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私のモノ語り

スマホが使えない世界 平成生まれが放り込まれたら…

 

2017/2/17

映画「サバイバルファミリー」にきょうだい役で出演した泉澤さん(左)と葵さん

 「生まれたときから身の回りにケータイがあった」という世代が、もしネットやスマートフォン(スマホ)が使えない世界に放り込まれたら……。ある日突然、電気を使った製品が使えなくなった世界で悪戦苦闘する家族を描いた映画「サバイバルファミリー」(公開中)で、小日向文世さん、深津絵里さんの演じる鈴木夫妻の子ども役を演じた泉澤祐希さん(23歳)と葵わかなさん(18歳)。小学生の頃からケータイを持っていたというデジタルネーティブ世代の2人は、電気製品がない世界に何を感じたのか。

■携帯電話がなくなったらどうやって待ち合わせするの?

 「電気がまったく使えなくなった世界」を映画撮影で疑似体験した2人。まず電気がなくなったら何が一番大変だと感じたかを聞いてみた。

泉澤 一番大変だと思ったのは、情報が入ってこないこと。テレビもケータイも使えなくなるので。あとは移動ですね。映画ではあらゆる電気が使えなくなるので、電車もクルマも動かない。電車やクルマがないと遠くに行くのは大変だなと。ただ映画では自転車を使うんですが、道さえあれば、案外、どこにでも行けるんだなあとも思いましたけど。

 私は生まれたときから携帯電話があった世代なので、ケータイがない世界がどういうものなのか、まったく想像できなくて。SNSとかも困るけど、まず連絡手段としての携帯電話がなくなったら、どうやって人と待ち合わせをすればいいのかなと(笑)。

泉澤 ケータイがあれば「いまどこ?」って聞けるからね。今は逆にケータイで確認しないと怒られる。

 たしかに、あまり待つってことをしなくなったかもしれない。

泉澤 今はLINEにすぐ返信しないと、いじめられたりするじゃないですか。そういうのはどうなんだろうって思うんですよね。それほど人に余裕がなくなっているのかもしれない。携帯がなかった頃の昔の人は、もっとおっとりしていたんじゃないかなあ。

俳優の仕事に欠かせないモノは? 「観察力。具体的なモノでは、テレビや映画館。なくなったら困ります。作品を見てもらえませんから」

 「携帯電話がなくなったら、どうやって人と待ち合わせすればいいの?」「ケータイがなかったころの昔の人は、もっとおっとりしていたんじゃないか」──平成生まれにとっては携帯電話で連絡が取れるのは当たり前、ケータイがなかった時代は遠い昔のよう。そんな彼らに、実際にスマートフォン(スマホ)がなくても生活できるのかを聞いてみると、意外な答えが。

 私は大丈夫です。もともと普段からずっとケータイを触っているタイプではないので。長崎の離島にロケに行ったとき、ほぼ圏外でマネジャーさんとも連絡が取れなかったんですよ。それで「もういいや!」ってスマホを見ないようにしたら、すごい解放感があって楽しかった。

泉澤 俺もケータイなしで過ごせと言われても、全然、大丈夫。でも、まわりの友達はみんな、ずっとスマホいじっています(笑)。

 私は高校生なんですけど、まわりの子を見ていると、ケータイ依存症じゃないかと思う時があります。ごはん食べに行っても、注文したらすぐにスマホを出して触っている。「えー、話そうよ!」って思うんですけど(笑)。ただ今回の撮影を経験したことで、当たり前に使っていたスマホのよさも感じるようになりました。

泉澤 どういうこと?

 スマホって、ネットいじめとか、悪い面ばかり取り上げられるじゃないですか。でもスマホがあるから普通なら出会えない外国にいる人たちともつながれたりする。改めて「パソコンやスマホって便利だな」と。そういう良いところをもっと伸ばしていけたらいいんじゃないかと思いました。

女優の仕事に欠かせないモノは? 「集中力。お芝居は嘘の世界。それをリアルに感じてもらうためには、誰よりも自分たちが役のことを信じてないといけない。信じ続けるためには集中力が大事」

 インターネットやスマホがすでにインフラになっている時代に育ってきた2人が気になるモノは何か。今、気に入っているモノを持ってきてもらった。泉澤さんが持ってきたのは無地の黒いTシャツだった。

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