幻想的な泳ぎに一目ぼれ 生きた化石ウミシダの美映像
2億年の歴史をもつ海の無脊椎動物ウミシダが優雅に泳ぐ姿をカメラがとらえた。羽根のような腕をヒラヒラと動かして海中を漂う様子は、芸術作品のように美しい。この貴重な映像は、オランダのプロダイバー、エルス・ファン・デン・アインデン氏が、タイの海で撮影した。
ウミシダは、ウニやヒトデなどと同じ棘皮(きょくひ)動物で、体の中心部を取り巻くように伸びた羽根のような腕を持つ。2億年前から生存しているといい、「生きた化石」と考えられている。すべてのウミシダがこのように泳ぐわけではなく、海底を這うだけのものも多い。泳ぐようになった理由については、捕食動物から逃げるため、離れた場所への移動を楽にするためなど、いくつかの説がある。
(日経ナショナル ジオグラフィック社)
[ナショナル ジオグラフィック 2016年12月14日付記事を再構成]
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