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海外カードで日本円引き出しOK JR東、訪日客向け 接客ロボットによる観光案内も

2016/10/13 日経MJ

ヒト型ロボットによる案内の実証実験を開始(東京・千代田の東京駅)

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は首都圏の主要駅で、ATMで海外のクレジットカードから日本円を引き出せるようにする。東京駅では接客ロボットによる観光案内も試験的に始めた。訪日客から乗り換えが複雑で標識も分かりづらいとの声があがっている。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて駅の利便性を向上させる。

 海外で発行されたカード専用のATMは16年内をめどに8駅10カ所に置く。マスターカードや銀聯カードなど7ブランドのカードで日本円を引き出せる。タッチパネルの表記は日本語のほか、英語、中国語、韓国語に対応する。

 まず新宿駅の東口と上野駅の中央改札口付近に設けた。品川駅や秋葉原駅などにも設置し、年内には日光駅や成田空港駅などにも広げる。コンビニエンスストアでも海外のカードを使って日本円を引き出せるが、駅構内での両替需要は高い。

主要な駅で、海外のクレジットカードで日本円を引き出せるようになる(新宿駅)

 「新宿駅まではどのように行けば良いですか」。東京駅の丸の内北口にある外国人向けの観光案内所では、日立製作所のヒト型ロボット「エミュー3」による案内の実証実験が始まった。館内放送や電車の走行音といった雑音が多い環境で人の声を聞きわけることができる。質問すると、音声と併設したディスプレー上に映る画像や動画を使って、どのホームから列車に乗れば良いかを教えてくれた。

 日英中の3カ国語に対応し、電車の発着ホーム、構内施設の場所、駅周辺の観光名所などを説明できる。正確に作動するかどうかを確認。欧米からの訪日客は「これは便利」と話す。訪日客が使っていると、その後ろに並ぶという光景がみられた。

 駅における訪日客への対応は急ピッチで進んでいる。駅の案内標識に路線名を表すアルファベットと番号を組み合わせた「駅ナンバリング」は、23区内の駅など79駅に広がった(1日時点)。先行して駅ナンバリングを導入している東京地下鉄(東京メトロ)や東京都交通局と、外国人向けの鉄道路線図を制作した。外国人でも駅でどのように乗り換えるかが分かりやすくなった。

 日本政府観光局によると1~8月の訪日客数は1606万人と前年同期比25%増えた。鉄道は個人旅行者の主要な手段になっている。観光案内所の設置は進んでいるが、まだまだ分かりづらいとの声が上がっている。

(広井洋一郎)

[日経MJ2016年10月14日付]

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