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グルメ・トラベル

プラスαが楽しい! 世界の食文化まで学べる料理教室

2017/2/6

Tadakuのフランシスコさんによるメキシコ地方の家庭料理の教室の様子

 女性に人気の習い事の一つ、料理。なかでも最近は料理の技術ではなく、食べ方や食べるシチュエーション、その料理ができた歴史など、料理の背景にある食文化を知ることにポイントを置いた料理教室が盛況となっています。おいしい料理も、料理にまつわるストーリーを聞けばよりおいしく味わえて、人生まで豊かになるかも。食文化も含めて海外の料理を学べる2つの料理教室に注目しました。

■生活様式や食文化を学びながら体験

 スープの専門店「Soup Stock Tokyo」が運営するワークショップ「おいしい教室」は、2015年の夏から開催されています。毎回募集を開始するとすぐに席が埋まってしまう人気ぶりです。「Soup Stock Tokyoのスープ作りへの思いをお客さまに伝える場にしたい」というコンセプトでスタートしたこの教室について、Soup Stock Tokyoを運営するスマイルズ広報部の原田理恵さんに伺いました。

 「Soup Stock Tokyoのスープには、背景にたくさんのストーリーがあります。産地や旬の味わい方、生産者さんとのつながり、レシピを開発するフードプランナーの旅での経験など、毎回テーマを設けて開催しています。店舗ではお客さまとゆっくり会話をする時間がなかなか取れないことも多いので、ワークショップではお客さまとの会話も大切にしたいと考えています」

「おいしい教室」では、現地の情報や食習慣について時には写真や映像も交えながら紹介、最後は参加者で食事をします

 名前に「教室」とついてはいるものの、料理の技術を学ぶものではありません。例えば「旬を味わう」というテーマで開催したときには、雪深い岩手県で取れた雪下にんじんを、素材そのまま丸ごと時間をかけて煮込んだり、「だし」がテーマのときには、ポットにつけておくだけでできるだしの話を取り上げたそうです。ブータンやポーランド、ベトナムなど海外の食文化を取り上げたワークショップもこれまでに行われました。

 「ブータンがテーマのときには、ブータンの食卓には『卓』がなく、みんなで床の上に車座になって座ることから、教室でも実際にその形式を取りました。『唐辛子があればそれで幸せ~』という歌があるぐらい、ブータン人の食事には唐辛子が欠かせないこと、その食べ方などを現地在住経験のある方や日本在住のブータン人の方を招き、紹介しました。料理はエマダツィという、世界一辛い料理といわれる唐辛子のチーズ煮や、ホゲという青菜と山椒のサラダなどを食べていただきました」(Soup Stock Tokyo フードプランナーの桑折敦子さん)

「世界一辛い料理」といわれるブータン料理を現地のスタイルで食べるという体験も新鮮です

 「おいしい教室」の参加費や募集人数はテーマによって異なります。「旬の食材を味わう」がテーマだったときは8人で参加費は3500円(お土産付き)。「発酵」がテーマのときはお食事・ドリンクにお土産の塩こうじが付いて5500円、20人。30人が参加したブータンの回は参加費5500円で、写真家のトークショーと食事・飲み物付きという充実の内容でした。会場は自由が丘の「also Soup Stock Tokyo」のほか、東京・中目黒の本社のテストキッチンで開催されています。この教室に来たことで暮らしが少し豊かになればと考えているそうです。

■外国人の自宅キッチンが会場 レシピ集にない家庭料理も

 より少人数でアットホームな雰囲気の料理教室を開催しているのが「Tadaku」です。こちらはさまざまな国出身の日本在住外国人の自宅を訪れ、キッチンで家庭料理を習いながらその料理にまつわる文化などの話を伺うという形式です。この料理教室を立ち上げたのは、スペイン人のタオ・ロメラ・マルティネスさん。ムルシア地方という地中海に面した地域の出身で、ご自身もスペイン料理を教えています。

 「もともと料理が趣味で、異なる文化を持つ友人と一緒に料理を作る機会がたくさんありました。日本在住の外国人はまだ少なく、異文化に触れる機会は多くはありません。一緒に料理をすることは、異文化交流に最高の手段だと思い、Tadakuを立ち上げました」

 英語、スペイン語、フランス語などを使ったレッスンもあり、語学学習のために利用する人もいるとか。メニューも、レストランには並ばない各国の家庭の味が多く、日本にある食材で代用する方法や、現地と同じ商品が買える場所を教えてくれるなど、生活に根差したアドバイスがもらえるのもうれしいポイント。料理を学んで、食べて、異文化交流ができて、費用は料理の品数や使う食材によって変わりますが、3500円から5000円程度となっています。

ウズベキスタンのNinaさんの自家製ソーセージとジャガイモです

 東京以外にも京都、大阪、名古屋をはじめ全国各エリアでレッスンは行われており、ウクライナやシリア、ポーランドなどさまざまな地域の家庭料理が習えます。2月には中国の旧正月やバレンタイン、イスラム教徒の信者が断食の時期「ラマダン」の際に食べるメニューなど、現地の習慣を聞きながら学べるクラスが予定されています。

 いずれの料理教室も参加して感じたのは、参加者同士の距離感が近く、初めて会ったメンバーとは思えないほど合間の会話が盛り上がること。食への理解を深め、食べることを楽しみながら、さまざまな出会いもある料理教室。今年の新しい挑戦の一つとしてもおすすめです。

※表示価格は特記がない限り税抜きです。

[DATA]
おいしい教室 http://www.soup-stock-tokyo.com/workshop/
Tadaku https://www.tadaku.com/

(取材・文 GreenCreate)

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