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「忘れられない旅」10選 気になるコストと難易度は?

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はるか昔からそびえる古代遺跡に、自然が生んだ究極の絶景――。一生に一度はこの目で見てみたい、と思っても、かかる費用や行き方の見当がつかず二の足を踏む人も多いのでは。旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」は2016年11月、膨大な旅行者のデータに基づいた独自の調査により、世界で最も人気のある「一生忘れられないスゴい旅」として10エリアを選び、各地でかかる費用の概算を発表した。はたしてこの「人生で一度は体験したい旅」を実現するためのハードルはいかほどなのか。専門家の意見も聞いてみた。

最も安く行ける アンコールワット

今回は、中南米や太平洋の秘境ツアーを得意とする風の旅行社・パームツアーセンターの店長で、これまで世界190カ国を訪れた立花誠氏と、世界有数の旅行ガイドブック「ロンリープラネット」日本語版編集を経て、旅行ジャーナリストとして活躍する小野アムスデン道子氏に話を聞いた。選ばれた10カ所はどこもすばらしいが、旅の難易度には幅がある、と2人はいう。コストに加え、「旅に必要な日数」「環境」「安全性」「ガイドの必要性」などの観点からみてみよう。

トリップアドバイザーの調査で合計額が最も安かったのが、アンコールワット(カンボジア)を訪れる旅だ。立花さんは、「この中で旅の難易度がいちばん低いのも、アンコール遺跡群では」という。理由は、ツアーのバリエーションの多さと、ガイドブックさえあれば一人でも遺跡を回れる便利さだ。石造寺院のアンコールワットや王宮跡のアンコールトム、映画「トゥームレイダー」のロケ地にもなったタ・プロムなど、主な遺跡群は互いに近い場所にある。

「時差も2時間、直行便ができてさらに行きやすくなった」と話すのは小野さん。かつて日本から最寄りのシエムレアプ空港へは、バンコク、ハノイ、仁川などでの乗り継ぎが必要だった。今なら3~4日の旅程も可能だ。トリップアドバイザーの調べでは、航空券に加え、現地での交通費や夕食費も最も安いことがわかる。総合的に見ても、比較的訪れやすい観光地といえそうだ。

2番目に安かったのは「万里の長城」。ただし、ツアー料金は3万6010円と比較的高めになっている。「万里の長城」とは、中国北部を東西に走る、総延長約2万1000キロにのぼる城壁だ。最も有名な八達嶺(はったつれい)に行く場合、中国国鉄の北京北駅から最寄りの八達嶺駅までは電車で1時間10分ほど。「最短3日の旅程も可能なので、週末を使った観光もできる」(小野さん)など、日本からの近さが魅力のようだ。

タージマハル(インド)も「アンコールワット」「万里の長城」に続いて比較的行きやすい観光地だと立花さんは薦める。トリップアドバイザーのデータでは、「南アフリカのサファリツアー」に次いで宿泊費が2番目に安い。首都ニューデリーから最寄りのアグラ行きの列車が出ている。時間も比較的正確なので、電車の旅を楽しむのもいいだろう。

意外に注意が必要 グランドキャニオン

「それなりの準備が必要。難易度はやや高い」と立花さんが特に注意喚起するのが、3位のグランドキャニオン(米)。グランドキャニオン国立公園は東西443キロ、谷底の深さが1600メートルという巨大峡谷だ。「谷底にはロッジがあり宿泊できる。ダイナミックな自然を感じてほしい」(立花さん)

そんなすばらしい景観を心から味わうためにも、気をつけたいのは事故。景観を損なわないよう最低限の柵がある程度で、崖のギリギリまで歩けてしまう場所もある。転落による死亡事故も後を絶たない。「気象条件も厳しい。特に夏の水分補給など、ガイドのアドバイスを聞くこと」と立花さんは念を押す。

世界最大のサンゴ礁地帯であるグレートバリアリーフ(オーストラリア)は、「忙しいビジネスパーソンが有休と週末を利用して過ごすのにぴったり」と小野さんお薦めのエリア。今回選ばれたなかでは日本との時差が1時間と最も短い。本格的にダイビングを楽しんでもいいが、透明度の高い海なのでシュノーケリングでも十分満足できる。底がガラスになったボートで海底を見るツアーもある。

「オーロラを見に行く旅」(アイスランド・レイキャビク)、「サントリーニ島で夕日を眺める旅」(ギリシャ・イア)のポイントは、「その日の天候で体験の満足度が変わる」ということだ。「イア(サントリーニ島)の夕暮れは言葉にならない美しさ。真っ白な壁面に夕日が映え、空の色がピンクからオレンジ、青、紫、黒と変わっていきます」(立花さん)。「オーロラは、まるで空が揺れているように見える。これは体験しないとわからない」(小野さん)。しかし、この2エリアは天候に左右される。せっかく10時間以上かけて移動したのに天気が悪く見られなかった……というのでは残念すぎる。最低でも現地に3日滞在することを前提に検討しよう。

準備が大切 マチュピチュ遺跡

「旅慣れた人でも難易度が高め」と立花さんが話すのが、「南アフリカのサファリツアー」「マチュピチュを目指す古代インカ道をトレッキングする旅」「ガラパゴス諸島を探検する旅」の3つだ。まず、渡航に時間がかかる。この3エリアは、片道で2日程度かかるため、短くても7日、できれば10日以上の旅程を考えたい。

南アフリカのサファリは、公営のクルーガー国立公園とサビ・サビやマラマラなどの私営保護区がある。クルーガー国立公園は、動物の保護を目的にしており、車から出ることも窓を開けることも禁じられているため、動物を「遠巻きに見る」という状態に近いという。一方、私営保護区なら、動物により近づける。「料金は少し高くなるが、せっかくの機会なのでぜひ体験してほしい」(立花さん)

マチュピチュ(ペルー)で問題になるのは一にも二にも体力だ。標高2430メートル以上の高地に順応するための呼吸法や十分なカロリー摂取が求められる。「登山向けの装いであれば、間違いない」(立花さん)。15世紀に栄えたインカ帝国の石造りの道を歩いたり、キャンプを楽しみながら時に雲海を見下ろしたり、古代の空中都市を体感できる。「体を慣らす意味でも3日は現地で滞在してほしい。どちらにしても、ガイドなしには無理」(立花さん)という。入念な準備が欠かせないようだ。

安全対策は万全に

他の地域でももちろんだが、特にこの3つのエリアでは「安全」への対策が重要になる。サファリツアーはケープタウン(南アフリカ)、マチュピチュ観光はリマ(ペルー)、ガラパゴス諸島へはキト(エクアドル)を経由することが多い。近年かなり落ち着いてはきたものの、いずれも強盗やスリが頻発する注意が必要なエリアでもある。立花さんは、「空港からホテルへの送迎は必ず手配するなど、自分の身を守るための努力を徹底してほしい」と警告する。

旅先での身の安全を図るためには、注意してもしすぎることはない。行き先の風土や文化をしっかり学んでいけば、旅はより意義深いものにもなる。旅のエキスパートも「どこもすばらしい体験が待っている」と太鼓判を押す、世界の旅行者に人気の10カ所。ぜひ、今回のアドバイスと費用を参考に自分なりの旅程を組んでみてほしい。(松本千恵)

<トリップアドバイザーデータ注釈>
・2人分の費用の概算は、約 1 日分の宿泊費、ツアー代、夕食費、および航空券、空港から市街地までの交通費を含む(1ポンド=127円)。
・費用は、電話やウェブでのリサーチに加えて、トリップアドバイザー上に掲載されているホテル、ツアー、フライト情報から算出。

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