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道路舗装がランナー守る 特殊技術で熱を反射・蒸発

2017/2/9 日本経済新聞 朝刊

 暑さを和らげるための特殊な舗装が施された道路を試走する花岡伸和氏(手前)と瀬古利彦氏(手前から3人目)=31日午前、東京都渋谷区

 国土交通省や東京都は東京五輪・パラリンピックに向けて道路の暑さ対策に着手している。開催中に増加が見込まれる外国人観光客に快適に過ごしてもらうだけでなく、公道で実施するマラソンや競歩などを円滑に実施するためだ。注目を集めているのは「遮熱性舗装」と「保水性舗装」と称する技術だ。道路大手のNIPPOや世紀東急工業などが得意としている。

遮熱性舗装工事が進む道路(東京都千代田区)

 遮熱性舗装は光を反射する材料を道路の表面に塗る。太陽光が発する近赤外線を道路が吸収せずに反射させるため、道路の温度を10度以上抑えられるという。東京・渋谷のスクランブル交差点などで施工実績がある。国道など幅が広い道路での施工が予定される。

 保水性舗装は道路の表層に水を吸収する素材を組み込む。雨や打ち水で道路に含んだ水が熱とともに蒸発することで温度が下がる。真夏日に10~20度ほど道路の温度を下げられる。雨が少ない時期は打ち水をする手間がかかるが、遮熱性舗装よりも安価だ。

 道路の温度が下がれば、都市部の気温が周囲より高くなる「ヒートアイランド現象」の緩和につながるとも期待されている。

[日本経済新聞2017年2月9日付朝刊]

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