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「インスタ映え」で選ぶ 2017年の新作水着

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NIKKEI STYLE

日経トレンディネット

「インスタ」の略称で呼ばれるSNSの写真共有サイト「インスタグラム」を利用する人の過半数は女性だそうだが、100円ショップで購入したキッチン用品や掃除用品などの小道具を活用した写真を投稿する人が増え、写真映えすることが好まれて意外なヒット商品が生まれた。ネット経由の広がりには、見ればすぐに伝わる「写真映え」が大きな力をもつようだ。

商品づくりで写真映えを意識するのは、若い女性向け水着も例外ではない。レディースファッション水着大手Ai(旧三愛)水着事業部 商品部の企画デザイナーを務める伊藤友里氏は、「スタイルが良く見えるようなインスタ映えするデザインが今の若い子の心に刺さる」と指摘する。"かわいく見える私の追求"が後ろ姿にも及ぶのが、今のファッショントレンドだ。2017年新作水着のポイントをチェックしてみたい。

新作水着は「無地調クール」と「甘すぎないフェミニン」、この2本柱で攻略

20代をターゲットとする、Aiの主力ブランド「Ai Pink」(アイ ピンク)が掲げる今年のキーワードは「セルフィー・サマー」。セルフィーとは日本語で「自撮り」。昨今では、スマホを使ってSNSに投稿するための写真撮影を指すことが多い。わがビキニ姿を自撮りしてインスタグラムに投稿する女性も増えた。「SNSの広がりでライフスタイルをアピールするような若い女性たちに向け、ビーチでも自分らしさを楽しめるスタイルを提案したい」と伊藤デザイナーは意欲をみせる。

筆者は毎年夏、若者に人気の片瀬海岸海水浴場(神奈川県藤沢市)に出掛けて水着の女性をリサーチしているのだが、たしかに昨夏は女子2人連れが自撮り棒を使って自撮りする姿をビーチのあちこちで目にした。そこに男が声を掛けて撮ってやり、仲間に入って一緒に自撮りする、というパターンも目にした。いずれにしても、「水着姿の自分を自分で写真に撮る」光景が普通になったことを実感した。

2017年のAi Pinkの新作は、2つの柱で展開する。「20代女性のファッショントレンドがますます多様化し、1つの系統に絞るのは難しいのがその理由」(伊藤デザイナー)という。1つはアーバン・ボヘミアンと名づけた「無地調のクール」、つまりカッコいい系。ここ最近はフリルや花柄などガーリーな要素が多かったが、今年は大人っぽいスッキリしたシルエットを主流とし、そのぶん、手作り調の凝ったディテールで魅せる。もう1つはハンサム・フェミニンと名づけた「甘すぎないフェミニン」、これもオトナへの脱皮系だ。フリルをあしらってもボリュームを控え、レースも過剰には使わない。

トレンドカラーは2016年こそ青系だったが、2017年は真逆でピンクなどの暖色系がはやり。ヤング層のファッショントレンドは移り変わりが早く、「水着もガラリと変えた戦略」(同氏)で若い女性のオシャレ心を狙う。

「インスタ映え」は接客のセールストークにもなる

インスタ映えするのは、溶接機ならオンナが散らす火花だし、水着ならスタイルが良く見えるということだ。新イメージガールが就任のお披露目で着用した2017年のメイン水着、あのブラのデザインにもインスタ映えが意識されている。ズバリ、「胸の下でクロスする飾りヒモがウエストを細く見せてくれるんです」(伊藤デザイナー)。伊藤さん自身、店舗で若い女性客に接して「スタイルが良く見えて"写真映り"の良いデザインですよ」と説明すると大いに興味を示す反応に、アピール力の強さを確信したという。水着も「インスタ映え」は効きがいいセールストークのようだ。

2016年のイメージガール松元絵里花さんが、本連載の取材に応じて胸元のヒモ結びのアレンジを披露してくれた2016年のメイン水着も、飾りヒモのクロスデザインが印象的だった。視覚効果を狙う「胸下で交差する飾りヒモ」は、ビキニの最旬トレンドといえる。

ハイネック水着も「ウエストを細く見せるヒモ」で差をつける

首元の詰まった「ハイネック」の水着は、2015年にトレンドとなったアメリカンスリーブがベースの洋服系デザインだが、おしゃれが上手な人に見えるので人気を集めている。「2017年はここ数年で一番の盛り上がりを見せるのでは」と伊藤デザイナーも期待を寄せる本命のトレンドだ。

ハイネック水着は胸が大きくて人目が気になるという人の"谷間隠し"にも好適とされる。2017年はハイネックの大流行が予想されるなか、他社との競合で「差をつけるため」(伊藤デザイナー)、Aiはインスタ映えを意識したデザインをハイネック水着でも展開する。目を引きやすく、くびれがあるように錯覚させる"飾りヒモ戦略"だ。

ワンピース水着も流行の兆し

2017年は、ワンピース水着にも流行の兆しが見られる。長年、三愛(現Ai)で水着事業を手がけてきた事業部長の丸田隆司氏は、水着の流行と景況感をこう振り返る。「世の中が不況だと面積の小さいビキニが流行り、好景気のときはワンピース水着が流行る。これが婦人遊泳水着の大きな傾向です。理由は分からない。おそらく流行に波があって隆盛と衰退を繰り返すのでしょうが、水着と景気にどういう関連性があるのかは証明できません。今では懐かしい限りですが、股ぐりが切れ上がったハイレグのワンピース水着が全盛を誇ったのもバブル期でした」

バブル崩壊後は「1993年ごろから新作水着がビキニと入れ替わり始め、以来20数年間、水着の流行といえばビキニが主役だった」と語る丸田氏。若い女性がオシャレなワンピース水着を着るのは、水着を着慣れた一部の人に限られた。そこで2017年、Ai Pinkは「初心者にも入りやすい形のワンピース水着」(伊藤デザイナー)を提案する。「ワンピース水着はスタイルのよしあしが分かりやすい。長いフリンジ装飾が体形カバーにもなり、ボディーラインをはっきり目立たせない」(同氏)というデザインだ。

なるほど。でも、ビーチで「フリンジ」は結構、人目を引くのだ。フリンジは「派手に隠して存在を魅せる」性格が強い。ゆらゆら揺れて視線を集める装飾要素なので、控えめな女性なら羽織モノでコーデするのかもしれない。

「流行りのフェススタイルを"水着のコーデ"で楽しんでほしい」

Ai Pinkの2017新作水着はシルエットが全体にシンプルなぶん、かぎ針編みや刺繍など、洋服で流行している「手作り調」の凝ったディテールを効果的に使う。「ビーチだけでなくフェスのようなイベントでも水着を着てほしい」(伊藤デザイナー)と、若い女性の間で人気の「フェススタイル」も積極的に取り入れる。

かぎ針編みニットの重ね着をすると、みんなかわいく見えそうだ。

「後ろ姿がグラマラス」は魅力的

さらに、水着は後ろ姿に重点を置くスタイルが増えている。

背中で魅せるのはオシャレ上級者の位置付けだから、決まるとカッコいい。ぜい肉がなくてもニキビのブツブツなどがあると、残念な見た目になる。鏡に写してイマイチと思えばファンデを塗ったり谷間を盛ったりと容易にメイクすることができる体の前面と違い、背中で魅せるのはそれなりにハードルが高いのだ。

やはり一番の写真映えは、水着より「ボディー」そのものには違いない。

(ライター 赤星千春、撮影 シバタススム)

[日経トレンディネット 2017年2月3日付の記事を再構成]

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