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月販首位になった日産ノート 好調の秘密を探る

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日経トレンディネット

エンジンで発電した電気で走る新しいパワートレイン「e-POWER」を採用した改良型の日産「ノート」が2016年11月2日の発売後、約3週間で月間販売目標の2倍となる2万台を受注。このうち78%がe-POWERモデルだったといい、11月1カ月間ではエンジン車を含め販売数1万5784台を記録。この結果、ノートが軽自動車を含めた月間新車販売台数で1位に輝いた。同社が月販で首位に立つのは6代目「サニー」以来、30年ぶりとなる快挙だ。なぜここまで売れるのだろうか?

主なユーザーは30代~60代までの都市部の男性。HVセダンからの乗り替えも

2016年1月~6月までのノートの月販台数は5万1575台で、月平均にすると約8600台。これに対し、11月は1万5784台で、e-POWERモデルが販売を押し上げたことがよく分かる。e-POWERが好調な理由を同社に尋ねたところ、大きく二つの理由があるという。

一つはコンセプトの分かりやすさ。「電気自動車の新しいカタチ」と称して、これまでの電気自動車(EV)のような充電が不要で、ハイブリッドカー(HV)同様にガソリンを給油すればいいことがうまくアピールできた結果、今までEVに触れてこなかった人が関心を持ったこと。

もう一つは、乗るとすぐに分かるEVの魅力だという。短時間の試乗でも、EVならではの走りと加速の鋭さが体感できる、分かりやすさだ。

ユーザー層と販売地域を尋ねると、30~60代までと幅広い年齢層の男性が中心で、全国的に好評だが、特にHVコンパクトカーの需要の高い都市部近郊で人気らしい。市街地で運転することが多いユーザーが、e-POWERを気に入るようだという。

また乗り替えは、ノート全体ではやはりコンパクトカーからが最も多いが、e-POWERについてはセダンやミニバンからの乗り替えが通常よりも多い傾向にある。特に上級グレード「e-POWER MEDALIST」は、内装の高級感などのためか上級車種からの流入もあるという。これまでHV車に乗っていた顧客の乗り替えも好調だそうだ。

つまりノート e-POWERのEVとしての魅力を理解した幅広い層から支持され、同クラスのコンパクトカーだけでなく、大きなクルマからの乗り替えが進んでいるわけだ。

市街地走行の燃費は良好。弱点は高速走行

さらに秘密を探るべく、ある日産ディーラーに出向いてみた。埼玉県のベッドタウンにある店舗で、規模は小さいものの、ノート e-POWERが目立つところに展示されていた。

セールス担当者にノートを見にきたことを告げると、「月間販売台数首位のニュースを見て、来店される方も多い」という。まずe-POWERとガソリン車の違いを尋ねると、「ガソリン車とは別物くらいに違う。e-POWERはエンジンも静かで、EVらしい力強い走りが魅力。また市街地で燃費が良いので、通勤に使う人にもお勧めできる」といい、多くのHV車のようにバッテリーで荷室が狭くなっていないので、使い勝手はこれまでのノートと変わらないことも強調。唯一の弱点として、高速道路での走行は市街地走行より燃費が悪くなることを教えてくれた。

人気はe-POWERの中間グレードである「e-POWER X」(税込み価格195万9120円~)。e-POWERとガソリン車(2WD車で税込み139万3200円~)との販売比率は、8:2と圧倒的な差がある。納期は取材時点で最短2週間と、売れ行きの割には予想外の早さだが、どうやらある程度ニーズを予測して積極的な生産を行っているようだ。珍しい色など仕様によっては最長2カ月待ちとなることもあるというが、人気の色とグレードの組み合わせを選べば、割と早く手に入れられそうだった。

ガソリン車に比べれば高いけれど?

店舗に展示されていたのは上級グレードのノートe-POWER MEDALISTで、ナビなどのオプションを含む価格は約280万円とコンパクトカーとしてはかなり高い。セールス担当者によれば、e-POWERは約250万~約280万円を大まかな予算の目安に案内しているといい、この価格には登録諸費用や定番オプション、メンテナンスパックなどが含まれているという。つまりこの金額からもう少し総額を抑えることは可能なようだった。

とはいえ総額が200万円以下に収まるガソリン車のノートに比べると、e-POWERはやはり高い。車両本体の値引きは小さいようだが、オプション装着や下取り車があれば交渉次第のようだ。

定番EV「リーフ」とはどう違う?

日産のEV「リーフ」との違いを聞くと、「走りの感覚はほぼリーフ。リーフと違い、充電の心配がいらない。価格面でもリーフだと補助金を受けても価格が300万円半ばがいいところ。ノート e-POWERはEVとしてはかなりお買い得」とノートe-POWERを積極的に勧めるセールス担当者。ガソリン車を選ぶユーザーは予算重視の傾向が強いが、一方でアラウンドビューモニターなどを含む安全装備のパッケージ(約10万円)を装着する人も多いそう。これは昨今の事故のニュースなどを見て、ユーザーの安全機能への関心がどんどん高まっていることが影響しているようだ。

ノートが好調なこともあり、セールス担当者は詳しく熱心に解説してくれた。この熱心さはユーザーに大きく響くだろう。また正直、値引きはできないと言われると思ったが「できる限りの努力をする」と話すのは、ノートがフルモデルチェンジではなく、あくまでもマイナーチェンジだからという理由もあるのだろう。

安全装備もそろっているからこそ売れる

結論としては、EVにとってネックとなる充電インフラを気にしなくていいこと、コンパクトカーとしては上級車のような静かさ、2.0L車並みの力強い走り、そして実用燃費の良さなど、既存モデルながら新世代感覚の乗り味を楽しめるところが支持されていることが分かった。また販売現場でも、顧客の関心の高さと従来のHVに比べて、よりEVに近いことが顧客に理解されて選ばれていることが確認できた。

ライバルのHVコンパクトカーと比較した場合、価格も拮抗しているためe-POWERの先進性を考えればコストパフォーマンスが高いと判断されるのだろう。また日産には「マーチ」と「キューブ」というコンパクトカーも存在するが、これらにはまだ自動ブレーキなどの設定がなく、先進の安全装備に後れを取っている。そのあたりもしっかりカバーしたノートに、日産のコンパクトカー需要が集中していることも好調要因の一つのようだ。

(文・写真 大音安弘)

[日経トレンディネット 2016年12月27日付の記事を再構成]

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