真っ黒「忍者たこ焼」が本場・大阪に 外国人に人気
大阪城内にオープン
たこ焼きの本場、大阪に新たな新名物が誕生した。道頓堀に本店を構える「たこ家道頓堀くくる」(白ハトグループ=大阪府守口市)が「忍者」と「たこ焼」を融合した「忍者たこ焼 黒たこ」を10月1日、大阪城にオープンした。忍者の衣装を着たスタッフが焼き上げる真っ黒なたこ焼き。その昔、大坂の陣でも暗躍したと言われる忍者。400年の時を超え姿を現した忍者たちが手裏剣を千枚通しに持ち替え、たこ焼きを焼く。外国人観光客に人気のスポットになりそうだ。
イカスミを配合
「忍者たこ焼 黒たこ」はくくる自慢のだしが利いたふわとろ生地にイカスミを配合し、闇に忍んだ忍者をイメージさせる真っ黒なたこ焼き。中にはぷりぷりの大たこが入っており、見た目にも味にもこだわり抜いた逸品。忍者仕様のキッチンカー「黒たこ丸」で販売する。「忍ジャーエール」などのドリンクもある。
忍者の人気は高いが…
オープン初日の10月1日。忍者たこ焼を買いに来たお客さんは約150組。そのうち9割が外国人観光客だった。1日3回(午前11時、午後1時、3時)、トラックの上で殺陣などのショーをすると写真を向けられ、人だかりが出来た。ただ、たこ焼き自体の認知が低く、得体のしれないものだと思われることがあった。白ハト食品工業の担当者は「急遽断面図のPOPを作成して対応した」と話す。忍者がいるだけで一緒に記念写真を撮影したりと、忍者の人気は高かった。
忍者たこ焼
大阪の新たな名物に?
2015年度の訪日外国人数は2000万人の大台を突破し、2020年には4000万人の訪日外国人誘致を目標とする指針が発表されている。今後、日本に訪れる外国人観光客が求めるのはこれまでのような「爆買い」ではなく、「食と体験」だと言われている。忍者が焼くおいしいたこ焼きが「食とエンターテイメントの街・大阪」の新たな名物になるか。
(村野孝直)
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