マネー研究所

身近なマネー研究

メガ金利の48倍、懸賞総額5億円… 一芸銀行を探せ コラボ企画・得する銀行選び(3)

2017/2/17

 WOMAN SMARTの記事を受けて始めたコラボ企画も最終回。初回の「手数料で選ぶメインバンク 『大手横並び』は思い込み」、2回目の「強制貯蓄で人生のタネ銭づくり サブバンクの選び方」に続き、最後は個性が光る「一芸銀行」選びを紹介する。

 元記事の「結論! 銀行口座を3つに絞ればどんどんたまる 」では、持つべき第3の銀行は“得する”銀行で、「使う」「増やす」口座となっている。例に挙がっているのは相対的に金利の高い地銀のネット支店や証券口座との連携ができるネット銀行で、必要に応じてお金を移し替える、とある。

 つまり第3の銀行とは高金利、個性的な品ぞろえ、サービスなど、他の銀行にない切り札を持つ「一芸銀行」と考えられる。日常的には出し入れしないので、支店やATMが少ないといった難点があっても問題ない。メインバンクを米の飯、サブバンクをおかずに例えれば、一芸銀行はスパイスや薬味に相当しそうだ。そればかりを皿に山盛りにしても食べられない(6行も7行も口座を開いても使い切れない)が、少量あると食欲も出て食事もおいしく進む(蓄財もうまく回る)。では以下に紹介する中から、自分の財産づくりをピリッとさせてくれる銀行を1つ2つ選び、「本当においしい」のか試してみてほしい。

■高金利ならオリックス銀行の金銭信託

 まずは実利、というわけで金利が高めの銀行を探してみよう。筆者の注目はオリックス銀行。1年定期の金利も0.2%(税引き前、以下同)とネット銀行の中でも高めだが、同行の「eダイレクト金銭信託」(募集期間は2017年1月23日~2月21日、信託期間1年)なら予定配当率はズバリ、0.48%だ。メガバンクの1年物定期0.01%の48倍で、多くの専門家が勧める定番商品の「個人向け国債・変動10年」の0.06%と比べても8倍だ。

 これは同行のウェブサイトからのみ申し込める商品で、個人から広く資金を集めて主にソフトバンクグループ(持ち株会社)に貸し付ける。金銭信託は預金ではないので元本保証はなく、万一の時にも預金保険制度では保護されない。表示されている金利もあくまで「予定」配当率だ。だが、過去に募集された13本分の実績を見る限りでは元本割れは一度もなく(いわゆる事実上元本保証)、全てが予定配当率の通りに償還されている。

 今募集中の商品の説明書にはハッキリと「主なリスクはソフトバンクグループ株式会社の信用リスクです」と書かれており、投資判断はその1点に集約される。資本金が2387億円、時価総額9.5兆円で、IT分野で日本を代表する企業がこの先1年で倒産することはない、と思えるなら十分利用価値がある。期間が1年と短めなのもいい。ネックは預入額が「100万円以上100万円単位」という点で、サブバンクでの毎月の積み立てが大分進んでから利用することになりそうだ。なお今回の募集は残り日数が少ないが、募集は定期的に行われているので次回を狙うのもいい。

■地銀のネット支店では西側が強し!?

 金利が高めというと地銀や信金のネット支店の名がよく挙がる。そこで過去1年半くらいの間にマネー研究所で取り上げた主な地銀・信金につき、直近(2月16日現在)の金利を調べてみた。残念なことに2月入りを機に金利は一段と低下しており、かつて鳴らした地銀でも今は1年物定期が0.05~0.1%程度というケースが多かった。

 そこで今回調べた中で、1年物定期が0.2%以上の所だけを下の表にまとめた。根気よく探せばまだ0.25~0.3%くらいの金融機関は残っている、といえる(日本の西側の地域に多いようだ)。ただし「1人100万円まで」といった条件のある預金、募集期間が決まっている預金が多いのには注意したい。

 この中で面白いのは、鳥取銀行とっとり砂丘大山支店の「故郷とっとり応援定期」。500万円からとハードルは高く、初回はふるさと納税資金1万円を別途入金する必要もあるが、0.26%とやや高めの金利に加え、通常のふるさと納税よりもプレミアムを付けた専用の返礼品が届くという。牛肉、カニ、水産物など8つのコースから選べる。

 北都銀行あきたびじん支店の「ふるさと納税特別定期」も、秋田県や県内の市町村に1年以内に1万円以上ふるさと納税した人に金利を優遇するというユニークな仕組み。金利は以前は0.5%とオリックスの金銭信託より高かったのに、昨年2月からは0.2%に下がってしまった。残念だが、それでもメガバンクの20倍だとはいえる。

■証券との連携口座では楽天銀行がリード

 株式や投資信託、ETFなど証券会社の商品に投資している人なら、証券口座と連携するネット銀行口座を持つのが便利だ。具体的には住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」、大和ネクスト銀行の「ダイワのツインアカウント」、楽天銀行の「マネーブリッジ」などである。それぞれ内容は若干異なるが、共通するのは「銀行口座に置いてある資金で、証券会社の商品の買い付けができる」ということ。株や投信を買った代金の精算は2つの口座の間で自動的に行われ、利用者は何も操作をしなくてもいい(自動スイープサービス、楽天は2月18日から)。これにかかる手数料は3行とも「無料」である。

マネー研究所新着記事