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売れる高価格空気清浄機 増える大風量型、進むIoT化

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高級な空気清浄機市場が活況を示している。

中国の大気汚染に端を発した「PM2.5問題」などもあって、日本国内の空気清浄機市場は堅調。内閣府の消費動向調査によると、空気清浄機の普及率は2007年3月の約35.8%からほぼ右肩上がりで推移し、ここ4年ほどは横ばいではあるものの、2016年3月時点で約44.3%にまで達している。

そんな中で最近、各メーカーが力を入れているのが実勢価格で5万円を超える高級モデル。中には10万円を超えるモデルまで出てきている。

売り上げも好調だ。GfKジャパンの調べによると、2013年から15年にかけて空気清浄機全体の販売数量は右肩下がりになっているのにもかかわらず、価格別では実売価格5万円(税抜き)以上の構成比が13年には4%だったものが14年には7%、15年には12%と右肩上がりで増えている。16年1月~10月には、さらに17%まで上昇している状況だ。

部屋の大きさに合ったものより適用畳数が大きなモデル

高級空気清浄機が支持される大きな要因の一つに、スウェーデンの空気清浄機専業メーカー「ブルーエア」や国内家電ベンチャーの「カドー」などによる「大風量アピール」がある。

国内では加湿機能を搭載した「加湿空気清浄機」が主流のため、製品単価が高くなる側面もある。しかしブルーエアやカドーなどの空気清浄機は加湿機能を搭載しない。彼らは「大風量」、フィルターを交換するだけの「手入れの簡単さ」を強くアピールして存在感を増してきた。実際、室内の空気を清浄化するためには、できるだけ強力なファンを使って大風量で空気を循環させ、吸い込んだ空気中のゴミやホコリをフィルターでこし取る以外に方法はないのだ。こうした流れを受けて、国内メーカー各社も大風量を強く打ち出し始めている。

「部屋の大きさに合ったものよりも、適用畳数が大きなモデルを買った方がいい」という認識が消費者の中で高まった結果、高級モデルが売れているのではないだろうか。また、「デザイン性と性能が高ければ、価格が高くても売れる」という認識が国内メーカーの中に生まれたことで、よりデザイン性と性能の両立を目指したモデルが増えていることも要因として挙げられるだろう。

数年で驚異的に変わった空気清浄機市場

先日来日したブルーエアのアジア太平洋地域のセールスディレクターを務めるヨナス・ホルスト氏(Jonas Holst)によると「世界の空気清浄機市場はここ数年で驚異的に変わってきた」という。「例えばIFA(独ベルリンで毎年秋に開催される世界最大級の家電展示会)では4年前に空気清浄機を展示しているメーカーはほとんどありませんでした。しかし今はかなり多くのメーカーが参入して製品を展示しています。中国のブランドなどは、昨年末から今年初めの1カ月間くらいで200~300も増えるなど、急速に伸びている状況です」

なかでも世界をけん引しているのはアジア市場だ。

「空気清浄機の主な市場はグローバルで10あるのですが、そのうち7つがアジア。私は香港を拠点に日本、韓国、台湾、香港、インドネシア、シンガポール、フィリピン、タイ、オーストラリア、マレーシアの10地域を担当していますが、そこには約7億人の人が住んでいて、販売台数でも400万台以上がこの地域で売れています」

アジアの中でも最も大きなマーケットはやはり中国だが、「日本も中国、米国についで3番目に大きな市場」だという。「日本の一般家庭での空気清浄機の普及率は世界的に見ても非常に高い。普及率が低い市場においては、空気清浄機の認知度を上げることや、なぜ空気清浄機を導入すべきかを啓蒙することが必要。しかし日本の場合、導入の目的を示すことが重要になります」

そこで重要になるのが、前に説明した「大風量」や「手入れの簡単さ」といったこれまでとは違うポイントなのだろう。

「効果が目に見えない」弱点をどう克服するのか

今後、空気清浄機はどのように進化していくのか。

一つ確実に言えることは、空質センサーやWi-Fi機能などを搭載し、IoT化による「見える化」が進むことだ。空気清浄機の最大の問題は「効果が見えづらい」点にある。しかしIoT化によってスマートフォンから空気の質の推移などを確認できるようになれば、その効果が一目瞭然になる。

ホルスト氏も「効果が目に見えない」という点について「『AR(拡張現実)』のアプリを使って、実際にこの機器の中でどのような動きをしているのかを利用者に見せる」と話していた。「それぞれの機器によって空気の動きが違うので、吸い込まれた微粒子の動きの見え方も機種によって違っています。このような技術を駆使して、ブルーエアの空気清浄機がこの市場でどれだけ先端を行っているのを示したい」

国内メーカーの空気清浄機も、今後1~2年ほどで一気にIoT化が進んでいくのではないだろうか。買い替えを検討している人は、そのあたりを見極めて購入するのもいいかもしれない。

(IT・家電ジャーナリスト 安蔵靖志)

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