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リーダーの母校

「学級崩壊」でも東大に6割 スノッブな筑駒生 冨山和彦・経営共創基盤CEOが語る(下)

2017/2/20

■2003年、政府の依頼を受けて、産業再生機構の最高執行責任者(COO)に就任し、ダイエーやカネボウなどの再建を担当。07年、経営共創基盤を設立しCEOに就任した。

 政府から産業再生機構のCOOを任されたり、大企業に乗り込んで経営再建にかかわったりするので、「冨山は出世欲が強い」と周りから見られがちですが、まったくの誤解です。日本航空の再生にかかわった時も、私が日本航空のCEOの座を狙っていると思っている人がいたようですが、そんな考えはまったく持っていませんでした。いわゆる猟官運動も、一度もしたことはありません。

 何度もいうように、筑駒的な価値観で言うと、出世のためにすべてを犠牲にして頑張ろうという生き方は、オシャレではありません。だから、出世のために何かしようといった発想がそもそも出てきません。

 それに、へんに自分を売り込んだり、上にうまく取り入ろうとしたりすると、あとあと面倒くさい。自分の言いたいことも言えなくなります。それよりは、自分の才覚でやりたいことをやっているほうがいい。

 もちろん、そうした生き方を貫くには、それ相応の努力も必要です。司法試験の勉強を始めたあたりから、30代までは結構ハードな日々を過ごしましたし、自己鍛錬も欠かしませんでした。ですから、40歳のころには、いざとなっても何とか食べていけるという自信がありました。そうした自信があるからこそ、今でも、自分を曲げず、好きなことが言えるし、やりたいことができる。かりに世間の評判が悪くても、どこ吹く風です。やはり、スノッブな筑駒生の特性が出ているのかもしれません。

インタビュー/構成 猪瀬聖(ライター)

 前回掲載「野田秀樹先輩の演劇に衝撃 斜に構えるのが筑駒カラー」では、神童ばかりのなか、自分の存在意義を見いだそうともがいた中高時代を振り返ってもらいました。

「リーダーの母校」は原則、月曜日に掲載します。

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