岡田結実、夢の女優に第一歩 映画『傷だらけの悪魔』
2010年から13年まで『天才てれびくん』シリーズ(NHK Eテレ)に出演。『ピチレモン』の専属モデルを経て、16年に現在の事務所に所属した。これを契機に、6月頃からタレント活動を本格的に始めた岡田結実。芸人の父・岡田圭右の持ちネタを披露するなど、明るく元気なキャラクターが受け入れられ、バラエティー出演が急増。秋には『誰だって波瀾爆笑』『1周回って知らない話』(共に日テレ系)と、2つのレギュラー番組が決まり、ルーキーながら勢いを加速させている。
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「しゃべることが好きなんです。なので、『バラエティーはどう?』ってマネジャーさんに言われたときは、『ぜひやりたいです』」と答えました。夢だった『しゃべくり007』(日テレ系)に出られたときはうれしくて、扉が開く前からドキドキして。『橋下×羽鳥の番組』(テレ朝系)では、政治家の方の意見がぶつかり合っているのを見て、すごく緊張しました」
MCは難しくてドタバタ
「心がけているのは、振られたらすぐに返すとか、しゃきしゃき話すとか。でもやっぱり、みなさんお話が上手なので、自分も負けずに頑張らなきゃと思っています。
レギュラー番組が決まったときは、『私でいいのかな』って。『1周回って~』は、世代が近い方もいるのでまだ安心感があったけれど、『波瀾爆笑』はMCの堀尾正明さんと溝端淳平さんと一緒にいさせていただく立場なので。私のコーナーもあるんですけど、すぐ噛んじゃうし、もうドタバタです。堀尾さんの横で、茶々を入れるのは楽しいんですけどね(笑)」
現在高校1年生。学業と両立しながらバラエティーで活躍する一方で、将来的には女優になりたいという希望を持つ。その目標への第一歩となるのが、2月4日公開の映画『傷だらけの悪魔』だ。
「原作マンガのファンだったので、まさか自分が出られるとは。いじめがテーマの復讐劇なんですけど、ちょっとグロさがあったり、ハラハラする感じで、人の本当の心が見えて面白いんです。私が演じた静は、急に抱きついたりもする根っからの元気な子。だから私も、髪の毛をアップにして学校に行ったり、静っぽく振る舞ってみたり、普段から役に近づけるようにしました。明るい子といっても、本当は複雑なことを抱えていて、そのオンとオフが分かるシーンでは毎晩悩むぐらい、苦戦しました。
私、映画『ゴールデンスランバー』の濱田岳さんを見て、演技をやってみたいと思ったんです。男性だけどかわいらしさも持っていて、カメレオンみたい。いつか共演できたらうれしいです。
日々勉強中ですが、自分らしさって出ているようでまだまだなので、17年は『岡田結実はこういう人』って、すぐに分かってもらえるようになりたいです。演技でも、縁のあるお仕事に出合えたらいいなと思っています」
(ライター 内藤悦子)
[日経エンタテインメント! 2017年2月号の記事を再構成]
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