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若き日に、ホテル経営学で世界の頂点に立つ米コーネル大学ホテル経営大学院に留学した、星野リゾートの星野佳路代表(56)。前半は、留学の経緯や授業での苦労話などを振り返ってもらったが、後半は、米国人のクラスメートとの交流や、それが星野リゾートの事業に与えた影響などを語ってもらった。

<<(上)米ホテル校同期にバカにされないリゾートを

クラスメートとは本音で付き合う関係になった。

2年間で一番勉強になったのは、ビジネスの基礎理論をじっくり読み込むことができたことと言いましたが、もう一つ、私にとってとても大きかったのは、欧米人のクラスメートと本音で付き合ったことです。

コーネルの授業では、5人ぐらいでグループを作って課題に取り組むグループワークが多く、人間関係が自然と密になります。締め切り前は夜中まで議論することも珍しくなく、それこそけんかのようになることもある。そこまで付き合いが深くなると、互いに本音や本心をさらすことができる関係が築けます。

欧米人と本音の付き合いをしていくうちに、彼らが日本に期待するものも、よくわかってきました。例えば、彼らは、私がフォーマルな式典にスーツを着て来ると、とてもばかにします。何千年という歴史を持つ日本の国民が、なぜ英国人の制服を着ているのかと。彼らが日本人に期待するのは、極端なことを言えば、ちょんまげ、サムライのイメージで、こちらがその期待を外すと、とてもがっかりします。そういった話を、酒を飲みながら彼らとさんざんしました。

この経験から、日本のホテルが海外に進出しようとする時、相手から何を期待されるのか、よくわかりました。その期待を外したら日本から何しに来たのかという話になる。コーネルの2年間で、それを肌で実感できたというのが大きかったですね。

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