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家計簿が誰でも必ず続く、たった1つのコツ

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日経ウーマンオンライン

働く女性の相談を受けることが多いFPの加藤梨里さんが、これまで受けた相談を紹介しながら、お金やライフプランの課題を解決します。今回のテーマは、家計簿です。加藤さん自身も得意ではないと話す家計簿ですが、だからこその「家計簿が続かない理由、続くコツ」についてお教えします。

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの加藤梨里です。街を歩いていると、早くもクリスマスケーキやおせち料理の予約受付のポスターを目にするようになりました。もう年末が近づいてきているのですね。

この時期になると店頭に並ぶものといえば、来年のカレンダーや手帳、家計簿もそうです。書店や文具店の入り口にたくさん平積みになっていると、「来年はどんな手帳を使おうかな……」と心躍ります。

一方で、「そういえば今年も家計簿が長続きしなかった……」と反省することもしばしば。実は皆さんにお金のご相談をしている私も、家計簿をつけるのはあまり得意ではないんです。皆さんから「家計簿ってつけたほうがいいんですか?」とご相談を受けると、内心ドキッとしてしまいます(笑)。

そこで今回は、家計簿が続かない原因を探ってみましょう。

家計簿とダイエットは似ている

毎月毎月赤字続き、何度チャレンジしても貯金ができない、とお悩みの人に話を聞くと、生活費がどれくらいかかっているのかをあまり把握していない傾向があります。でも、その人たちが口をそろえて言うのが、「昔は家計簿を付けていた」ということ。家計のやりくりでお悩みの人は決して怠けているわけではないことが多いのです。

でも、たいていは途中でやめてしまったといいます。なぜ、家計簿は続かないのでしょうか?

実は、家計簿はダイエットにとてもよく似ています。そして、家計簿に挫折してしまう理由も、ダイエットに失敗する理由に似ています。挫折する理由は、おもに2つあります。

1つ目が、「おのれの姿を見るのが嫌だから」。家計簿を付けると、毎月使ったお金を記録していきます。すると、ほとんどの場合は自分の予想以上にお金を使っていることに気づきます。使っているときにはさほど大きな出費をしたつもりはなくても、月末になると「こんなに使っちゃったんだ!」と驚くのです。

そんなとき、まじめな人ほど「どうしてあんなに使っちゃったんだろう」と罪悪感にさいなまれます。来月はもっと引き締めなくちゃ、と意識して次の月に臨むのですが、すぐに劇的に支出を減らすのは難しいもの。自分の思い通りの家計にならないと、しだいにやる気がなくなってきてしまいます。

やがて、月末の支出高を見なくなってしまいます。「生活費〇〇万円を使っている私」の姿を、怖くて見たくないからです。これはダイエットでも同じこと。「体重〇〇kgの私」の姿を見たくないと思うと、体重計からどうにも足が遠のいてしまいますよね。鏡の前にもなるべく立たないようにしてみたり……。そうして見て見ぬふりを続けているうちに、すっかり太っちゃった、なんてこともあります。家計でも、「いくら使っているか」という現実から目を背けると、ますます支出が膨らんでしまいます。

家計簿は自分を映す鏡と同じ。成功させるには、「自分の姿」を見る勇気が必要です。すぐには理想通りの姿にならなくても、「これからは今より良くなるから!」と、理想の姿を重ね合わせてみれば、きっと気持ちが軽くなるはずです。

続かない理由の2つめは?

家計簿が続かないもうひとつの理由が、「厳密にしすぎること」。3日坊主になる人の大半がこれです。

一般的な家計簿は、住居費、食費、日用品費、通信費、交際費など、費目が細かく分かれています。これに従ってきちんと記録をつけようとすると、必ずといっていいほど途中でつまずきます。

なぜなら、買い物によっては、1つのレシートの内容が2つ以上の費目にまたがるからです。たとえばドラッグストアで洗剤のついでにお菓子や飲み物を買った場合。原則で考えると洗剤は日用品費に入りますが、お菓子や飲み物は食費に入ります。ですが、レシートの内訳ひとつずつを記録するのは手間がかかります。これを律義にやろうとすると続きません。ダイエットでも、食事の管理をしようと毎食のカロリーを計算したり、野菜の品目数を数えたりするのは面倒なもの。外食や飲み会があれば思うように記録をつけられず、それがストレスにもなります。がんばってきっちり管理しようとするほど、挫折のリスクも高くなるのです。

続いている人はどう管理しているのか?

