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大宮冬洋さんに聞く「キャリア女子の恋愛」傾向と対策

恋愛対象候補を「人事評価」してはダメです

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NIKKEI STYLE

アラフォーのキャリア独身女性が、それぞれの恋愛事情を赤裸々に明かす連載「キャリア女子ラブストーリー」。6人のキャリア女子が登場したところでファーストシーズンが完結しました。「女性活躍推進」の機運で企業内の女性の位置づけが変わりつつあるなか、仕事に打ち込むキャリア女子たちの胸の内は……。筆者の大宮冬洋さんに、連載中には書けなかったことを思いきりうかがいました。(聞き手はWOMAN SMART編集部)

──おかげさまで「キャリア女子ラブストーリー」は好評のうちにファーストシーズンが完結しました。大宮さんのもとにも直接、読者からの感想が届いているそうですね。

大宮 女性の読者からは、僕と取材対象者とのおしゃべりの中にスッと入れる感じが良いと言ってもらえることが多くて、狙い通りの記事に仕上がっていると思います。また、男性からも「読んでいるよ」という声が届くんです。「男性でも読むんだ……」とちょっと意外でしたが、うれしいことです。

──記事では、インタビュアーである大宮さんとキャリア女性との距離感が絶妙ですね。うっとうしくならないように寄り添って女性の話を聞いてあげているという感じが読者の高評価につながっていると思います。

大宮 取材対象者のアラフォー女性というのは、会社で担っている責任も大きくなっています。そういう立場にある人たちなので、会社の中で恋バナができないんですよ。プライベートでも周囲に既婚者が増えてきますし、話す機会が少なくなってくるんでしょうね。だから、こちらから改めて聞くと、積極的に話してくれるんだと思います。

取材をお願いしているのは、僕自身が「すてきだな」と思う女性たちです。アラフォー世代はみんないろいろ経験してきて、それなりに傷つくようなこともたくさんあったと思うんです。例えば今回、登場した6人の中には不倫をしている人もいます。その話を聞いて「不倫はよくない、やめなよ」とストレートに言いたいけれど、そうはしない。彼女も賢い人だからわかっているんですね。だからあえて厳しいことは言わずに「うん、うん」と聞いているんです。

──アラフォーのキャリア女性たちのお話を聞いて、何か共通項はありましたか。

大宮 一つは、女性活躍推進の制度によって、管理職に引っ張り上げられた人が多かったことですね。アラフォー世代は就職氷河期を経験しており、同期も少ない。だから仕事ができる女性は社内でも脚光を浴びやすく、同期の男性社員よりも早めに「管理職にならないか」と声がかかるんですよ。

本人も仕事が好きで、バリバリ働きたいと思っているので話を受けるのですが、これまで以上に忙しくなりますし、課長など役職に就いてしまうと、男性からは恋愛対象として避けられるようになる。男からすると、やっぱり女性を見上げたくはないんですよ。忙しさや出世は男性の場合はモテ要素になるけど、女性はそういう条件が付くとモテから離れてしまうんです。

──以前、日経ウーマンオンラインで「向井理に『課長以上の君が好き』と言わせたい!」というタイトルの記事を掲載したことがあるのですが、まだまだそういう現実は遠いということでしょうか。

大宮 それは、男性側だけではなく、女性側にも問題があるんです。仕事では男に負けずにガンガンやっているのに、いざ恋愛面では「引っ張ってほしい」という人が少なくない。世代の特徴なのか、あるいは仕事で疲れすぎているのかはわかりませんが。これも、今回取材した6人の共通項といえるかもしれません。仕事面ではすごく大人なのに、恋愛面というか対男性の視点は25歳のままなんです。会社では課長を務めている女性がですよ。

ある女性は「私のことをかわいいと思ってくれる人は、50代では無理。役員クラスじゃないと、もうかわいいと思ってくれない」と話してくれました(笑)。50代男性にとってさえ、アラフォーのキャリア女性は恋愛対象というよりはライバルと見なされるそうなんです。

