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臼井流最高の話し方

気づいてる? 「なぜか嫌われる人」の5つの話し方

2016/11/30

 「(周囲の人に)煙たがられている」

 「何だか嫌われている」

 そんな気持ちを抱いた経験があなたにもあるでしょう。かといって、特段嫌がられる理由が見当たらなければ、「単なる思い過ごしだろう」「好印象を得るため、自分なりに努力してきたのだから大丈夫」と自分に言い聞かせ、いったんは納得しようとします。ところがしばらくたつと、「やはり、嫌われているのでは?」と疑わしくなってきたり……。

 誰しもコミュニケーションを円滑にするために、言葉づかいや物腰などに注意を払っているはずです。とはいえ、現実には万人に好かれることは不可能です。人にはそれぞれ個性があり考え方が違うのですから、言葉一つにしても受け取り方はさまざまです。

 例えば、頻繁に耳にする「(私が)やります」という言葉。積極的な発言で好ましいと思う人もいれば、「やる」は「殺す」や「性行為」を連想させる動詞でもあり、品格がないと嫌う人もいます。「やる」ではなく「する」を用い「(私が)します」「(私が)承ります」と言うのが好ましいでしょう。

 なぜか周りから嫌われてしまう人は、こうした発言例のように、無意識のうちに相手を不快にさせている可能性があります。悪意はありませんから、嫌われている原因に気付かなければ、いつまでも改善できないという悪循環に陥りがちです。

 「会話がかみ合わない」

 「嫌われているかもしれない」

 そんな気持ちに捉われたときこそ、自分自身を振り返るチャンスです。周囲の人を不快にさせる原因があるのかどうか、自分自身を見つめるようにしましょう。見つかった問題点を変えるだけで、周りの評価が劇的に改善されます。

なぜか嫌われる人の話し方

 次に、周りから嫌われてしまう人の話し方の特徴をご紹介します。

●自慢話をする

●自己主張が強い

●いい訳をする

●語尾の使い方が曖昧である

●感謝の伝え方が不十分である

 以下でそれぞれについて解説していきます。

1.自慢話をする

 自分の好きなことだけを一方的に話してしまう人がいます。特に自分にとって誇らしいことがあると、聞いてほしい、褒めてほしい、共感してもらいたいと思うのは人情です。しかし、その話ばかりだと相手は退屈してしまいます。

 「話し上手は聞き上手」と言われるように、熱心に相手の話を聞く人は好かれます。人は誰でも、自分の話を聞いてほしい、理解してもらいたいという「欲求」がありますから、「聞く」に集中することで、相手の承認欲求が満たされるわけです。ですから、会話するときは相手の話を聴くことにフォーカスしてみましょう。

 嫌われやすい代表的なNG言葉は「自慢するわけではありませんが」「耳寄りな話がありまして」などです。「自慢するわけではありませんが」は、本当は自慢したいという本音が見え見えです。むしろ「自慢話なんだけど、聞いてもらえますか?」と前置きしたほうが、はるかに好感を得られます。

 「耳寄りな話がありまして」は、かえって怪しまれる前置きです。うまい話に乗れば手痛い目に遭うご時世ですから、「耳寄りな話がありまして」と口火を切ったら大概の人は「うさん臭い」「詐欺かもしれない」と感じるでしょう。疑いを抱かせるだけで、一利もない残念な前置きです。

2.自己主張が強い

 謙虚な気持ちを持って人と接するようにしないと、確実に嫌われます。相手の話を聴かずに、どんどん前に出るのも控えましょう。自己主張が強いと、相手の存在をおろそかにしてしまいがちです。話相手によっては自分が無視されているように感じる人もいるでしょう。

 代表的なNG言葉は「まあ、黙って聞いてよ」「見解の相違だね」「解釈の違いだ」などです。親しい間柄の相手であっても、「まあ黙って聞いてよ」と言われた瞬間に、私ならばムッとするでしょう。会話は言葉のキャッチボールです。相手と話の呼吸があってこそ、「コミュニケーション」といえるのです。

