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ロボット掃除機7機種比較 3万円切る機種も登場

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日経トレンディネット

最近よく話題となるロボット掃除機。とはいえ、現在各社からさまざまな機種が発売されており、「何が違うの?」と疑問を持つ人も多いだろう。そこで、今話題のロボット掃除機メーカーの最新フラッグシップモデル7機種を試用。それぞれの特徴と必要な設置スペース、掃除性能などについて使い比べてみた。

ロボット掃除機はココに注目!

今回は、購入時に知っておきたい設置サイズや特徴についてチェックした。

まず確認したいのはサイズだ。ロボット掃除機の多くは「自動的に充電台に戻って再充電」する機能を搭載している。そのため、充電器と本体を合わせたサイズのスペースは必ず必要となる。また、帰巣(クリーナーが充電台に戻ること)のために、充電台前には1~2メートルの空きスペースも確保しておきたい。ソファーなど家具の下も掃除させたい場合は、本体の高さも要チェックだ。

製品の特徴については、その製品ならではの特徴と、「リモコン操作ができる」「侵入禁止エリアを作れる」といった機能の有無を調べた。

最上位のナビゲーションタイプ。外出先からスマホで操作できる―「ルンバ980」

iRobot「Roomba(ルンバ) 980」
★設置サイズ
本体サイズ:直径353×高さ92mm
設置サイズ:幅353×奥行き390mm(実測値)
実勢価格:12万5000円前後(2016年12月現在)

最初にテストしたのは、ロボット掃除機の元祖ともいえる「ルンバ」シリーズ。980はルンバシリーズのなかでも最上位機種だ。

従来までは「壁にぶつかったら方向を変えて走りだす」というランダム形式だったが、980はカメラとトラッキングセンサーの搭載で、掃除していない場所を賢く判断するナビゲーションタイプ。同じ場所を繰り返し行き来しないので、短時間での掃除が可能となった。また、スマートフォンとの連携機能も搭載しており、外出先から掃除開始の指示を送れる。

本体上部にハンドルがあり、部屋間の移動がラク、操作が分かりやすいなど、使い勝手が非常に良い。また、侵入禁止エリアの設置ができたり、外出先からスマートフォンでの操作ができたりなど、うれしい機能も多い。

サイクロン式を搭載したロボット掃除機―「ダイソン360アイ」

ダイソン「Dyson 360 Eye(ダイソン 360 アイ)」
★設置サイズ
本体サイズ:幅230×奥行き240×高さ120mm
設置サイズ:幅230×奥行き255mm(実測値)
実勢価格:12万1000円前後(2016年12月現在)

「ダイソン 360 アイ」の特徴は、なんといってもロボット掃除機ながらサイクロン式を採用しているところ。一般的なロボット掃除機は、サイズをコンパクトにするためフィルター式を採用していることがほとんど。しかし、フィルター式はゴミがたまると吸引力が弱くなるというデメリットがある。また、ダイソン 360 アイは本体上部に360度見渡せるカメラを搭載。部屋の中の障害物などをチェックし、効率的なルートで掃除が可能だ。さらに、スマートフォンとの連携機能も搭載しており、外出先から本体を起動したり、掃除の進行状況を確認したりできる。

本体サイズが小さく、充電ドックも薄型。このため、部屋に置いていても圧迫感があまりない。アダプターサイズが大きいのが気になるが、デザイン性の高さはロボット掃除機のなかでも群を抜いている。掃除ロボットの「置く場所」に悩んでいるなら、非常に魅力的な選択肢となりそうだ。

部屋の隅を掃除するために考えつくされた三角デザイン―「ルーロ」

パナソニック「RULO(ルーロ) MC-RS200」
★設置サイズ
本体サイズ:幅330×奥行き325×高さ92mm
設置サイズ:幅330×奥行き400mm(実測値)
実勢価格:7万800円前後(2016年12月現在)

ルーロシリーズは、「ルーローの三角形(ドイツの機械工学者フランツ・ルーローが開発した定幅図形)」と呼ばれる独特の形状をしたロボット掃除機。この独特な形状によって部屋の隅までブラシが届くのが特徴だ。また、本体にはハウスダスト発見センサーを搭載し、ゴミの量に合わせた走行が可能。

そのほか、床面の素材を見分けてパワーや走行速度、走行動作を制御する点もポイントだ。また、製品にはリモコンが付属。掃除スタートやストップなどの操作のほか、あらかじめリモコンに特定の場所を登録しておくと、その場所から重点的に掃除を始める「エリアメモリー」機能を搭載する。

