検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

ソニー、HTCのキーパーソンに聞くVRの可能性

東京ゲームショウ2016

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

2016年9月15日からスタートした「東京ゲームショウ(TGS)2016」。出展者数過去最大という今年のTGSで注目されているのがVR(Virtual Reality=仮想現実)だ。7月に発売されたHTCの「Vive」、10月に発売を控えたソニー・インタラクティブ・エンタテインメント(SIE)の「PlayStation VR」を実際にプレーした上で、両社のキーパーソンにVRの可能性を聞いた。

初めてVR専門のコーナーを用意

9月15日、幕張メッセで「東京ゲームショウ(TGS)2016」の初日が開催された。出展社数は去年の480を大きく上回る614社となり、うち過半数の345が海外からの出展となる。

今年のTGSの主役といえるのがVRだ。ゴーグル型のヘッドマウントディスプレー(HMD)を装着し、プレイヤーがゲーム空間に入り込んだような没入感を味わえる。近年盛り上がりを見せている技術だが、今年は特に大きな期待が寄せられている。3月にOculusの「Rift」、4月にHTCの「Vive」と立て続けにVR製品が発売され、10月13日にはPlayStation4対応の「PlayStation VR(PS VR)」の発売が控えている。TGSでは今年初めて「VRコーナー」を用意。6つの国と地域から35社が出展し、TGS全体でのVR分野の出展タイトル数は110にのぼった。

敵に囲まれたとき、思わず「逃げたい」

最初に訪れたのはHTC。3つのクロマキーブースと4つのViveスタンドに計7台の「Vive」を用意した。ここではKDDIによる次世代VRコミュニケーションゲーム「Linked-door」や、アクションゲーム「RAW DATA」などが試遊できる。

今回、「RAW DATA」を体験した。両手に銃を構え、迫り来る敵を倒していくゲームだ。体験前はグラフィックスのクオリティーが気になっていたのだが、実際に始めてみると、四方から迫ってくる敵や銃弾を避けることに必死になり、映像の質感どころではない。もちろんゲームだとわかってはいるが敵の銃弾が近づいてくると反射的に身をかがめてしまうほど臨場感があり、敵に囲まれた時は思わず「逃げたい」と感じたほどだった。

7月7日に日本国内で発売された「Vive」だが、HTCの玉野浩代表取締役社長によると「滑り出しは予想以上に好調」だという。メーンターゲットとなるアメリカ、中国、日本のうち、PCゲーム市場が小さな日本だが、「想像以上に反響は大きかった」。

玉野社長によれば「ゲーム以外の分野からの問い合わせも多い」という。

「最初はヘビーゲーマー向けにVRをスタートさせましたが、現在は多方面から声がかかっています。医療の現場では脳手術のシミュレーションにVRを利用し手術の成功率を上げたそうです。マンションのモデルルームの見学、車や旅行代理店によるオプションの体験など、VRには様々な可能性があると思っています」(玉野社長)

PS VRは日本のVR市場の起爆剤となるか

今年のTGSで最大のブースを用意したのがSIE。さまざまなゲームタイトルがPlayStation VRで体験できるコーナーには多くの人が詰めかけている。

実際、PS VRに対する関心は高い。10月13日の発売を前に、大手家電量販店のビックロ ビックカメラ新宿東口店ではこれまでに2度の予約会を実施したが、前払い制にもかかわらず2回とも予約が完売。「日本のVR市場の起爆剤になることは間違いない」(ビックロ ビックカメラ新宿東口店ゲームコーナー・橋本正弘さん)と期待する。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントWorldwide Studiosプレジデントの吉田修平氏も、世間の反応に手応えを感じている。「VRに寄せられる期待感や認知度が、近年加速度的に上昇している。2016年上半期に発売予定だったPS VRの発売を延期したのもそのためです。需要の増加にともない、少しでも供給が追いつくようにと初期生産台数を増やしています」

PS VRの強みは人気タイトルが名を連ねるソフトだ。「どんなに強いハードでも魅力的なタイトルがないと無意味」(吉田さん)。今後「ファイナルファンタジー」の最新作「ファイナルファンタジーXV」がVRに対応するほか、「バイオハザード」シリーズの最新作「BIOHAZARD 7 resident evil」など有名ゲームの新作が控える。

VRは日本のカルチャーと親和性が高い

吉田さんが、VRを代表するタイトルの一つとして例に挙げたのが、『サマーレッスン』。主人公か家庭教師となって美少女キャラクターと交流するゲームだ。

実際にソニーのブースで『サマーレッスン』を体験してみた。登場するキャラクターの表情は、普通のディスプレーの上ではCGらしく見えるが、VRで彼女が顔を近づけてくると実際の人間と接しているような生々しさがあり、今まで体験したゲームのキャラクターとは距離感が違って感じられた。

吉田さんによれば「VRの長所のひとつがデジタルキャラクターの存在感」だという。「VRの場合、プレーヤーがどこにいて何を見ているのか、ゲーム側が把握できる。その情報を使って、デジタルのキャラクターがあたかも存在して会話をしているようなシチュエーションやインタラクションが作れる」

こうしたVRの特徴は日本のエンターテインメント文化と親和性が高い。

「日本のユーザーはデジタルの世界、アニメの世界、漫画の世界に浸るのが好きですし、初音ミクやアイドルマスターなどデジタルキャラクターを応援したり楽しんだりすることが文化として成り立っている。そこにVRを使うことで、初音ミクのコンサートに行ったら手を振ってくれた、という体験が実際にできるわけです」

海外でもVRに対する関心は高いが、クリエーターが作ろうとするものは日本とは傾向が違う。海外のクリエーターが作ろうとするのは『スター・ウォーズ』や『バットマン』のような世界だという。「世界に浸る」タイプのゲームが作れるのは日本のクリエーターの強みだ。

「日本のアニメやマンガが好きだという人は海外でも確実に増えています。VRが世界中に普及することで、それが加速すると思います。VRは日本のクリエーターにとって日本の強みを生かせるチャンスなんです」(吉田さん)

(文/小沼理=かみゆ 大谷真幸=NIKKEI STYLE 写真/田口沙織)

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_