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「君に期待」女性の背押す 先進企業の責任者らが討論

日経ウーマノミクス・シンポジウム

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NIKKEI STYLE

女性がさらに活躍できる社会の実現に向け、日本経済新聞社は11月8日、「日経ウーマノミクス・シンポジウム」を東京・大手町の日経ホールで開いた。「新しい働き方がビジネスを変える」をテーマにしたパネルディスカッションには、女性活躍先進企業のダイバーシティ推進責任者らが登壇。リーダーとして活躍する女性社員の育成や働き方改革、多様性を企業の成長につなげていくために取り組むべきことについて、意見を交わした。(本文敬称略)

パネリストの略歴

(写真手前から)
積水ハウス 常務理事 経営企画部ダイバーシティ推進室長 伊藤みどり氏
 1974年一般職で入社。結婚・出産を経て84年営業(総合)職に転換。女性初の店長に。06年から女性活躍推進を担当、14年から現職

東京海上日動火災保険 執行役員 人事企画部長 中村一彦氏
1984年東京海上火災保険(当時)入社。東京海上日動ベターライフサービス社長などを経て、15年理事人事企画部長、16年から現職

日本航空 人事部ダイバーシティ推進グループ長 福家智氏
1990年入社。整備士国家資格を取得、整備計画・企画部門などを経験。グループの整備関連各社の組織再編に携わる。16年から現職

日本女子大学 人間社会学部 現代社会学科教授 大沢真知子氏
 南イリノイ大学経済研究科博士課程修了。Ph.D.(経済学)。専門は労働経済学。日本女子大学現代女性キャリア研究所所長を兼務

司会 働く女性が増える一方、女性管理職比率はまだ1割程度。リーダー育成にどう取り組んでいるか。

男性中心部門に配置

福家 男性中心だった部門に女性を配置するようにしている。女性部下を持つ上司は人事担当者との面談で、育成の方向性を確認。女性部下への業務アサインに関する研修も行う。男性役員が女性社員の相談にのるメンター制度も始めた。

管理職へ選抜育成

伊藤 管理職候補者を選抜して、2年間のカリキュラムで鍛えている。1年目は座学で経営的な視点、問題解決力を養う。2年目は経験学習で、職場の課題を洗い出し、改善に向けた行動計画を立て実践し、本部長にプレゼンする。現在3期目だが、これまで部長を含む15人の管理職が出た。

特定エリアで転勤も

中村 期待して、鍛え、機会を与える「3つのK」を徹底している。4月に人事制度を改定し(一定の地域で勤務する)エリアコースのオプションで、より広い地域で転居を伴う異動を可能にする「ワイド型」を設けた。この制度を使い活躍する女性が増えている。

20代前半から挑戦促す

大沢 やる気はあっても将来の結婚・出産を考え転勤を躊躇(ちゅうちょ)する女性は少なくない。企業はもっと女性に「期待している」と伝えるべきだと思う。「制度は整っているからまずは今の仕事を頑張れ」と背中を押し、20代前半からチャレンジングな仕事を与えるべきだ。

司会 女性の活躍には長時間労働の是正が不可欠だ。働き方改革をどう進めているか。

伊藤 タブレットを活用して生産性の高い働き方を実現している。在宅勤務制度も効果的だ。短時間勤務の女性が在宅を使うことでフルタイムで働けるようになった例もある。時間の無駄がなくなることでキャリアにも、家庭にも、職場にもいい影響が出ている。

中村 業務プロセスを見直し労働時間を削減する、モバイルワークで生産性を高める、捻出した時間で新しいことに取り組むという3つの観点で進めている。会社、職場、個人がそれぞれ主体的に取り組む必要があるが、一番重要なのは小さな改善の積み重ねだ。

福家 固定電話をモバイルに、席はフリーアドレスにしてペーパーレス化も進めている。会議は17時半以降はやらない、メールの発信は原則18時半までとするルールも設けた。在宅勤務は利用しやすいよう半日単位で取れるようにした。

大沢 在宅勤務制度やモバイルワークなど多様な働き方を定着させるには、育児中の女性だけでなく誰でも公平に使えるようにすることが重要だ。

司会 10年先、20年先に目指す自社の姿は。

中村 少子高齢化など厳しい環境になるが、変化をチャンスに変えたい。それには人の力が大切。社員が失敗を恐れず挑戦をできる環境をつくらなくてはならない。「日本で一番人が育つ会社」を目指している。

福家 外国から日本に来る人を2020年までに年4000万人に倍増させると政府はいう。グローバルな人材を増やすことが重要だ。組織の多様性を高め、新しいものを生み出せる風土と人材を育てていく。

