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風邪をひくのは睡眠中 免疫低下に加湿&安眠で対抗

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NIKKEI STYLE

日経Gooday(グッデイ) カラダにいいこと、毎日プラス
11月も後半となり、いよいよ空気が冷たくなってきた。これからの季節、気をつけたいのが風邪やインフルエンザだ。対策の基本は「うがいと手洗い」。帰宅したとき、手やのどについたウイルスを洗い流すことが大切なことは誰もが知っているだろう。しかし、それに加え、予防の上では睡眠中のケアが非常に大切なことを知っている人はあまりいないのではないだろうか。

風邪は眠っているときにひきやすい

「風邪は眠っている間にひくことが圧倒的に多いんです」と、睡眠評価研究機構の白川修一郎代表は指摘する。

言われてみれば、朝の起床直後に「なんか、のどが痛いな」「熱っぽい」「だるい」と、風邪をひいたことを自覚するケースが多い。それは決して気のせいではないという。睡眠中は体の免疫力が落ちるために、風邪をひきやすいからなのだ。

「睡眠中は免疫機能の中心的役割を担うマクロファージなどの免疫細胞も活発に働けないし、唾液の分泌も少なくなります。鼻やのどの粘膜が乾くとウイルスに対する抵抗力が落ちる。口で呼吸している人は、特にのどの粘膜が乾きやすいのです」と白川代表。

唾液の分泌が多い昼間は粘膜の防御力も強く、口に入ったウイルスは飲み込んで胃酸によって殺してしまうので増殖できない。しかし睡眠中は乾いた粘膜にウイルスが貼りつき、増殖しやすいというわけだ。

では、睡眠中に風邪をひかないようにするにはどうしたらいいのだろう。白川代表に具体的なテクニックを聞いた。

基本は保湿! ハウスダスト対策も忘れずに

1. 部屋の保湿

もっとも有効な対策は"保湿"だ。日中に加湿器を使う人が多いが、風邪をひかないためには、寝室にこそ保湿機を設置しよう。「湿度が低く、空気が乾燥していると、風邪のウイルスも乾いて軽くなる。空中に浮遊して、鼻や口に入りやすくなるのです。また、湿度を50%以上に保つとウイルスの95%は活動できなくなります」と白川代表は説明する。

2. 顔の周りの保湿

マスクを着けて寝ると、呼気に含まれる水分によって、口腔内の湿度を高く保つことができる。特に保湿しやすいガーゼのマスクがお勧めだ。実際、アナウンサーや声優など、のどを大切にしている「声のプロ」はマスクを着けて寝る人が多いという。

最近は、睡眠中に顔の周りの湿度を50%以上に保つ小型保湿機が販売されている。マスクを着けて眠るのに抵抗がある人は利用するといいだろう。

3. 空気清浄機を使う

花粉症対策と同じく、睡眠中に空気清浄機を使うのも有効だ。完全にとはいかないが、部屋の中にいるウイルスをかなり除去することができる。

4. ハウスダストを減らす

汚れた寝具を使っていると、睡眠中に風邪をひきやすい。体内の免疫細胞がダニやホコリなどの対応に追われて、風邪のウイルスにまで手が回らなくなるためだ。寝具からダニやホコリを取り除くには、まめに掃除機をかけることが大切になる。

天気のいい日は布団を干したくなるが、「日光ではダニは十分に殺せず、風邪の予防にはほとんど効果がありません。布団乾燥機を使うほうがいい」と白川代表は助言する。

睡眠の質と量が悪いと免疫力が落ちる

これらの対策に加えて、「もっとも重要なのは良好な睡眠を取ること」と白川代表。多くの研究から、睡眠の質や量が低下すると免疫力も落ちてしまうことが分かっている。

例えば5万6953人の女性を対象に、睡眠時間と風邪をこじらせ肺炎になるリスクの関係を調べた調査がある。睡眠時間が8時間の人に比べて、5時間以下の人は1.39倍、9時間以上の人は1.38倍、肺炎になるリスクが高いことが分かった(Sleep. 2012 Jan 1;35(1):97-101)。短いのはもちろん、長く眠りすぎてもいけないわけだ。白川代表は「長く眠りすぎると、多くは中途覚醒や浅い睡眠が増えて、睡眠の質が悪くなるため」と説明する。

また、米国で153人の鼻粘膜に風邪のウイルス(ライノウイルス)を付着させ、2週間で何人が発症するかを調べたユニークな実験も行われている。ここでは睡眠の量(時間)よりも質を重視した。

中途覚醒が睡眠時間の2%以下と安定して眠れた人たちは7人に1人しか発症しなかったが、中途覚醒が8%以上の「よく眠れない人たち」は2人に1人が発症。2%以下の人たちに比べて、5.2倍も発症する危険率が高かったのだ。

「風邪をひいたら寝て治すのが一番」といわれたりするが、しっかりと寝ることは、風邪の予防のためにも大切なのである。

風邪のウイルスを撃退するためにも、睡眠の質と量をキープして免疫力を高めよう!

(ライター 伊藤和弘)

この人に聞きました

白川修一郎(しらかわ しゅういちろう)さん
 睡眠評価研究機構代表。東邦大学医学部大学院修了。東京都神経科学総合研究所研究員、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所老人精神保健研究室長などを経て、2009年より現職。江戸川大学睡眠研究所客員教授。日本睡眠改善協会常務理事。著書に『睡眠とメンタルヘルス』(ゆまに書房)、『脳も体もガラリと変わる!「睡眠力」を上げる方法』(永岡書店)など。

[日経Gooday 2015年11月26日付記事を再構成]

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