検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

投げ売りで話題 パソコン版ポメラは買いか?

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経トレンディネット

キングジムのWindows 10搭載ノートPC「ポータブック」が格安で投げ売りされて話題になっている。安売りの先陣を切ったヨドバシ.comでは、税込み2万3540円で販売。しかも、10%のポイントまで付いてくる。2016年2月の販売開始当初は9万円近くしていたので、1年も経たず実に1/3以下の価格になってしまった。

新品のWindows 10搭載ノートパソコンとして考えると破格の安さであり、FacebookやTwitterなどのSNSでは「安くなったら欲しいと考えていたので、即買った」という声が多く寄せられている。だが、「発表当初からいまひとつと感じていたので、この価格でも悩む」という声も少なくない。実際、価格.comの評価を見ても、満足度は5段階中2とかなり低い。格安で再び世間を騒がせているポータブックは買いなのか、改めてチェックしていきたい。

変形キーボードで12型ノート並みのキーピッチを確保

ポータブック(XMC10)は、キングジム初のパソコンとして鳴り物入りで登場したWindows 10搭載ノートパソコン。8型の小型液晶を採用することで、本体をコンパクトに仕上げて持ち運びしやすくしたモバイルモデルだ。

可搬性を高めるために本体を小型にすると、キーボードも小さくなって文字が打ちづらくなるのがモバイルノートの欠点といえる。このジレンマを解消するため、ポータブックは斬新な折りたたみ式のキーボードを採用したのが特徴。通常時、キーボードは左右に90度回転した状態で格納されており、ぐるりと回転させることで展開する仕組みだ。展開時は18mmのキーピッチが確保され、12型クラスのノートパソコン並みの打ちやすさが得られる。キーボードのフレームはアルミで補強してあり、強くタイプしてもたわまず安定してタイプできるようにした。

この小ささながら端子類は充実しており、標準サイズのUSB端子やHDMI端子、SDカードスロット、アナログRGB端子まで搭載するのも評価できる。充電は、多くのAndroidスマホと同じmicroUSBを採用しており、モバイルバッテリー経由でも充電できるのはありがたい。マイクロソフトのOffice Mobileも搭載しており、ビジネスシーンでも安心できる。

スペック面で物足りないのが、CPUやストレージ、液晶パネルだ。CPUはインテルのAtomで、ストレージは32GBのフラッシュメモリーのみ。8型液晶の解像度は1280×768ドットと、昨今の格安スマホよりも解像度が低い。総合的な性能は低価格のWindowsタブレット並みといえる。見た目に反して重量は意外と重く、約830gあるのも気になる。

割り切りのよさが評価された「ポメラ」とは異なり、中途半端さが嫌われた

キングジムのデジタル機器といえば、テキストの入力に特化した携帯型デバイス「ポメラ」がマニア層に高く評価されたのが有名だ。瞬時に起動することや、ストレスなく入力できる大型キーボードを搭載すること、乾電池で駆動できバッテリー切れで困らないことなど、ユーザーが求める部分をしっかり網羅。それでいながら、液晶はモノクロにして文字入力以外の機能は搭載しないなど、割り切りのよさが注目された。

ポータブックは、ポメラを作ったキングジムが満を持して投入した製品で、「キングジムならではの工夫が多く盛り込まれているのだろう」と発表当初は注目が集まった。だが、最新のノートパソコンとしてはスペックが低すぎるにもかかわらず価格が高めなうえ、オリジナリティーが独自の工夫を凝らしたキーボードしかなく、ユーザーには「とにかく中途半端」と写ってしまったのだ。

ある人は「ポメラのいいところは、打ちやすいキーボードを備えていること、すぐに起動して使い始められること、フリーズせず安定して動作すること、容易に手に入る乾電池で使えること、電池の持ちが桁違いに長いこと、価格が安いことにある。だが、ポータブックはキーボードのよさしか受け継いでいない。コレクターズアイテムではないのだから、実用性を求めるツールとしての魅力は薄い」と厳しい評価を下す。

別の人も「アナログRGB端子でプロジェクターにつなげたり、USB充電できるので出張時もACアダプターなどの荷物を減らせるなど、魅力的に感じる部分はある。だが、あの小さなディスプレイで作業するのは厳しい。せめて500gを切るなど軽ければ入手したかもしれないが…」とコメントする。

■格安で売り出したヨドバシ.comは一時在庫切れ

発売直後に特徴的なキーボードが大きな話題になったポータブックだが、低いスペックの割に価格が高いことからほどなく熱気も冷め、春には話題になることもなくなった。価格.comのレビューや口コミ情報もまったく盛り上がらず、早くも人々の頭から消え去りつつあった。

その中で、11月8日にヨドバシ.comがポータブックの価格を一気に引き下げたことがSNSで大きな話題になった。価格は税込み2万3540円と、なんと一気に2万円台前半まで下がった。10%のポイント還元も付くので、実質的な価格は2万円ちょっととなる。前日までは、最安値が6万5000円前後で推移していたので、半額どころか3分の1に迫る大ディスカウントとなった。

この価格が人々の驚きを呼び、「発表当初に欲しい!と思っていたが高くてあきらめていたので、早速買った」という声がSNSに多く寄せられた。低価格のWindowsタブレットならば2万円台で買えるものもあるが、Windows 10搭載ノートPCとなるとこの価格で新品を購入するのは難しい。「2万円台で買えるノートPC」のインパクトは相当大きかったようだ。

だが、「内容を考えるとこの価格でも手が出ない」「スペックを考慮すれば、本来これが適正価格だったのではないか」という厳しい声も散見された。特に、高性能モバイルノートPCをすでに使っている人にとっては魅力に欠ける存在のようだ。

あまりの人気ぶりに、ヨドバシ.comでは一時在庫切れになったが、その後在庫が戻っている。ヨドバシ.comでしばらく注文できる可能性が高いうえ、「この価格にしない限りは売れない」と判断した販売店が続々と価格を引き下げる可能性もある。実際、価格.comで調べると、20位くらいまで2万円台前半の価格に下がった。インターネットやSNSができればよく、文字入力を重視しないのであれば、iPadなどのタブレットといった選択肢もある。気になる人もあわてず検討したい。

[注]この記事は、「価格.com」の各種データをまとめた市場調査支援サービス「トレンドサーチ」の情報を基に執筆しています。

(日経トレンディネット 磯修)

[日経トレンディネット 2016年11月10日付の記事を再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_