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大人の歯列矯正 期間は2年ほど、目立たない器具も

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NIKKEI STYLE

日経ヘルス
歯並びとかみ合わせを整える歯列矯正は、口元や顔立ちをスッキリさせるだけでなく、食べる、話すといった口の機能と歯の保存性も高める。近年は大人の矯正に対する関心の高まりとともに、矯正装置の選択肢が増加。目立たず痛みの少ない治療が可能になってきた。歯列矯正の最新状況を3回に分けて解説する。2回目は矯正治療の中身と最新の治療法を紹介しよう。

矯正治療は歯を動かす「動的治療」と整った歯並びを安定させるための「保定」からなる。大人の動的治療期間の目安は2年から2年半。「あごが小さいために歯が並びきれず、抜歯を要する人では歯の移動距離が長くなる分、治療期間も長くなる」と佐奈院長。保定期間は動的治療期間と同程度が目安だ。

治療期間が年単位となるのは、歯の根を支える歯槽骨の代謝を促しつつ、緩やかに動かすから(右図)。一般によく用いられる手法は「マルチブラケット法」。ブラケットと呼ばれる装置を歯に接着し、表面の溝にアーチ型のワイヤーを通したうえで、ワイヤーを個々のブラケットに結紮(けっさつ)して留め、歯面に押しつけて矯正力を発揮させる。

ブラケットは動的治療中つけたままだが、アーチワイヤーは月1回交換し、徐々に太いものに換えていく。「ワイヤーを換えた12~24時間後は歯根膜の血管が圧迫されて痛みを感じるが、筋肉痛に近いもの」(名古屋矯正歯科診療所の佐奈正敏院長)なので、食べられなくなるほどではない。セラミック製ブラケットやホワイトワイヤーを使うと目立たない(写真)。

外から見えない治療を求める人には、その要望に応える形で近年広がってきた「舌側(ぜっそく)矯正」も選択肢に入る(リンガル矯正とも呼ぶ)。ただし裏側からの操作は難易度が高く、表側矯正と同じスピードで治療できる医師はまだ少ない。「下の歯の裏側に装置をつけると舌が当たって痛い、発音しにくい、歯磨きが難しいなどの問題もある」と佐奈院長。そのため上の歯だけを舌側にして下の歯は表側にする「ハーフリンガル」という手法を選ぶ人も多いようだ。

もう1つ、目立たない装置として半透明の樹脂でできたマウスピース型のカスタムメイドの「アライナー」がある。代表の「インビザライン」は大きく動かしたい歯にプラスチックの小さな突起を接着するのが特徴。その上にアライナーを1日20時間以上はめ、2週間ごとに交換しながら歯を動かしていく。

1つのアライナーで動かせる距離は0.25 mmと小さいため、「これだけで治そうとすると治療期間が長くなる」と昭和大学歯科病院の槇宏太郎病院長は話す。そのため、槇病院長は必要に応じてマルチブラケット法と組み合わせたり、前歯を後方に引く際などに口の中に"くい"のように打って支点とする「アンカースクリュー」という小さなねじを併用するなどして治療期間を短縮している。

痛みがほとんどなく歯の動きも速い新型ブラケット

動的治療を快適に速く進める新型ブラケットが注目されている。従来のブラケットとの違いはアーチワイヤーを結紮しないこと。ブラケット内にトンネルを設け、その中を歯の動きに合わせてワイヤーが自由に滑る構造になっている。

開発した槇病院長によると、歯にかかる力は従来のマルチブラケット法の半分以下。その結果、歯根膜が圧迫される痛みが圧倒的に少なくなった上に「動的治療期間は1年から1年半が目安」(槇病院長)と、歯の移動速度が速くなった。

これは、内側から歯を押す舌の力と拮抗する形で外側から歯並びを保持しようと働く口の周りの筋肉の生理的な力をうまく利用した効果だ。舌で歯を押す癖や唇をかむ癖があると治療期間短縮効果は得られないが、癖を治し筋力バランスを整えるとスピードが出るという。使用する矯正歯科医はまだ多くないが、今後の普及に期待したい。

この人たちに聞きました

槇宏太郎さん
昭和大学歯科病院(東京都大田区)病院長。昭和大学歯学部歯科矯正学講座教授。昭和大学大学院歯科研究科修了。歯学博士。日本矯正歯科学会専門医・認定医。昭和大学歯学部歯科矯正学講座講師を経て2003年、歯学部主任教授。13年、病院長就任。痛みの少ない装置「マニューバー」を開発
佐奈正敏さん
名古屋矯正歯科診療所(名古屋市中村区)院長。愛知学院大学歯学部卒業。歯学博士。日本矯正歯科学会専門医・認定医。日本舌側矯正歯科学会認定医。01年から現職。舌側矯正に詳しい数少ない矯正歯科医の一人。愛知学院大学歯学部歯科矯正学講座非常勤講師

(ライター 小林真美子)

[日経ヘルス2016年11月号の記事を再構成]

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