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達人が教える 目からウロコ! 旅の15分スケッチ術

2017/1/12

神戸市の風見鶏の館 (旧トーマス住宅) 山田雅夫画

 旅先の風景をスマートフォンで撮ってフェイスブックにアップする。こんな旅がすっかり普通になったが、自分でスケッチをすれば思い出はぐっと深くなる。スケッチを絵葉書にして家族や知人に出せれば、楽しさはさらに増す。「描き方がスッキリわかる!山田雅夫の『15分スケッチ』」(日本経済新聞出版社)などの著書があるスケッチの達人、山田雅夫さんに旅先で手軽に水彩画のスケッチができるコツを聞いた。スケッチブックを持って旅に出よう。

 山田さんの専門は建築や都市設計だ。出張で世界各国を歩くうちに、会議の合間に出合った風景を描く魅力に取り付かれ、短時間でスケッチする手法を自分で工夫していった。街角でも公園でも、基本は立ったまま、上着のポケットからさっとパレットを取り出して水彩画を描く。「少し込み入った寺院建築などを描く場合でも15分。たいていは10分以内で終わります」(山田さん)という。

■準備編 ~ 100円ショップグッズも活用

スケッチ道具一式。絵の具はあらかじめパレットに出しておく

 透明水彩絵の具はあらかじめチューブからパレットに出しておく。山田さんはクサカベ製水彩絵の具から12色を選んで使っている。折りたたみ式のパレットは100円ショップで売っているプラスチック製のもの。パレットと一体になった固形の水彩絵の具を使ってもいい。

 筆は普通、平筆1本で十分だ。はがきサイズであれば一般的な丸筆でも塗りやすい。

「立ったまま描けば機動力がありますよ」と山田雅夫さん

 ペンは数年前に発売された三菱鉛筆の油性ボールペン「ジェットストリーム」(黒、0.7ミリメートル)がお薦めという。コンビニエンスストアでもたいてい162円(税込み)で手に入り、「滑らかな線が引けて、侮れない実力がある」(山田さん)。山田さんは「私はあまり使わない」というが、初心者は下書き用としてHBかBの鉛筆を使うといい。

 画用紙は水彩に適した厚めのものだと、グラデーション(階調)がきれいに出る。旅行には、はがきサイズのものを持ち歩くとコンパクトで楽しい。

 そのほかの道具は水差し、ティッシュ、マスキングテープ、消しゴム、鉛筆削り、紙を挟むクリップボードなど。すべてあわせてもさほどの荷物にはならない。

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