3.いい訳をする

 自分の非を認めない人は、誰からも好かれることはありません。ミスをしたり、トラブルの原因を作ってしまったときには、素直に謝ることが一番です。たとえ、直接の原因が自分に無かったとしても、相手に迷惑をかけたのであれば謝るのが社会人としての常識です。

 謝るのが損だと思っている人もいらっしゃいますが、自分の非を認められない人は人間として評価されることはありません。言い訳をするのではなくて、素直に謝罪ができるようにしましょう。

 こうした場面でのNG言葉は「そんなことは言った覚えがない」や「だから言った(注意した)でしょう」などです。「そんなことを言った覚えがない」と言っても、相手が「いや、確かにそう言った」となれば話がかみ合わず、こじれると信頼を損ないかねません。

 「だから言ったでしょう」は、自分は常に正しいと思い込んでいる人が使いがちな言葉。その実、自分のアドバイスに従わずミスをした人には、知らん顔を決め込むこともあります。最高の結果を出す「気遣いできる人」は、口にしない言葉です。

4.語尾の使い方があいまい

 語尾によって言葉の印象は大きく変わります。たとえば、語尾を強く言えば、威圧的な印象となりがちですし、語尾の声が小さければ自信の無い印象を与えることもあります。

 「○○して!」では威圧感丸出しですが、「○○してもらえるとうれしいのですが」だと気遣いを感じますね。「○○していただけますか?」は、相手の立場を尊重しながらお願いをしていることが伝わります。

 語尾が変われば、印象も変わります。自分の会話を録音して聞くと分かりやすいので、実際に試してみるとよいでしょう。繰り返し練習して、嫌みの無い話し方になるように心がけてください。語尾をソフトにしてなるべく笑顔を絶やさないようにすれば、柔らかい印象を与えることができます。きっと好感を抱かれることでしょう。

5.感謝の伝え方が不十分

 他人に対して、きちんと感謝の意を示さないと、周りの人が離れていきます。「ありがとう」や「ごめんなさい」といった言葉は、親しい間柄ですとおろそかになりがちですが、大事な場面でうっかり忘れたら相手の心はどんどん離れていきます。親しい人ほど感謝の意をしっかり伝えるべき、と覚えておいてくださいね。

 ただし儀礼的な「ありがとう」や、タイミングを逸した「ありがとう」だと効果は半減。「言わないよりはまし」程度にしか伝わりません。感謝の意は「機を見るに敏なり」の姿勢で、良い関係を長く続けることができます。

 これは、大切な人に嫌われない秘訣でもあります。自分と会話してくれるということは、二度と手に入れられないその人の貴重な時間を割いてくれる行為なのですから、心を尽くして感謝の気持ちを伝えましょう。

 以上、嫌われる人の話し方の特徴を紹介しました。自分に当てはまっているものがあれば早急に改善してください。人脈は無限の財産です。周りから嫌われないように注意を払い、豊かな人間関係を構築していきましょう。

 「臼井流最高の話し方」は水曜更新です。次回は12月9日の予定です。

[2015年12月9日公開の日経Bizアカデミーの記事を再構成]

臼井 由妃(うすい・ゆき)
 1958年東京生まれ。健康プラザコーワ、ドクターユキオフィス代表取締役。理学博士、健康医科学博士、MBA、行政書士、宅地建物取引士、栄養士。33歳で結婚後、病身の夫の後を継ぎ会社経営に携わる。次々にヒット商品を開発し、独自のビジネス手法により通販業界で成功をおさめる。日本テレビ「マネーの虎」に出演。経営者、講演者、経営コンサルタントとして活動する傍ら、難関資格を取得した勉強法も注目される。ビジネス作家としても活躍。著作は50冊を超える。

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