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スマホが使えない世界 平成生まれが放り込まれたら…

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NIKKEI STYLE

「生まれたときから身の回りにケータイがあった」という世代が、もしネットやスマートフォン(スマホ)が使えない世界に放り込まれたら……。ある日突然、電気を使った製品が使えなくなった世界で悪戦苦闘する家族を描いた映画「サバイバルファミリー」(公開中)で、小日向文世さん、深津絵里さんの演じる鈴木夫妻の子ども役を演じた泉澤祐希さん(23歳)と葵わかなさん(18歳)。小学生の頃からケータイを持っていたというデジタルネーティブ世代の2人は、電気製品がない世界に何を感じたのか。

携帯電話がなくなったらどうやって待ち合わせするの?

「電気がまったく使えなくなった世界」を映画撮影で疑似体験した2人。まず電気がなくなったら何が一番大変だと感じたかを聞いてみた。

泉澤 一番大変だと思ったのは、情報が入ってこないこと。テレビもケータイも使えなくなるので。あとは移動ですね。映画ではあらゆる電気が使えなくなるので、電車もクルマも動かない。電車やクルマがないと遠くに行くのは大変だなと。ただ映画では自転車を使うんですが、道さえあれば、案外、どこにでも行けるんだなあとも思いましたけど。

 私は生まれたときから携帯電話があった世代なので、ケータイがない世界がどういうものなのか、まったく想像できなくて。SNSとかも困るけど、まず連絡手段としての携帯電話がなくなったら、どうやって人と待ち合わせをすればいいのかなと(笑)。

泉澤 ケータイがあれば「いまどこ?」って聞けるからね。今は逆にケータイで確認しないと怒られる。

 たしかに、あまり待つってことをしなくなったかもしれない。

泉澤 今はLINEにすぐ返信しないと、いじめられたりするじゃないですか。そういうのはどうなんだろうって思うんですよね。それほど人に余裕がなくなっているのかもしれない。携帯がなかった頃の昔の人は、もっとおっとりしていたんじゃないかなあ。

「携帯電話がなくなったら、どうやって人と待ち合わせすればいいの?」「ケータイがなかったころの昔の人は、もっとおっとりしていたんじゃないか」──平成生まれにとっては携帯電話で連絡が取れるのは当たり前、ケータイがなかった時代は遠い昔のよう。そんな彼らに、実際にスマートフォン(スマホ)がなくても生活できるのかを聞いてみると、意外な答えが。

 私は大丈夫です。もともと普段からずっとケータイを触っているタイプではないので。長崎の離島にロケに行ったとき、ほぼ圏外でマネジャーさんとも連絡が取れなかったんですよ。それで「もういいや!」ってスマホを見ないようにしたら、すごい解放感があって楽しかった。

泉澤 俺もケータイなしで過ごせと言われても、全然、大丈夫。でも、まわりの友達はみんな、ずっとスマホいじっています(笑)。

 私は高校生なんですけど、まわりの子を見ていると、ケータイ依存症じゃないかと思う時があります。ごはん食べに行っても、注文したらすぐにスマホを出して触っている。「えー、話そうよ!」って思うんですけど(笑)。ただ今回の撮影を経験したことで、当たり前に使っていたスマホのよさも感じるようになりました。

泉澤 どういうこと?

 スマホって、ネットいじめとか、悪い面ばかり取り上げられるじゃないですか。でもスマホがあるから普通なら出会えない外国にいる人たちともつながれたりする。改めて「パソコンやスマホって便利だな」と。そういう良いところをもっと伸ばしていけたらいいんじゃないかと思いました。

インターネットやスマホがすでにインフラになっている時代に育ってきた2人が気になるモノは何か。今、気に入っているモノを持ってきてもらった。泉澤さんが持ってきたのは無地の黒いTシャツだった。

ブランドからコンビニまで、徹底的に比較した黒の無地Tシャツ

泉澤 俺はこの「ギルダン」のTシャツです。何も書いてない無地のTシャツが好きなんですよ。そこに友達とペイントしたりして遊ぶんですけど、なかなかいい無地Tが見つからなくて。

 泉澤くん、こだわり多そう(笑)。

泉澤 ポイントは身幅と着丈と生地の厚さ。洗濯してもヨレなくて、首回りが伸びないのがいい。特に身幅と着丈のサイジングはキモで、メジャーできっちり自分の体を測ってから買います。もう数え切れないほど買ったんですよ、無地Tを。ブランド物からコンビニで売っているものまで。いろいろな意味で、この無地Tが本当にベスト。しかも安いんです。ネットで買うと400円くらい。そんな値段で良いものがあるって思わないじゃないですか。出合ったときはテンション上がりましたね。

 私はお守りを持ってきました。特に好きなわけではないんですが、気づくと集まっているんです(笑)。家にはまだたくさんあります。

──どうして、そんなにたくさんのお守りを?

