り上げをレンタル利用料の一部にあてれば、クローゼットのスリム化も進んで一石二鳥です。
利用する際の注意点としては、レンタルした商品に大きな傷や汚れをつけてしまうと追加費用を求められる可能性があること。みんなでシェアするものという意識をもって扱うようにしましょう。
シェアハウスやカーシェアリングなど、さまざまな分野で「シェアリングエコノミー」が浸透しつつあります。所有することでかかるコストが省けたり、スペースを有効活用できたり、資源のムダを減らしたりできるうえに便利。さまざまなサービスを賢く利用して、経済的なだけでなく満足度も高い暮らしを実現したいですね。
(構成 日経BPコンサルティング 「金融コンテンツLab.」、ファイナンシャルプランナー 國場弥生)
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