伊藤 人口減や災害、エネルギー問題など様々な社会課題の真ん中にあり、解決の鍵を握るのが住宅。社会の要請に応えられる会社であるために、多様性の視点と専門性、高い意欲を持つ人が活躍できる環境を整備したい。

タレント セイン・カミュ氏

――セインさんのバックボーンは。

母は英国人、父はスコットランド系米国人で、自分は米国人だ。その後、母が日本人と結婚し、私は6歳の時に来日した。日本人の妻と結婚し3人の子どもをもうけた。英語も日本語も飛び交う生活をしている。

――日本人の親の8割超が子どもの留学に関心があるとされる。子どもの英語教育についてどう思うか。

重要だ。未就学児や小学校1年生の段階からやればいい。母国語を覚える前に他言語を詰め込むと子どもが混乱するという指摘もあるが、そうだとしたら僕の頭の中はめちゃくちゃになるはず。来日するまで数カ国を転々とし、アラビア語やフランス語などがわかるようになった。言語習得は早いほうがいいと思う。

――「イクメン」と呼ばれている。家庭での家事分担のコツは。

お母さんが転がし上手であれば、お父さんは率先してどんどん家事をする。多くのお父さんは、やりたくないのではなくて、関わり方がわからないから家事ができない。そこをお母さんが導いてあげるのが大事。家事をしてくれたら褒めたり、頼りにしていると伝えたりするといい。

――家族が円満に過ごすために心がけることは。

コミュニケーションが大事だと思う。子供をしっかり叱っている。夫婦げんかもよくする。ただ、自分では「激しい話し合い」と思う。それもコミュニケーションの一つではないか。お互いに腹の底で何を思っているかをぶつけ合うと、話し合いが終わった後に反省していい方向に向かう。

――日本人の父は家に帰るのが遅くて子どもと向き合う時間が少ない。

今のお父さん世代は、自分の父の背中を見て育った。今の子どもはそうとは限らない。父親の胸の内を見て育つ時代だと思う。父親が子どもの目を見て表情を見て、何を思っているかを感じ取るのが大事だ。

駐日仏大使夫人/アルバン・ミッシェル社出版広報部長 フロランス・ゴドフェルノーさん

アルバン・ミッシェル社は家族経営の巨大な企業だ。私の仕事は出版広報部長として会社や作家のイメージを広く伝えること。作家の頭の中に入り込んで考えを理解する複雑な仕事だ。

月に1週間から10日ほど東京に来て、フランス大使館と日本のために働く。その間の仕事はメールでやりとりをする。疲れはそれほどない。夜行便を使えば飛行機で眠れるし、パリにいるときより本を読む時間もある。全然大丈夫だとは言わないが、不可能ではない。

夫が大使になったとき、いつ辞めるかと聞かれた。仕事を全くしないということは考えられなかった。結局、月に10日東京に行くという条件でまとまった。受け入れてくれなかったら違う出版社を探しただろう。

よく、結婚・子育てと仕事の両立について質問をされるが、理解できないことがある。なぜ結婚して男性と共に生きる、子どもを育てることがイコール仕事を辞めることになるのか。なぜそのロジックになるのか説明してほしい。

仕事のために家族や人生を犠牲にする必要はない。フランスは日本よりも少し社会的体制が整っているのかもしれないが、決して男女が同じ扱いではない。仕事をしている女性たちは毎日、平等に扱われていないと感じている。

でも、フランスでは経済的に自立して仕事を続けることが当たり前だ。大変だが受け入れてやっている。フランス人女性が日本人女性よりも勇気やパワーを持っているとは思わない。根本的には一緒。フランス人男性が日本人男性よりも家事をするわけではない。フランス人も苦労していて、全く理想の夢のような生活をしているわけではない。

私たちは事実婚だが、フランスでは何も問題はない。今は19世紀ではないし、子どももいるし、家族としてちゃんとやっている。法律が愛を保障してくれるわけではない。パックスと呼ばれる連帯市民協約があり、結婚とほぼ同じ権利が与えられる。

息子は16歳でパリに住んでいる。クラスで一番の素晴らしい息子だ。私の母が面倒を見てくれていて、とても仲が良い。ラッキーだと思う。礼儀などは教育するが将来こうなってほしいと押しつけることはしたくない。成績を考えすぎて忘れがちになるが、幸せであることが一番大事だ。

完璧でない自分、受け入れる

私自身も幸せでいるために最大限努力をしている。自分に自信を持つこと、自分を信じること。社員として母として大使のパートナーとして完璧かと言ったらそうではない。私は料理はあまり得意ではないが、大使はとても上手だ。彼がいるときは作ってもらっている。頑張るためには自分の欠点も受け入れることが大事と思っている。

〔日本経済新聞朝刊2016年12月5日付〕

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