AOAが語る、人気の秘密「曲ごと変身、女性に共感」

現場で常に規律と統率が取れ、和気あいあいながらチームワークのよさがウリのAOA（エーオーエー）は、1990年代生まれの7人組で、ボーカル担当4人、ラップ担当3人という構成。日本でも人気の男性バンド、FTISLAND、CNBLUEと同じ韓国の大手音楽事務所FNC Entertainmentに所属する。

―――AOAはどんなグループですか？

ジミン　毎回、リリースする楽曲のコンセプトに合わせて、衣装などの見せ方を大きく変えるので韓国で「コンセプトドル（コンセプトアイドルの略）」と呼ばれています。日本の女性ファンの方々が、いろいろな衣装から好きなものを選んで、着て来てくれるのがとてもうれしい。

チャンミ　本当だね。とても上手に自作されていて、すごいと思う。私たちは、セクシーなスタイルに加えて、ぴったりと合っている振り付けで、はつらつとカッコいい姿を見せるのが強みです。そんなカッコよさを女性に共感していただけているのかな。

ミナ　私たちは歌とダンス以外にも、作詞作曲、演技やバラエティー番組でのトークなど、メンバーそれぞれに得意分野があるんです。ステージ以外にも、握手会やサイン会といったイベントも開催しますし、どんな形であれ、常にファンの近くにいたい。親近感を大切にしています。

ユナ　新曲ごとに、必ずマネをしやすいダンスになるように振り付けにこだわっているので、ファンと一緒に踊れます。それも親近感を生み出す上で重要ですね。

チャンミ　私たちを知らない方々も、ぜひ、新しいアルバム『RUNWAY』同梱の映像ディスクで『WOW WAR TONIGHT～時には起こせよムーヴメント girls ver.』などの振り付けを見てみてください。どれもとても簡単ですので、踊ってみてくださいね！

ソリョン　様々な形のアーティスト活動に適応できる私たちのことを、韓国では「トランスフォーマー型アイドル」と呼びます。実は、まだ日本では見せていませんが、ソロやバンド活動もできるグループなんです。

へジョン　みんな器用だし、とにかくチームワークが取れているグループですね。仲が良くて、一度もケンカをしたことがないんです。今回、ジミンさんのラップパートを小室哲哉さんが新たに用意してくれて、とてもうれしかった。

チョア　日本でデビューした当初は、ツイッターなどを見ると、日本のファンの方々は、私たちのクールでセクシーなアーティスト性の強さを魅力と感じていると思いました。その後、イベントなどで触れ合うことで、私たちにも普段は、子どもっぽかったり、ギャグを言ったり、そういうギャップがあることが分かってもらえたかなと。韓国にはたくさんの女性グループがいるので、差異化するのは大変ですが、AOAは楽曲ごとに振り付けやテーマを大きく変えられますし、活動の幅も広い。その柔軟さをこれからも強みにしたい。これからも新しい私たちの姿を楽しみにしてください。

（日経エンタテインメント！　白倉資大）

［日経エンタテインメント！ 2017年1月号の記事を再構成］