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ももクロ、次にめざす場所 多彩なチャレンジの真意

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NIKKEI STYLE

昨年8月、3日間にわたって行われた日本最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2016」には、過去最高となる301組が出演。延べ7万5000人を超えるファンが訪れるなど、女性アイドルブームはいまだ衰える気配がない。その初期から活躍し、今もシーンの先頭を走るグループの1つが、スターダストプロモーション所属の5人組「ももいろクローバーZ」(以下、ももクロ)である。

2008年に「ももいろクローバー」として結成して以降、幾度かのメンバーの変遷を経て、11年に百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、有安杏果、高城れにの5人に。同時に現在の「Z」へと改称し活動を続けている。12年の大みそかにはデビュー当時からの目標だった「NHK紅白歌合戦」への出場を達成。14年3月には史上5組目、女性グループとしては初めてとなる旧・国立競技場での単独ライブ「ももクロ春の一大事 2014 国立競技場大会 ~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ」を開催し、2日間で延べ11万人の観客を動員した。

その活躍の立役者の1人が、「モノノフ(ももクロファンの愛称)」たちにも知られるプロデューサー・川上アキラ氏である。大学卒業後、1998年にスターダストプロモーションへ入社。俳優やタレントのマネジャーを経て、ももクロの立ち上げに関わった。結成当初から長らくグループのチーフマネジャーを務めてきたが、肩書の変わった現在ではももクロの妹分であるアイドルプロジェクト「3B Junior」や、タレントだけではなく現場マネジャーなどスタッフの育成も手がけている。

そんな川上氏が先頃、旧・国立競技場でのライブを達成して以降の約1000日間を、メンバーと共に振り返った書籍『ももクロ道(みち)』を出版した。本書には、国内最大規模の会場に立ったあとに、ももクロが歩んできた軌跡、そして、これからの未来へかける思いが凝縮されている。

本格的な「演技」へのチャレンジ

旧・国立競技場でのライブを開催した14年は「新たな挑戦が始まった年」だったと川上氏は位置付ける。それまでのももクロは1つのライブを終えるごとに、次の"会場"を目標に掲げ、さいたまスーパーアリーナ、西武ドーム…とその規模を着実に広げてきた。しかし、ついに国内最大級の会場である旧・国立競技場へと到達。目に見える数字的な目標を掲げることが難しくなるなか、以後は活動の幅の拡大とさらなるパフォーマンスの質の向上を目指すことで、メンバーの成長を促してきた。

象徴的な活動が本格的な「演技」へのチャレンジだ。15年2月には、メンバーによる主演映画『幕が上がる』が公開。同名小説の原作者でもある、劇作家・演出家の平田オリザ氏のワークショップから準備を始め、『踊る大捜査線』などのヒットメーカー・本広克行監督の下で撮影されたこの作品で、ももクロは「報知映画賞 特別賞」を受賞するなど演技面でも評価を得た。15年5月には同じ設定による同名の舞台も上演。メンバー5人は約1カ月にわたって、初体験の演劇と向き合った。

活動のメインであるライブでも、新たな試みが続いている。14年夏からは、全国各地から招いた様々な伝統芸能の担い手と共演する「桃神祭」がスタート。16年8月に横浜の日産スタジアムで2日にわたり開催した「桃神祭2016 ~鬼ヶ島~」では、テーマである「鬼ヶ島」をモチーフにした大規模なセットを設置。約400人を数える出演者とともに、メンバーが「桃神の使者」として闇に捕らわれた「鬼神」の心に光を取り戻すという演出のステージを披露し、11万5000人以上を動員している。

会場選びも多彩になった。15年12月に行った「ももいろクリスマス2015 ~Beautiful Survivors~」は、真冬のゲレンデがステージ(群馬県・軽井沢スノーパーク)に。最低気温が氷点下1.4度 という過酷な環境のもとで、3日間にわたり野外ライブを敢行した。15年10月には、福岡県の大宰府政庁跡という由緒ある敷地内で、男性限定ライブ「ももクロ男祭り2015 in 太宰府」も開催している。

地方でのライブや小規模なイベントにも力を入れる。15年には毎月1回、全国のライブハウスを回るツアー「月刊 TAKAHASHI」を展開。16年5月には、ファンクラブ会員を対象としたトークショー「ロケハン」をスタートした。これは第1回の山形県南陽市など、ライブではなかなか行けなかった地方都市を巡るというもの。16年末までに徳島県阿南市、鳥取県米子市など、12カ所を訪れている。

メンバー個々の活動が活発に

一方で、メンバー個々の活動も目立ち始めた。15年3月に高城れにがソロコンサート「高城の60分4本勝負」を行ったのを契機に、16年はメンバーそれぞれが単独公演を開催。さらに特筆すべきは、16年10月からは、リーダーの百田夏菜子がNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』にレギュラー出演していることだ。現役のアイドルグループのメンバーが、撮影が1年近くにも及ぶ「朝ドラ」に出演するのは極めて異例。当然、グループとしての活動に割ける時間は少なくなるが、それでも夏や冬のビッグイベント、フェス出演など、例年通りのライブ活動はしっかりこなしている。

メモリアルな国立競技場でのライブ以後、活動が多彩さを増した裏には、「ももクロを、いつまでも芸能界で名前を残すグループにしたい」という川上氏とメンバーの思いがある。今や30代、40代も珍しくない男性アイドルと違い、女性アイドルの活動時期はほぼ10~20代に限られる。モーニング娘。やAKB48など、活動期間が10年を超えるケースもあるが、大半は「卒業」と「新加入」というメンバーの入れ替えによって継続してきたグループだ。こうしたなか、ジャニーズ事務所のTOKIOや嵐のように、不動のメンバーで長きにわたって活動していく、ここ数年はそのための下地作りの時期だったといえるだろう。

今年も、2月からHuluで子供向け番組『ぐーちょきぱーてぃー』が開始。4月からは初めて全国47都道府県を行脚する「ももいろクローバーZ ジャパンツアー『青春』」がスタートするなど、新たなチャレンジは続く。来年5月には、結成10周年という大きな節目を迎えるももクロ。これまでの女性アイドルの常識を打ち破る存在を目指して、5人と川上氏はひたむきに走り続ける。

(ライター カネコシュウヘイ)

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