 いいことあるといいなあーと思って。厄よけ、健康、芸能……いろいろな種類があるし、カラフルでかわいいですし。お守りって何個も持つとよくないっていわれるじゃないですか。でも「きっとお互い仲良くしてくれるだろう」と考えて、つい買っちゃうんです。

──おたき上げもするんですか?

 します。だからこれは全部今年買ったお守りです。

泉澤 今年ってまだ始まったばかりだけど(笑)。そういえばこの前、わかなちゃんにもらったお守り、きょうも持っている。

 それは伊勢神宮のお守りなんです。この映画の「サバイバルカラー」(黄色)があったので、「家族みんなが幸せだといいな」と思ってみなさんに渡しました。私、本当の家族にもよく買って帰るんです。「そんなにうちが心配?」と言われつつ(笑)。そうそう、撮影に入る前、マネージャーさんが健康のお守りをくださったんです。「なんで?」と思ったんですが、撮影に入ったら「これは必要だな」と思いました(笑)。

映画「サバイバルファミリー」はCGに頼らず、全編ロケ。葵さんが健康のお守りが必要だと思ったように、撮影では、演じた「鈴木一家」さながら、大変な経験をしたという。

11月末に川の中で撮影 「芝居じゃなかった」

 撮影では実際にサバイバルな思いをしました(笑)。たとえば食料を求めて豚さんを家族で捕まえるシーンがあるんですけど、あれはCGではなく、本当に豚さんを放して、小日向(文世)さん、深津(絵里)さんと4人で追いかけたんです。最初はもうちょっとラクに捕まえられると思っていたんです。でも難しくて。みんなハアハア言いながら走り回って。

泉澤 その様子をモニターで見ながら、矢口史靖監督はめっちゃ笑っていました(笑)。俺がナンバーワンつらかったのは川を泳いで渡るシーン。

 11月末の撮影だったんですよ。

泉澤 本当に水が冷たくて、川に入っているだけで体力が奪われていく。

 しかも川が深くて足はぎりぎり底につくかどうか。本当に流されそうで、全然お芝居をしなくても大丈夫でした。

泉澤 芝居じゃなかったよね(笑)。でも、それでいい画が撮れるなら、全然いいです。

映画のおかげで、水を常備するようになりました

最後に映画のようにサバイバルの旅に出なくてはいけなくなったら、何を持っていくかを聞いてみた。

泉澤 サバイバルに持って行くモノ……。1つだけですか?

──では2つで。

 私は食べ物と猫。

泉澤 猫?

 猫を飼っているので。何があっても絶対に連れて行きます!

泉澤 俺はまず自転車かな。あとは何だろう……。

 火をつける道具とか? 火をおこすの、大変だから。でも焼くものがなかったら意味ないですよね。

泉澤 たぶん映画の撮影前だったら、もっとパッパッと答えられたと思うんです。でもこの映画を体験したから、いろいろ考えちゃう。

 もう、リアルに考えすぎて(笑)。

泉澤 水の確保も大事だし……とか。実際、常備用として水を買うようになったんです。ウオーターサーバーではなくペットボトルで。いつでも持って出られるように。

 私も買っています。あと自転車の点検に行くようになりました。

泉澤 俺も自転車、買いました! もちろん、電動じゃないです(笑)。

泉澤祐希(いずみさわ・ゆうき)
1993年生まれ。幼少期から子役として活動。2014年、「東京が戦場になった日」でテレビドラマに初主演を果たす。今年はNHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演し、有村架純演じる主人公の幼なじみ役を演じる。

葵(あおい)わかな
1998年生まれ。2009年に天然水のCMでデビュー。主な映画に「陽だまりの彼女」「くちびるに歌を」「罪の余白」「暗殺教室」ドラマに「アオイホノオ」「表参道高校合唱部!」「女優墜ち」などがある。

「サバイバルファミリー」

ある日突然、東京の電気が消失。スマホも電車も使えず、食料も尽き始めた鈴木一家は、生き延びるため祖父のいる西へ向かって自転車をこぎ始める。

原案・脚本・監督:矢口史靖/出演:小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな、ほか/現在公開中

「サバイバルファミリー」矢口史靖監督インタビュー

「ウォーターボーイズ」の矢口監督が猫缶を食べた理由

数々のヒット映画を生んだ100均のメモ帳

衣装協力(葵さん):merry jenny(03-6840-5353)/らくがきワンピース(税込1万2852円) レザーチョーカー(税込3780円) ハラコグリッターサンダル(税込1万2852円)

(ライター 泊貴洋/写真 吉村永)

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