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ひと味違う「カレーメシ」店 かつおぶしや紅茶を注入

日清が渋谷駅ホームに期間限定店舗

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NIKKEI STYLE

日経トレンディネット

日清食品は、即席カップライス「カレーメシ」を提供する期間限定店舗「DRIP CURRYMESHI TOKYO」を2016年11月2日にオープンした。場所はJR渋谷駅の山手線内回りホーム。コーヒーや紅茶、かつおぶしなどをドリップした湯をかけて作るのが特徴だ。

同社は、2009年3月発売の「日清GoFan」を皮切りに、インスタントラーメンに続く第2の柱とすべく、電子レンジで調理する即席カップライス商品を意欲的に展開してきた。2010年8月に発売した「日清カップヌードルごはん」が爆発的なヒットを記録し、2014年4月には即席カップライスの真打ちともいえる「カレーメシ」の第1弾(4品)を発売している。

同社はこのカレーメシを「カレールウでもレトルトでもない、お米とルウが混ざった状態で出来上がる"第3のカレー"と呼ぶべき新ジャンルのカレー」と猛プッシュ。「日清バターチキン風カレーメシ」(2015年9月)、「日清ホワイトカレーメシ」(2015年11月)、「日清夜食のカレーメシ」(2016年1月)、「日清レモンクリームカレーメシ」(2016年3月) 「日清辛口シーフードカレーメシ」(2016年6月)と、次々に新商品を投入してきた。

そしてカレーメシ発売から3年目の2016年8月、従来の電子レンジ調理からより簡便性の高い"湯かけ調理"にチェンジした2品(「日清カレーメシ ビーフ」「日清カレーメシ シーフード」)を発売。カップに湯を注ぎ、5分たったら グルグルとかき混ぜるスタイルになった。

ただ湯を注ぐだけならわざわざ店で食べる必要はないが、同店のツボはただの湯ではなく、コーヒーやかつおぶし、ジャスミン茶などを1杯ずつ丁寧にドリップして湯戻しすること。はたしてそれで、どれだけ味が変わるというのか。オープン前日の内覧会に参加し、その味を確かめた。

「ただの演出では?」という予想が、ひと口でひっくり返った

同店がある場所は、JR渋谷駅山手線内回りホーム内(2016年10月11日まで、「日清ラ王 袋麺屋」があった場所)。鮮やかなレモンイエローの外観は、遠くから見てもかなり目立つ。エキナカのカレースタンドというイメージは皆無で、カフェと間違えて入る人もいそうだ。

注文する場合、「日清カレーメシ ビーフ」(以下「ビーフ」)、「日清カレーメシ シーフード」(以下「シーフード」)、「日清スパイシーカレーメシ チキン(以下「スパイシーチキン」)の3種類からひとつ選び、それぞれ5種類あるドリップ素材を選ぶ。同店のおすすめは、「ビーフ」はガーリック、「シーフード」はかつおぶし、「スパイシーチキン」はメープルシュガーとのこと。ビーフにもう少し辛みが欲しい場合、ガーリックで辛みがプラスできる。シーフードにはローレルなど洋風のハーブを使用しているので、それに和風のだしの香りが加わるとよりうまみが増す。スパイシーチキンは名前どおりかなりスパイシーなので、そこに甘みが加わることでコクが増し、スパイス感もアップするのがその理由。だが「ビーフ」とガーリック、「シーフード」とかつおぶしの組み合わせは料理ではよくあり、意外性がないような気がしたので、あえて「ビーフ」にコーヒー、「シーフード」にはアップル紅茶を選んだ。

湯戻しする前のカレーメシを見て驚いたのが、ルウの大きさ。もっと小さいほうが溶けやすいのではと思ったが、あえてこのサイズにしたのは「濃厚さを出すためと、見た目の驚きのため」(同社)だという。スタッフが備え付けのホルダーにドリッパーをのせ、下に注文したカレーメシを置くと、ドリッパーに素材を入れて湯を注いでいく。ほんの香り付け程度の量と思っていたが、コーヒーもアップル紅茶も、軽く2人前くらいの量。かつおぶしはドリッパーからあふれそうな量だ。これくらいの量をいれなければ、カレーの香りに負けてしまうのだろう。湯を注いだ段階では、コーヒーやアップル紅茶の香りしかしない。湯を注ぎ終わってふたをし、店内の時計を見ながら5分間待ち、グルグルかき混ぜる。最初はサラサラだが、あっという間にスプーンが重く感じるほどドロドロの状態になった。

3種類の中で最もインパクトがあったのが「シーフード」とアップル紅茶。間違いなくカレーなのに、紅茶の香りも、リンゴの香りも、はっきり感じられる。複雑な味なのに調和していて、スプーンが止まらない。この組み合わせほどではないが、コーヒーで戻した「ビーフ」も、コーヒーが隠し味以上に効いていて、驚いた。「スパイシーチキン」は、飲み込んだ瞬間に喉を直撃するスパイシー感で、しばらくむせてしまったほど。ただ食べ進むと、スパイシーさの中にほのかな甘みも感じられるようになった。

価格はすべて290円(税込み)。商品自体は220円なので、70円がドリップする食材と、ドリップする手間賃ということになる。見た目はカップヌードルとほぼ同じサイズだが、湯を入れたときの総重量は300g前後で、「おにぎり2個半から3個分くらいの食べ応えになる」(同社)という。男性でも、これ1杯で十分満腹になるだろう。ちなみに普通に湯をかけたものが食べたければ提供可能だが、値段はドリップしたものと変わらないそうだ。

レンジでチンから湯戻しに"回帰"した理由は?

味わう前は素材をドリップした湯を注ぐのはただの演出かと思ったが、想像以上の味の変化に驚いた。聞けば、担当者は50種類以上のドリップ素材からそれぞれの味に調和し引き立てるものを選んだとのこと。とはいえ、この"ドリップ"スタイルは、カレーメシがレンジ調理から湯もどしになったことをアピールするためのイメージ戦略だろう。

カップライスがカップヌードルの姉妹品という観点から見れば、進化というより原点回帰のように思えるが、なぜ今また湯戻し方式にしたのか。「自宅で食べる場合の簡便性を考えてレンジ調理を提案したが、湯戻しにすることでより簡便性が高くなると考えた。湯を注ぐだけなので、コンビニやアウトドアでも食べてもらえる」(同社)。湯戻ししたときのおいしさを追求して米も改良した。単に調理法が変わっただけではなくルウも変えているので、従来のカレーメシのファンだった人にもぜひ試してほしいそうだ。

同社ではルウで作るカレー、レトルトのカレーに続く"サードウエーブ・カレー"として定着することを狙っている。渋谷駅ホームという立地を生かして若い層を取り込み、情報を発信してもらうのが同店の目的だ。「ここで新しい組み合わせに出合うことで、家でもさまざまな素材を試したくなるのでは。カレーメシの新しい楽しみ方をどんどん発見してもらえるとうれしい」(同社)。

(ライター 桑原恵美子)

[日経トレンディネット 2016年11月2日付の記事を再構成]

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