でも、そのどこか矛盾している感じが面白いですよね。人生の計算が苦手というか……。第三の共通項は、みんな計算高くないということですね。

──先ほど、仕事の忙しさや昇進が女性にとっては非モテ要素になるということでしたが、ほかにも非モテ要素はあるのでしょうか。

大宮 彼女たちはモテてはいるんです。ただ、魅力的な男性の多くは既婚者なんです。彼らは自信も余裕もあり、そして優しい。既婚者という引け目があるから優しいのは当たり前なんですけどね。そんな彼らと比べると独身男性は頼りなく見えてしまいます。だから、不倫にはまってしまう女性もいます。

でも結婚したいのなら、もっと時間を大切にしてほしい。特に30代という時期を大切にすごしてほしいですね。また、男性たちに言いたいんですが、既婚男性は30代のキャリア独身女性には近づかないでほしい。僕も男だからわかりますが、彼女たちは常識もあるし、仕事の話もできる。お金も持っているから、いつもおごらなくてもいいですし、接待なども経験しているからこじゃれたお店も知っている。配慮もあるから、お酒を飲んでいても楽しい。でも、もてあそぶのはダメです。相手が既婚者とわかっていても「いつかは結婚できるのでは」と期待してつきあっている女性もいますから。

──アラフォーになると恋愛に臆病になります。「恋愛に失敗したくない」というリスク回避の気持ちから不倫を選んでしまうということはないでしょうか。不倫なら終わりがきても「もともと終わる関係だったから」と自分を納得させることができますよね。

大宮 もしかしたらそういう気持ちもあるかもしれませんね。不倫であっても彼氏がいれば大事にされますし、モテていると実感することもできます。でも、もしそういうことを見抜いて男性が近づいているのであれば、それは許せないな(笑)。

──アラフォーのキャリア女性に共通する、モテ要素ってどんなところですか。

大宮 今回、取材した6人の女性はいずれもおしゃれで、インタビューにも気軽に応じてくれる心の広さ、明るさを持っている人たちでした。単に美人というよりも、きれいで「華」があるんです。好きな仕事をして評価されているので、自分にも自信がある。だからキラキラしているんでしょうね。例えばよく広報誌やリクルート用のパンフレットで見かける、「わが社のこんな人」に掲載されるようなタイプの人たちです。だから企業としても出世させたくなると思うんですよね。もちろん男性受けするだけではなく、女性から見ても魅力的な人たちだと思います。

──そういう魅力的な彼女たちが恋愛や結婚で苦戦するということは、価値観を変えることが必要なのでしょうか。

大宮 そうだと思います。そういう彼女たちが男性に求めるものが、「尊敬できること」なんです。年収、働きぶり、エスコートの仕方など、いろいろな面で尊敬できる相手じゃないとダメだという価値観を持っている人が多かったですね。その中でも最も重視するのが、仕事ができること。

ですが、一方で年収も高く、バリバリと働き、仕事ができるスマートな男性は20代のうちに結婚したりしているので、不倫は別にして、キャリア女性との恋愛には発展しないんですよ。だから独身キャリア女性には、男性に対して「尊敬できること」を求めるのではなく、男性のかわいらしさや伸びしろを見つけて、そこから恋愛に昇華させていくことをお勧めしたいですね。そうすると恋愛対象は広がります。年下はもちろん、たとえ10歳上であっても独身男性なら、こうした視点で見れば今までとは違った景色が見えてくると思います。

気付く人は少ないかもしれませんが、既婚ですてきな男性は、そのすてきさの何割かを配偶者が共同生活の中で伸ばしてきたものなんです。だから、今はそんなにすてきには見えなくても、伸びしろがあると思えば、すてきになるように自分が伸ばしていけばいいんですよ。とにかく「仕事ができる=尊敬できる」という価値観を捨て去るべきですね。それでは人事部の評価基準ですよね。恋愛は仕事とは違います。新たな恋愛の評価基準を構築してほしいと思います。

(ライター 中村仁美)

大宮冬洋(おおみや・とうよう)
 フリーライター。1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに就職。1年後に退職、編集プロダクションを経て02年よりフリーに。著書に『30代未婚男』(共著/NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)など。電子書籍に『僕たちが結婚できない理由』(日経BP社)。読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京もしくは愛知で毎月開催中。
ライター大宮冬洋のホームページ http://omiyatoyo.com/

「キャリア女子ラブストーリー ~アラフォーからの恋愛論」バックナンバー

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