ゴミの吸引率はかなり良いと感じた製品。ただし、本体上部のフタを開けないと、一部の操作ボタンやダストボックスにアクセスできない。リモコン操作が複雑など、使い勝手が少々複雑だ。機械が苦手な人には分かりにくい仕様に感じる。

狭い住宅事情の日本ならでは? コンパクトさを追求した―ミニマル

日立「minimaru(ミニマル) RV-DX1」
★設置サイズ
本体サイズ:幅250×奥行き250×高さ92mm
設置サイズ:幅250×奥行き300mm(実測値)
実勢価格:9万9500円前後(2016年12月現在)

92mmという一般的なロボット掃除機の高さを維持しながら、直径25cmのコンパクトサイズを実現したロボット掃除機。本体裏には回転ブラシのほか、ホコリをかきとる「かきとりブラシ」も搭載していて、カーペットの掃除にも力を発揮する。

また、掃除終了後にブラシを逆回転し、ブラシにこびりついたゴミを除去。集じん容量は0.25Lと小さめだが、ダストボックス内に風圧をかけてボックス内のゴミを圧縮する「ごみプレス」機能を搭載。約2週間分[注1]のゴミをためたままで運転できるなど、後発製品ならではのツボを突いた機能が魅力だ。

[注1]日本電機工業会自主基準のごみ1gを1日の吸引量として、「ごみすて」ランプが点滅するまでの吸引量を測定。日数に換算すると約14日。ごみの種類や量、環境や使い方により異なる。

本体サイズの小ささは魅力的。実は、ダイソンのほうが直径は小さいのだが、本製品は高さがないぶん、床に置いていてもより圧迫感が弱く感じる。

ゴミ捨ては月1回でOK? モップ掛けにも大活躍―トルネオ ロボVC-RVS2

東芝「TORNEO Robo(トルネオ ロボ)VC-RVS2」
★設置サイズ
本体サイズ:直径350×高さ87mm
設置サイズ:幅370×奥行き500mm(実測値)
実勢価格:6万7000円前後(2016年12月現在)

VC-RVS2の最大の特徴は、なんといっても充電ステーションに巨大なダストボックスが搭載されていること。このダストステーションはサイクロン方式になっており、本体にためた微細なチリまで強力に吸い上げ、約1カ月分のゴミをためておける[注2]

また面白いのが、ステーション下部からもゴミを吸い込めること。モップで集めたゴミをステーションに近づければ、これらのゴミをササっと片づけてくれる。また、本体にはゴミセンサーも搭載。ゴミが多い場所では「ゴミを発見しました」などの音声案内があるので、"働いている"実感を得やすい。

[注2]日本電機工業会吸い込み力持続率測定方法の自主基準ゴミを使い、1日相当分1gのゴミを集塵する試験を30回実施し、集塵することを確認。ゴミ捨て時期はゴミの種類や量または使用環境によって異なる。

ロボット掃除機は集じん容量が少ないため、毎回のゴミ捨ては必須だった。しかし、VC-RVS2はこのゴミ捨てまで自動化。本当の意味での"自動お掃除ロボット"といえるかもしれない。ただし、高機能なぶん、ダストステーションがとにかく大きく、今回テストした7製品のなかで最も大きい。さらに、ダストステーション前方には1メートル以上の空きスペースが必要なので、設置スペースの確保が重要となりそうだ。

部屋の端1cmまで寄れる大型ブラシ搭載―ボットバック コネクテッド

Neato Robotics「Botvac Connected(ボットバック コネクテッド)」
★設置サイズ
本体サイズ:幅335×奥行き321×高さ100mm
設置サイズ:幅335×奥行き400mm(実測値)
実勢価格:9万2500円前後(2016年12月現在)

Neato Robotics(ネイト ロボティクス)といえば、ナビゲーションシステムが特徴。カメラを使ったナビゲーションシステムが多いなか、「Botvac(ボットバック)」はレーザーで部屋のレイアウトを計測。一般的なカメラ式と違い、暗い部屋でも正確な計測ができる。

また、掃除の途中で電池が少なくなると、最高3回まで自動充電・自動再開を行うので、最大465平方メートルもの広い面積を自動で掃除できる。独特のD字形デザインのため、ブラシの幅が276mmと大型なのも魅力。

