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安い保険はダメ保険? 理由が明確なら大丈夫 正しい保険選びの考え方(3) 生活設計塾クルー 浅田里花

2016/9/21

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 前回の記事「自分以外の家族を守る死亡保障 遺族年金も忘れず」では、「死亡保障」の必要性が高いケース・低いケース、遺族年金をベースにした必要保障額の見積もり方などについて述べました。今回は「家計に優しい保険商品の選び方」を解説していきましょう。

■同じ保障額なら保険料が安いほうがいい

 加入しておいたほうがいい保険金額の目安がわかったら、次のステップは「どのような保険に入るか」です。保障の確保も大事ですが、将来のために貯蓄するゆとりを確保することも、家計運営の上では非常に大事。同じ保障額なら、保険料が安いほうが家計に優しいに決まっています。よく、一般的な製品と同じように考えて、「価格が安いと物が悪いんだから、安い保険もイザというときに役に立たないのでは」と言う人がいますが、安い理由が明確であれば大丈夫。約款に定められた保障は受けられます。

 安い保険としてまずは、職場の「グループ保険」に注目してみましょう。勤め先の企業や組合、企業グループなど、特定のグループに属する人だけが入れる保険で、いわば顔が見える人どうしの助け合い。募集コストがそれほどかからないメリットもあり、かなり安く入れる場合が多いので要チェックです。募集が年1~2回など限られているのが一般的なため、関心を持っていないと案内があってもスルーしがちです。勤め先にそんな制度があることを知らない人も多いのですが、せっかくの権利を放棄するのはもったいない!

 次にチェックしたいのは「ダイレクト型保険」。インターネット経由や郵送による通販で販売するため、店舗や人件費のコストが下げられる分、保険料を安くできるというわけです。インターネット専業のネット生保だけでなく、既存の生保会社でもダイレクト販売を行っているところがあります。こういった所はWebサイトで保険料のシミュレーションが手軽にできるので、グループ保険も合わせ、複数社の商品を比較検討するようお勧めします。

 ダイレクトで入るメリットとして、自分で決めた保障設計どおりに入れるということも挙げられます。せっかく適切な保障額を見積もってシンプルな保障設計を考えても、営業の人が介在すると、まずそれ以上の保障内容の商品を勧められると思われます。例えば死亡保障のみを検討していたのに、いろいろ話を聞いているうちに不安になり、様々な特約の付いた予算オーバーの保険に加入してしまうことにもなりかねません。保険料の支払いは長く続いていくので、勧められると弱いという自覚のある人はネットで完結するほうが無難です。

 保険料が安くなる仕組みは他にもあり、たばこは吸わない、健康診断の結果が良好という人は、「非喫煙者割引」「優良体割引」を導入している保険にかなり安く入れます。こういった人はそうでない人より死亡リスクが低いと予測されるため、保険金支払件数も同じ年齢・性別の人より少なくなり、その分加入者から集める保険料も少なくできるからです。該当する人はぜひ比較検討してみましょう。

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