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ソーシャルレンディング、注意点は? 家計のギモン

 

2017/1/5

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 ネットを通じてお金の貸し手と借り手を仲介する「ソーシャルレンディング」に関心があります。高い金利が期待できるそうですが、仕組みと注意点を教えてください。

回答者:ファイナンシャルプランナー 藤川太さん

 ソーシャルレンディングは個人投資家のお金を運営会社がネット経由で仲介し、企業や個人などに貸し出す仕組みです。不特定多数の人から小口の資金を集める「クラウドファンディング」の一種で、まず英米で広がりました。日本ではmaneoマーケット(東京・千代田)が2008年に始めたのが最初とされています。

 利用者は運営会社のサイトで専用口座を開設し、ネットで公開されている案件から投資先を選びます。案件は募集金額、予定利回り、運用期間などを提示しています。案件によって様々ですが、大まかに言って運用期間は1年程度、最低投資金額は1万円程度からあり、利回りは年5%程度の例があります。

 米では個人向けの無担保融資も多いですが、日本は土地などを担保に取って融資する不動産担保ビジネスローンが中心です。複数の融資先を組み合わせてリスクを分散します。

 投資する際はまず、元本保証ではない点に注意が必要です。貸し倒れのリスクがあるため、担保の内容を確認することが重要です。例えば土地が担保の場合、地価が下落し融資金額より低くなっていると、万が一経営破綻した際に元本割れする可能性があります。抵当権の順位も大切です。順位が低いと返済される可能性が小さくなります。

 運営会社の信用度も確認したいところです。今のところ、運営会社が経営破綻などをした際の利用者の保護策はありません。

 税金も要注意です。ソーシャルレンディングで得た利益は雑所得として総合課税になります。給与所得などと合わせて税率が決まるので、税負担が高くなる可能性もあります。

[2016年12月3日付日本経済新聞朝刊]

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