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ギフトショーで発見 ワザやアイデア光るスゴ腕グッズ

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NIKKEI STYLE

日経トレンディネット

東京ビッグサイトで年に2回行われる、東京最大のファッション・雑貨・文具・実用品の総合見本市「東京インターナショナルギフトショー秋2016」が2016年9月7~9日まで開催された。

今回のテーマは「暮らしデザイン新時代」。もともと、ギフトというとても幅広い製品を扱う展示会なので、ジャンルを問わずにあらゆるモノが集まる。そこが面白いのだが、今回は、「デザイン先行」「思いつき」などで作られた製品は影を潜め、自社のアイデアや技術を主張する製品が多く見られた。

技術とアイデアが際立つ、ロマン感じる木製グッズ

実用性や汎用性の高いものを量産してヒット商品を生み出す旧来のスタイルではなく、自社の技術を突き詰めた製品を少数作り、その価値を喜ぶ人に届けようとするのが現在の傾向だ。

例えば、松葉製作所が作った「木聞器」(9000円)は、木の香りを楽しむための鉛筆型の木の棒と鉛筆削りのセット。松葉製作所は木製のiPhoneケースなどで有名な木材精密加工を得意とする会社だ。さまざまな木を扱うプロフェッショナルが、木そのものを楽しんでもらうために作ったのが、木を削ったときに匂い立つ、その香りを楽しむための製品なのだ。

見た目は高級鉛筆そのもの。素材違いの3種の鉛筆型の木を、付属の鉛筆削りで削ると、削り屑が花のようにトレーの上に広がり、同時に木そのものの香りが届く。

削りたての香りは濃厚で気持ちがいい。美しいパッケージと合わせて、とてもぜいたくな楽しみ方ができる製品に仕上がっていた。商品名の木聞器は、木の香りを"聞く"ための器の意味。

神沢鉄工の「fedeca mellow mode」は、大工道具などのプロ用の刃物を作り続けている明治28年(1895年)創業の刃物メーカー、神沢鉄工のブランド。「削るは楽しい」をコンセプトに作った製品は、自分で木を削って作るナイフのキット「It's my knife」だ。

「クラフトナイフ」(3000円~)、「フォールディングナイフ」(4800円)、セイフティーガードの付いた「クラフトナイフ+」(3600円~)などのラインアップは、刃本体とハンドル用の木材、ネジ、ドライバー、サンドペーパーなどがセットになっていて、刃を使って木を削り、ハンドルを作ってナイフに仕立てるという製品だ。自分の道具を自分で作る楽しみを提供しつつ、完成すると使える道具になる。安全ガード付きで、さらに自分で作ったナイフでスプーンも作れるタイプなど、製品バリエーションも面白く、パッケージのデザインも見事だ。

捨てるモノから新たなモノが生まれる楽しさを商品化

市販飲料のアルミの空き缶で作られた折り鶴や飛行機、昆虫などが並ぶ金鹿工具製作所のブースが扱っていたのは、「アルミ缶クラフト」を作るための工具セット。

そのプロモーションのために実際のクラフトを作って飾っていた。缶のデザインが絶妙に残るクラフトの数々は、こんなものが作れればいいなあと思わせるのに十分。折り鶴は慣れれば50分弱で一つ作れるそうだ。思わず工具セットが欲しくなった。

NAGAE+のブースでは、一流ブランドの残り布が産業廃棄物として扱われていることに目をつけ、その残り布をハンカチに仕立てた「PIECE OF TREASURE」(3500円)が展示されていた。

若手デザイナーの高い技術と意欲が詰まった高級布が、1枚ずつ意匠も手触りも違うハンカチとして復活する。その布にはとてもキレイな模様が描かれていて、一般的なハンカチに比べてはるかに華やかでカラフルだけれど、大人の男性が持ってもシックに決まる。サステナブルである以前に、この水準のデザインと高い質感のハンカチが、この価格で手に入るのがうれしい。洋服に使われる布だから、肌触りも良いのだ。

伝統工芸や日本の習慣がチャーミングなインテリアに!

TRUSS AIR PROJECTという若いデザイナーと工場の連携によるデザインブランドが作った、新しい手鏡「Bind」(1万2000円)は、一見、ご神体を思わせる鏡を、金属の細いスティックで挟んで作られた製品。

スティックを挿して鏡を立てて置くことができる構造が面白い。ご神体のようでもあり、うちわのようでもあるデザイン。そして、大きめの手鏡を机などに置いて使おうというアイデアと、和風にも洋風にも見え、場所を選ばずに置けるインテリア性の高さ。シンプルだけど高い技術とアイデア融合がとても面白い。

TRUSS AIR PROJECTと同じような面白さを、より洗練させた形に落とし込んだのが、HANDECOの「伝統こけしワインボトル栓」(5300円)だろう。ワインボトルキャップの上部をこけしにするというアイデアはよくありそうだけれど、きちんと作られたこけしがボトルの上にちょこんと配置されて、ずらりと並んでいると、昭和のオーセンティックバーのようなムードが漂って、その光景がとても良いのだ。日本中のさまざまな意匠のこけしが用意されているのもうれしい。小さなこけしというのは不思議とかわいくて、それがツールとして機能していると、こけしコレクターがいるのも分かるなあと思うのだ。

供養するのに必要なモノなど、現代の生活スタイルと調和させるのが難しいジャンルのものを生活のなかに溶け込ませようという試みの一つとして面白いと思ったのが、Coccolinoの「骨つぼモニュメント」(2万5000円)だ。ペット供養用の小さな骨壷は、ペットをしのびながら、生活の中で「死」を主張しないデザインになっていて、しかも、そのフォルムのかわいさは絶妙だ。

抽象化された犬や猫のシルエットをそのまま形にしたようなフォルムは、その面影を投影しやすく、しかしさりげなく部屋に溶け込む。首輪がフォトチャームになっているのもうまい。日本風の供養の形なのだけれど、デザインはイタリアの工房というところも、ほどよいゆるさがあって心地よい。線香用の皿が、犬は骨、猫は魚の形をしているのもちょっとした気配りだがかわいらしい。

(文・写真 納富廉邦)

[日経トレンディネット 2016年9月21日付の記事を再構成]

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