家計簿をつける最大の目的は、自分の収支の様子を把握することです。収入に対して支出が上回っていないか? 支出の中で大幅に使い過ぎている費目がないか? を確認できれば、目的の9割以上は達成できます。「10月12日に新宿駅前のコンビニで298円のチョコレートを買った」のような詳細は、ここでは必要ありません。それなのに、この情報を記録するのに手間がかかっていては、重要な目的を達成する前に疲れてしまいます。

一人暮らしの勤労者の生活費は月に平均で約18万円(2015年度家計調査 家計収支編 単身世帯・勤労者世帯)、2人以上の世帯でも約31万円です。300円程度の支出は、全体の0.1%程度にすぎません。この詳細を厳密に記録することよりも、多少の誤差はあっても、「今月の生活費のうち、日用品は約8000円で約4.5%」のように概況を把握する方がずっと大事です。

ですから、いろんなものを買ったときには、メーンで買ったものに費目をまとめて記録してみましょう。たとえば「チョコレート298円、洗剤198円、ティッシュ238円、シャンプー980円、合計1714円」のレシートなら、まとめて「日用品1714円」と記録します。記録は、1レシートにつき1つだけ。こうすると、家計簿を付けるのがぐっと楽になります。

でも、それでは正確に家計の管理はできないのでは? と不安に思うかもしれません。もちろん、きちんと記録できるときはするに越したことはありません。ただ、大事なのは続けることです。続けられるように、まずは「ハードルを下げてみること」から始めましょう。続くコツはこれです。

そして、家計を分析するときには、食費、通信費、交際費、被服費など、ほかの費目に比べて金額が大きいものに目星をつけて、その詳細を探っていきましょう。レシートごとにまとめて記録をしていると、家計簿の記録自体は大雑把かもしれません。でも、「9月14日、△△ドラッグストア、日用品、〇〇円」などと記録してあれば、「なんだか先月はドラッグストアでのお買い物が多かったな」と、おおまかなお買い物の傾向をつかめるはずです。

傾向をつかめたら、ムダ遣いが潜んでいそうなところについて「ドラッグストアではいつも何を買っているんだろう?」と、細かいことを思い出してみます。「そういえばドラッグストアではいつも化粧品を買ったな」など、何かしらの心当たりが出てくるはずです。記録によって概況をつかみ、記憶によって詳細を分析するというわけです。

家計簿はお金を上手に使うためのツールにすぎない

このように、家計簿が続かない原因は「がんばりすぎ」のことがよくあります。「私は家計簿をちゃんとつけられない」と自信をなくしている人は、ぜひ「私はがんばりすぎていただけなのね」と自分を認めてあげましょう。そして一度「家計簿はきちんとつけなきゃ」という思い込みを外して、気軽に続けられる方法で仕切り直してみましょう。そうすれば、きっとこれまでよりもお金を使った自分を認められるようになり、家計簿が続きます。そして、もっと上手にお金を使える自分に近づいていきます。

家計簿は、お金を上手に使うためのツールにすぎません。付けることを目的にするのではなく、お金を使って豊かに暮らすことを目的にするつもりで接すれば、もっと気軽に楽しく付き合えることでしょう。

加藤梨里(かとう・りり)
ファイナンシャルプランナー(CFP認定者) マネーステップオフィス株式会社代表 保険会社、銀行、FP会社を経て独立開業。家計、保険などお金のセミナー、執筆、相談を行う。働く女性のライフプランと健康にも関心があり、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科特任助教も務める。
マネーステップオフィス:http://moneystep.co/

[nikkei WOMAN Online 2016年10月12日付記事を再構成]

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