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中居正広 SMAPリーダーの性、松本人志との共通点

SMAPの肖像(1)

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NIKKEI STYLE

 2016年12月31日をもって解散するSMAP。バラエティー進出や、俳優や司会といったソロ活動の広がりなど、新しいアイドル像を築いてきた功績は今後も高く評価され続けるに違いない。あらためて5人の魅力を順に振り返り、それぞれの個性がいかにSMAPというグループを輝かせてきたかを、エンタテインメント・ジャーナリストの麻生香太郎氏が6回にわたり考察する。

SMAPがこれまでのアイドルグループと一線を画すのは、それまでのセンターボーカルの枠を最初から放棄したことである。

光GENJI(1987~95年)までは7人がまとまって「1つ」でよかった。サザンもミスチルもセンターボーカルに日が当たればそれでよかった。

だがSMAPはそういう道程を経なかった。「ソロで活躍できるメンバーの集合体」が「SMAPのスペック」と最初から決めたのだ。これからのグループはメンバー全員が1人になっても食べていける集団であらねばならない。この事務所サイドの考え方と成功体験が、後続のTOKIO、V6、嵐へと受け継がれていくことになる。

もちろん、言うは易く、行うは難し。

SMAPも91年のCDデビュー後、バンドブームの逆風に遭って、泣かず飛ばずの日々が続いた。だが、トレンディードラマ、ミリオンセラー、カラオケブームという音楽業界、テレビ業界の好況が追い風となった。音楽ができて、バラエティー番組ができて、ドラマの主役ができる。そんな精鋭5人組は、当時ほかにはいなかった。だから、あっという間に引っ張りだこになった。その後の活躍ぶりは、ご存じの通りだ。

そんなSMAPのメンバーを順に見ていこう。まずは中居正広から。

SMAPの司令塔であり、正捕手の役割

中居は創設時から、SMAPの押しも押されもせぬリーダーだ。サッカーでいえば、ストライカーではないが司令塔。野球でいえば、4番打者ではないが全試合マスクをかぶり試合の流れを形作る正捕手の役割だ。

人気が花開いた木村拓哉を看板に据えながら、残りの3人に対しては等距離でブレークまでの道筋をずっとサポートし、目配りを怠らなかった。SMAP扇子の要的存在だ。

キャプテンというのは派手にも振る舞えるし、地味に縁の下の力持ちに徹することもできる。彼はその両方を、うまくバランスを保ちながら引き受けてきた。

テレビ局関係者の意見を総合すると、ドラマ、映画、歌手、バラエティーの演者としても十分A級だが、超A級の強みは「MCができること」だ。MCとはmaster of ceremony。司会進行役、メインキャスターのことだ。番組全体を仕切りつつ、出演者のコメントやボケをうまく引き出し、時間内にまとめる才能のことである。

タモリ、さんま、たけしのMC御三家の次の世代の筆頭は中居正広。御三家が卒業しつつある現在、局としては是が非でも引き留めておきたい人材だろう。

『SMAP×SMAP』の「ビストロSMAP」での長年の仕切り方を見ても、彼を生かす道はMCが一番だ、ということがよくわかる。リーダーとしての中居の孤軍奮闘ぶりはファンなら誰もが気づいている。メンバーが失敗をやらかしそうな時は、自分がそれより先に(もっと大きな)ドジを踏んで、目立たないようにする。そして何事もなかったかのようにスタジオを去る。そんなシーンが、これまで数え切れないほどあった。

そんな中居の心の奥底には、何が潜んでいるのか。

「ストックないと不安症候群」という性

中居は3人兄弟の末っ子で、ご両親は彼が小3のときに離婚されている。それからは優しい父親に、いかに親孝行できるか、をずっと考えてきた。

2013年2月、肺がんを患い、闘病生活を送ることになった父親のために、15年、親友松本人志を病室に呼び、大喜びされたエピソードは有名だ。

中居と松本が知り合ったのは、ドラマ『伝説の教師』(2000年、日本テレビ)でダブル主演をした時から。筆者は、松本人志が上京した1990年くらいから取材を続け、10年間連載を担当したが、彼は後輩芸人の話はしても芸能界内部の話はしなかった。

その松本が、中居のことだけは時折、話すようになった。

「たとえばトイレットペーパーが切れかかって、家にあと1個か2個しかなくなった、とするでしょ。そうなると、ボクはものすごく不安になるんですよ。もし地震が来たら、病気で寝込んで、買いに行けなくなったら…。だからそういう時は、あわてて買い出しに行くんです。『ストックないと不安症候群』でしょうかねえ(笑)。これね、みんなが、同じやと思っていたんです。でも周りのスタッフや芸人仲間に言っても、誰も笑うばかりで、同調してくれない。ところが、生まれて初めて『あ、それ、一緒。わかるわかる』と言ってくれた人がいたんです。中居クンです」

松本の言う「ストックないと不安症候群」は、仕事ぶりにおいても感じられる。仕事の準備が100%整っていて、なおかつバックアップ体制が100%備わっていても、まだ納得しない、不安になるという悲しい性(さが)、完全主義気質の癖(へき)である。

そして中居も、同じ癖を持つ仲間なのか…。松本が、男友達の話をするのは初めてだったので、妙に強く印象に残っている。この2人に共通する性には、なるほどと納得されられる部分も多いように思う。

中居は、役者としては映画『模倣犯』(02年)、映画『私は貝になりたい』(08年)あたりからひと皮むけた。スポーツジャンルにも詳しい。

芸能界、スポーツ界の交友関係も広く、面倒見もいいから事務所の後輩たちからも慕われている。歌手出身で、これだけ多方面にわたって素質を開花させ、なお維持しつつあるスターも珍しい存在だ。

麻生香太郎(あそう・こうたろう)
 作詞家として活動後、1980年代半ばにエンタテインメント・ジャーナリストに転身。近著に『誰がJ-POPを救えるか?』(朝日新聞出版)。
「SMAPの肖像」は6回連続で掲載します
12月21日(水) 中居正広
12月22日(木) 木村拓哉
12月23日(金) 稲垣吾郎
12月24日(土) 草彅剛
12月25日(日) 香取慎吾
12月26日(月) SMAP

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