パンプスの悩みを解消 痛くない靴選びとフットケア
フィッティングしたときは「ピッタリ!」と思って買ったパンプスでも、履いているうちに足が痛くなった経験はありませんか。靴が合わないのは本当につらいですよね。
人の顔がそれぞれ違うように、足の形も千差万別。左右のサイズが違う人も多いため既製品が合わなかったり、履いているうちに痛みや疲労が蓄積することも。パンプスを履くことによる足の悩みにこたえてくれるお店を取材しました。
3D計測で288のサイズから快適なパンプスを見つける
東京・大手町にある「パンプスメソッド研究所i/288」には、足の悩みを気軽に相談できるフィットコンシェルジュが常駐しています。同店のパンプスは科学的に研究した靴型をメーカーと共有し、同じサイズなら履いたときの感覚が一定になるように管理された製造プロセスで作られているのだそうです。
まず、3D計測で足のサイズを把握します。足長、足囲、立体形状、左右非対称などが正確にわかるのが3D計測のメリット。これにより、用意されている288種類のサイズから最適な1足をすぐに選んで試すことができます。左右のサイズが異なる場合は、もちろんそれぞれのサイズのパンプスが選択可能。履き心地が納得できたら、個人ごとの「マイサイズカルテ」を作成し、保存してくれます。もし購入後に不具合を感じたら、お店に持ち込めば無料で調整してくれます。
購入をしない場合でも、アンケートに記入し、「マイサイズカルテ」を持ち帰ることができます。アンケートの結果は今後のパンプスの研究に役立てるとのこと。販売だけが目的ではなく、女性の大量の足型データを収集・研究するのも目的の一つだそうです。
ヒールがあっても活動的に動けるパンプスを見極めるポイントは、かかとの部分を包み込む「かかと芯」がしっかりしていることだそうです。かかとが脱げにくく、足への余計な負担もかかりません。同店で基準品質に指定されているパンプスの主要素材は上質な日本製の革で、快適なフィット感が長持ちします。靴底には衝撃を吸収してくれる厚さ7mmのクッションソールを使用しており、長時間歩いても疲れにくいのが特徴です。
筆者も実際に3D測定をしてみたところ、左右のサイズが0.5センチ違い、また今まで選んでいたサイズよりも0.5センチ小さいものがジャストフィットであることがわかりました。「パンプスは痛いから」とあきらめかけていたのですが、ジャストフィットのパンプスを試着してみるとこれまで味わったことのない密着感。「靴に足を合わせるのではなく、足に靴を合わせよう」と思い直しました。
また、3D計測で出たデータにプラスして、必ずパンプスをフィッティングしてしっかり歩き、履き心地を試してから選ぶことが大切だということを教えていただきました。
同店を運営する全日本革靴工業協同組合連合会 革靴認証事業部長の元田真吾さんに話をお聞きしました。「快適なパンプスライフを送るためには、靴だけが良くても不十分で、足のケアも欠かせません。靴と足のケアは連携していることから、パンプスを履いて正しい姿勢でキレイに歩くためのイベントやセミナーを開催しています」。11~12月の毎水曜日には、姿勢調律師やウオーキング講師を招いての講座も予定しているとのこと。自分の足を正しく知るために参加してみるのも良さそうです。
就寝前に足裏の筋肉をほぐす
普段からパンプスを履く人は、意識してフットケアも取り入れたいもの。「足の疲れを取るためには、足裏の筋肉をしっかりほぐし、アーチを整えることが大事です」と話すのは、健康グッズ・スポーツ関連商品を扱うファイテンの治療家であり、柔道整復師・中国推拿療法士でもある知野亨さん。足の疲れを翌日に持ち越さないために、寝る前にマッサージをするのが効果的といいます。
オリンピック選手にも愛用者が多いというファイテンのフットマッサージ機「ファイテン ソラーチ」は、中足骨(足の指の付け根から甲のあたりにある5本の骨)周辺の筋肉を重点的にほぐしてくれるのが特徴。足を入れてスイッチオン。ソフトコース(13分)、アーチコース(7分)、ハードコース(7分)の3つのコースから選べます。全国約130店舗のファイテンショップでもソラーチを体験することができます。
「パンプスメソッド研究所i/288」 http://www.pumps288.jp
「ファイテンIPサロン」 http://phiten-ipsalon.com
(取材・文 GreenCreate)
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