さらに、本体が丸形ではないので、部屋の端にピタリと本体が入り込む。このため、壁際1cmまでブラシが届くのもうれしい特徴のひとつ。リモコンは付属しないが、スマートフォンやApple Watchなどに対応したアプリでの操作ができる。

大型リチウムイオン電池搭載による稼働時間の長さ(Ecoモードで最長120分)や、部屋の端まで掃除する掃除性能の高さ。そして、ナビゲーションシステムによる掃除の早さ、スマートフォンとの連携や液晶画面の搭載による使いやすさなど、隙のないバランスの良さが目立った。

3万円以下なのに機能が光る―「ユーフィー ロボバック トゥエンティ」

Anker「Eufy RoboVac 20(ユーフィー ロボバック トゥエンティ)」
★設置サイズ
本体サイズ:直径330×高さ80mm
設置サイズ:幅330×奥行き390mm(実測値)
実勢価格:2万9800円前後(2016年12月現在)

「Eufy RoboVac 20(ユーフィー ロボバック トゥエンティ)」の最大の特徴といえるのが、その価格だ。高機能ロボット掃除機にもかかわらず、3万円以下という価格はただ驚くばかり。また、モバイルバッテリーで人気メーカー、Anker(アンカー)の製品ということで、バッテリーが6700mAhと非常に大容量。最大3時間以上の連続使用ができるという。

さらに、バッテリーが簡単に取り外せて交換可能なのも、ロボット掃除機としては珍しい。低価格ながら、もちろん自動で充電ステーションに戻る機能は搭載。また、バンパーのほかに超音波センサーを内蔵し、障害物に強くぶつからない機能も搭載している。

3万円以下という価格にもかかわらず、リモコンやソニックウォールといった付属品に手を抜いていないのが好印象だ。そして、自動モードのほか、特定の場所を集中的に掃除する「スポットモード」など、7つもの掃除モードを搭載。「わが家でロボット掃除機を使うだろうか?」と不安なロボット掃除機入門者にもお薦めしやすい製品だと感じた。3万円以下とは思えないクオリティーだといえるだろう。

選ぶポイントは設置サイズとゴミ捨て回数、応用範囲の広さ

今回は、7機種の特徴を比較した。初めてロボット掃除機の購入を考えており、継続して使うか不安な場合は、3万円以下と低価格のユーフィー ロボバック トゥエンティで試してみるのも手だ。本体直径サイズが33cmと標準的なロボット掃除機に近いので、買い替える際の大きさの目安にもなるだろう。

設置サイズだけで考えると、本体の直径、高さともに小さいのは日立のミニマルRV-DX1。そして、直径サイズが最小で充電台も薄型なダイソン 360 アイの2台が候補。掃除のしやすさ、ゴミ捨ての回数などで考えると、充電ステーションのダストステーションにゴミをためておける東芝のトルネオ ロボVC-RVS2や、ボックス内のゴミを圧縮する、ごみプレス機能を搭載したミニマルRV-DX1が優勢だ。

また、基本的にロボット掃除機は音がうるさいので、留守中に動かすことがお勧め。このため、購入前にチェックしておきたいのが、ロボット掃除機を使用する時間帯だ。例えば、家を留守にする時間が決まっているなら、スケジュール機能で「平日の12時からスタート」といった予約をすればよい。しかし、自宅にいることが多く、外出時間が決まっていない生活リズムなら、外出先でも掃除機をスタートできるWi-Fi機能搭載機種が力を発揮する。ちなみに、今回紹介した製品で、Wi-Fi機能を搭載しているのは、ルンバ980、ダイソン 360 アイ、ボットバックの3製品だ。

もうひとつ重要なのが、不安定な家具があったり、ペットの水飲み場があるなど、ロボット掃除機に入ってほしくないエリアの有無。ロボットが入らない場所を指定したい場合は、バーチャルウォールのあるルンバ980と、侵入禁止磁気テープを付属するボットバック、そしてソニックウォール付属のユーフィー ロボバック トゥエンティが選択肢となりそうだ。

次回は実際に製品を試用し、約6畳の部屋を3回掃除した結果を発表する。それぞれの掃除時間の平均のほか、床材が違う場所で「どれだけきれいに掃除できるか」「どれくらい時間がかかるか」「家財との衝突の度合い」、そしてゴミ捨てなどのメンテナンス性について検証する。それぞれの特徴と機能がその通りに使えるのか、面白い結果が出た。特に、ナビゲーション形式とランダム形式で迷っている人は必見だ。

(ライター 倉本春)

[日経トレンディネット 2016年12月19日付の記事を再構成]

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