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一気に8言語で同時案内 訪日客対応に新システム登場 阪急交通社系のエアサーブ

2017/3/11 日経MJ

 阪急交通社の子会社のエアサーブ(東京・目黒)は音声技術開発のフュートレックと共同で、観光案内音声を最大8言語で同時配信するシステムを開発した。ガイドが小型発信器を持ち、訪日外国人にわたすイヤホン付き受信機に配信する。大人数を同時案内できる。東京五輪・パラリンピックで増加する訪日外国人のガイド需要に対応する。

ガイド(手前(右))が発信器を操作すると、イヤホン付き受信機に解説音声が流れる

 「浅草は江戸時代から憩いの場として親しまれてきました」「私についてきてください」――。外国人でごった返す東京・浅草の浅草寺。一緒に歩く30人の中国人と2人のイタリア人が、首からエアサーブのイヤホン付き受信機を提げている。スイッチで自国の言語に切り替えた。

 ガイドはフュートレックの発信器の画面を操作し、事前に作成した複数の音声データを雷門などスポットごとに流す。電波は100メートル先まで届く。中国人男性は「便利でいいね」と満足顔だ。

 有料で通訳ガイドができる通訳案内士が不足し、政府は無資格者にも有償ガイドを認める。案内需要が増すとみて売り込み、初年度に300件の受注をめざす。発信器1台と受信機30台のセットで機器代は約150万円。50種類のデータを4言語で作ると約120万円かかる。今後、ガイドの言葉を即時翻訳する機能も開発する。

(大林広樹)

[日経MJ2017年2月10日付]

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