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お年寄りの「財産の健康」を目指す「金融老年学」とは 慶大や野村HD、認知機能に応じた資産管理のノウハウ確立

2016/11/22

お年寄りの認知機能に応じた資産管理のノウハウ蓄積は超高齢社会の課題となる=PIXTA

 野村ホールディングスと慶応大学は高齢者の資産運用に関する共同研究を始めた。認知能力が低下する高齢者の個人金融資産を適切に管理・運用する金融ジェロントロジー(老年学)と呼ぶ領域が研究対象になる。2020年東京五輪・パラリンピックに向け健康増進や健康寿命延伸についての社会的な関心が高まるなか、高齢者の「資産寿命」についても適切に管理できるような仕組み作りに取り組む。

 野村側からは営業担当者や野村資本市場研究所の研究員らが共同研究に参加。慶大が6月に開設した「ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター」と連携して、営業の現場でも役立つ研究成果を出せるようにする。野村証券の岩崎俊博副社長(野村資本市場研究所社長)は「高齢者の『資産寿命』を延ばすためのサポートができる」と研究成果を活用した顧客サービスの拡充に意欲をみせる。

 超高齢社会を迎えるなかで、慶大は「長寿」をテーマにした横断的な研究を最重点分野の一つと位置づけ、経済学部の駒村康平教授、医学部の武林亨教授ら第一線の研究者を集めた研究体制を整えている。今回の野村との共同研究で、高齢者の資産管理・運用についても研究分野となる。

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